実習悩み相談室 こんな時、あなたならどう考える?

看護学生にとって自分の看護観を形作る重要な時間が「看護実習」。
とくに臨地実習では誰もが苦労や挫折を経験するようです。

この連載は実習での起こったトラブルとその対処方法を紹介します。
いま、この記事を読んでいるあなたならどう考えますか?たくさんの意見の中から自分なりの看護を考えてみましょう。

対チームメンバー編 CASE2 指導者さんの意見を素直に聞けない学生がいて困っていますピヨピヨ(専門学校3年生)

指導者さんの意見を素直に聞けない学生がいて困っています

実習中、看護学生は、指導者さん受け持ち患者の担当看護師さんや教員から多くのこと学んでいますが、困ったことに、教えてもらっている時間が自分だけ長いということを「いじめられている」と捉えている学生が同じグループに1人います。

また、そのせいか看護過程もその学生だけは思うように進みません。せっかく教えてもらっても、「でも…」と自分の意見を曲げません。さらにその学生は、困ったり、どうしたら良いかわからない時に、よくメンバーに質問(病態や観察など)をしてきて人の力を借りることが多く、グループのほかのメンバーは疲れてしまってます。

どうやって乗り切ったか

自分たちなりにアドバイスをしたりしました。

いじめ発言については「私たちよりも多く学ぶことができて良かったとプラス思考になる方が良いのではないか?」と伝えました。

2つ目については、カンファレンスの個々の看護目標の発表の時に「看護は1つの方法だけではなく、いろいろな視点から見ることでその患者に合った看護ができる」ということでグループ内からいろんな看護の視点を発表されました。

少しでもその学生の頭に残っていてくれたらと思いながら、実習を乗り越えていくところです。

多くの考えが挙がるとより参考になる! 匿名でつぶやいてみよう!(200文字以内)

みんなのつぶやき

実習でおこられた!

実習で私も似た経験あります。アドバイスしても効果がなかったので自分は割り切りました。ただ看護過程はその患者さんにとって適切な看護が行えるようになることですよね。自分の想いだけで看護はしてはいけないと思います。

病態や観察などの質問に対しては、質問にだけ答えるのではなく、「この本に病態・観察項目が分かりやすく載ってたよ」というように相手に調べる癖をつけてもらうのはどうでしょうか。本には質問されたこと以外の情報も載っていると思うので、自分で調べてくれればピヨピヨさんの負担が減るかもしれません。

自分の意志も大切だけど指導いただいてるということを意識しないとだめだとおもいます。

実習中の不安を表現できる先生ということの自信を持ってください。

自分でやることも看護だよと伝える*\(^o^)

ご質問ありがとうございます。その後の実習はスムーズに進みましたか?

年齢や性別は違えど、「看護師になりたい!」と同じ志を持って入学した同期のメンバー。その中でも実習メンバーは実習期間中、一番長く濃い時間を共有します。

しかし、十人十色とはよく言ったもの。志は同じでも、それぞれの性格や考え方、看護観から意見の違いはつきものです。そして同じような指導を受けても、捉え方はその人の性格によってネガティブであったり、ポジティブであったりします。1人だけ意見が違ったりすることは決して悪いことではありませんが、あまりにもかけ離れていると困ってしまいますね。

私も学生時代、実習チームで同じような出来事が何度もありました。そのときのチームメイトは、ピヨピヨさんのチームメイトとは間逆で、彼女はよく言えば「ポジティブ」でしたが、チームでの行動ができず、毎回1人で先走りしてしまうような「マイペース」な人でもありました。彼女は、自分の受け持ち患者さんとの面会があった際に、「看護計画の実施ができないから」という理由で、勝手に検査見学に出て、そのとき病棟にいない学生の受け持ち患者さんのケアをしたり、頼んでもいないことをしたりと回りは大変な思いをしました。また、話し合いをしても、彼女の思考が普通と違うのか、殴り合いになりそうな事が多々ありました(苦笑)。

考えやタイプの違う仲間と同じチームだと、本当に大変です(身を持って感じます!)。しかし、ピヨピヨさんのチームメイトも、自分なりの考えがあり、良かれと思い行動したり、曲げない意見もあるのでしょう。だからこそ否定されると、ますます変えることができなくなってしまうのでしょうね。

捉え方の違いは時に誤解を生むことがあります。でも、歩み寄らなければわかってもらえないこともたくさんあるのも事実。そのことに早く本人が自覚し、少しでも変わってくれると良いですね。

実習はもう少し続くと思いますが、頑張ってくださいね。

プロフィール

ナースいぶき

南国出身。看護学生時代は学費捻出のため、バイトに明け暮れる毎日。 (恥ずかしながら追試が多かった…(^_^;))
就職後、内科、循環器など、数々の科を経験。現在、仮面ライダーにハマっている夫、泣き虫な4歳の息子、おてんばな2歳の娘、おばあちゃん猫(♀)と暮しながら育児とナース、医療ライター業をこなすパワフルアラフォー。

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