自分が目指す看護士になるための病院の選び方:草柳かほる(東京女子医科大学 看護学部 認定看護士センター 助教)

卒業後、あなたはどんな病院に入職をしますか? 就職が比較的容易といわれている看護師ですが、自分が選んだ病院に入職できるならば、しっかり吟味してベストな環境で働きたいですよね。病院を選ぶために必要な考え方、情報をここで整理してみましょう。

  • (1)看護職を目指す
  • (2)看護学校へ入学
  • (3)臨地実習の経験
  • (4)就職活動

(1)看護職を目指す

まず、看護師になるための手順を再確認

現在、日本で看護職といわれるものには、保健師、助産師、看護師という国家資格と、都道府県知事資格である准看護師があります。

看護職に就くためには、看護系大学・短大、看護師養成所(看護専門学校など)を卒業し国家試験の受験資格を得なければなりませんが、どの学校へ進むのがいいのでしょうか? 将来、あなたはどんな看護職として働きたいのでしょうか。実は、看護師になるための道は非常に多いため、自分が将来どのような看護職として働きたいのか、そしてどんな病院で働くことができるのかを考えておくことが重要になります。

たとえば、将来、専門看護師になるには、看護系大学を卒業し、5年間現場で実践を積んだ後、さらに専門看護師の受験資格を得ることが可能な看護系大学院へ進学しなければなりません。大卒であれば、大学院へ進むときに問題はありませんが、もし看護専門学校を卒業して目指すとすると、どこかで看護学士の資格を得る必要が出てきます。

もちろん働きながら学士を取ることもできます。選んで進むぶんには問題ありませんが、進路を選ぶとき、自分の成績と入れる学校だけをマッチングさせてしまうと、自分が将来目指すものに時間がかかることがあるかもしれません。

専門看護師とは?
看護系大学の大学院修士課程に日本看護系大学協議会の認可を受けた専門の教育課程が設置され、その修了と必要な実地経験年数も踏まえて日本看護協会が個々の専門看護師の認定を行っている。この認定期間は5年であり、その後も5年ごとに研究業績など所定の書類を添えて更新手続きをとる必要がある。
認定看護師とは?
日本の保健師、助産師及び看護師のいずれかの免許を有しており、実務経験5年以上(うち3年以上は認定看護分野の経験)が必要である。それらを満たした上で認定看護師教育機関(2007年7月現在23施設)にて認定看護分野に応じた認定看護師教育課程(6ヶ月・600時間以上)を修了し、認定審査(筆記試験)に合格すると、認定看護師認定 証が交付され、認定看護師として登録される。

プロフィール

草柳かほる 東京女子医科大学 看護学部 認定看護師センター 助教

東京女子医科大学看護学部 認定看護師教育センター主任教員/看護職生涯発達学助教。大学病院、個人病院、クリニックなどでの臨床、社会体育施設での社会教育活動の経験を積み、1995年より看護専門学校にて15年間看護基礎教育に従事する。2009年より現職にて、スペシャリストを目指すナースの教育に携わるとともに看護職生涯発達学領域に属し、あらゆる看護職を対象に教育・支援・研究を行っている。