実習悩み相談室 こんな時、あなたならどう考える?

看護学生にとって自分の看護観を形作る重要な時間が「看護実習」。
とくに臨地実習では誰もが苦労や挫折を経験するようです。

この連載は実習での起こったトラブルとその対処方法を紹介します。
いま、この記事を読んでいるあなたならどう考えますか?たくさんの意見の中から自分なりの看護を考えてみましょう。

対看護師さん編 CASE5 教員と指導者さんで看護観が異なり混乱してしまいましたはなみずかたかたくりりん(専門学校2年生)

教員と指導者さんで看護観が異なり混乱してしまいました

ある患者さんの看護において補助具を作った方が良いと教員に言われ作成しました。

しかし、指導者さんには「それは必要ないのでは?」とやんわり断られました。

結局、時間もお金も使って作成した補助具は、結局闇に葬られる結果になり、かなり混乱してしまいました。

教員と指導者さん、また指導者さん同士でも看護観のちがいからか時折違った意見を出されてしまったときはどうすればよいのでしょうか?

どうやって乗り切ったか

補助具の話はなかったことに…

結局、指導者さんと教員が話をした結果、補助具の話は闇に消えていきました。

多くの考えが挙がるとより参考になる! 匿名でつぶやいてみよう!(200文字以内)

みんなのつぶやき

まず、自分がその患者さんに補助具が必要なのかを考えるのが大切だと思います。必要だと思うなら、なぜそう思ったのかを明確にして実習に臨むと、患者さんの個別性に合ったケアができると思います!

指導者さん同士、もしくは先生と指導者さんは実は連携をとる時間が少ないのではないかと思います。私はいつも自分が間を取り持つような感じで「○○さん(先生)と話し合ったのですが・・」と必ず話あった結果こうしたのだと言う事を伝えるようにしています。

看護学実習といっても「一人の看護師」という気持ちで望むべきだと思います。なので一番肝心なのは自分がどうしたいか?だと思います。どうして補助具が必要なのか?根拠を良く考えて指導者さんに納得してもらえるよう訴えたり主体的にすべきだと思います。看護感は一人一人違うので周りに振り回されてはいけません。実習も臨床だと思って自分で考えて行動できるように練習してくださいね。

よくある問題ですね。その時は、患者を第一に考えて、その患者には本当にどちらの意見が合っているのか、また、他に何か対策はないのかと考えることが大事だと思います。

はなみずかたかたくりりんさん ご質問ありがとうございました!

実習お疲れさまでした。後味が悪い実習でしたね。

実習中の看護計画は、「なぜそれが必要なのか」「なぜその援助が必要なのか」などの「根拠」に基づいて作成しなければなりません。

計画内容がしっかり出来ていても、患者さんの年齢や疾患、病状等の個別性により、その計画の意味合いも変わります。また、入院中にしなければならない看護、退院後、ご自宅に戻られたときに継続が必要な看護も踏まえ、計画を立案しなければなりません。

はなみずかたかたくりりんさんの受け持たれた患者さんはおいくつくらいだったのでしょうか? キーパーソンは? 退院後、ご自宅に帰ってからのメインとなるサポート者は? 患者さんの背景によっても変わってきますよね。

実習では、看護計画、援助内容を立案し、指導教員さんと病棟指導者さんに確認していただいてから実施します。しかし、教員と指導者の意見が分かれてしまうと、学生としてはどうして良いか分からなくなりますよね。

しかも、寝ないで立案し、補助具を作成したのに、意見の違いから実施できなかったら理不尽な気持ちでいっぱいだったでしょう。

患者さんの状況、情報が少ないので確かな事は言えませんが、はなみずかたかたくりりんさんの言われる通り、教員さんと指導者さんの「患者さんへの援助法」「看護観の違い」があったのかと思います。なので「必要」「不必要」の2つに選択されたのだと思います。

でも、今回1番大切だったのは、「言われたから作る」「やらないと怒られるから作った」ではなく、はなみずかたかたくりりんさんが患者さんに対して、「どのような援助が1番ベストだったか」と考える事だと思います。

確かに教員さんや指導者さんが「ダメ」と言えばできない事ですが、看護として、患者さんに何が必要だったか、どんな援助がベストだったのか考え、今後の看護に生かしていくことが大切だと思います。

今後、臨床で看護師として仕事をしていくうえで、上司や同僚との看護感の違いもあるでしょう。コミュケーションひとつとっても、それぞれ看護師の性格や個性、看護観も出てきます。また援助ひとつにしても、価値観の違いで意見が分かれることもあるでしょう。

そんな時、はなみずかたかたくりりんさんが「上司が言うんだからすべて正しい」「こんな事を言ったら怒られる」ではなく、「なぜそうなのか?」と疑問を持つ事も大切だと思います。

これから先、色々な事があると思いますが、その時は自分の看護観も合わせ、考え、援助できるようになってくださいね。

応援してます。頑張ってください。

プロフィール

ナースいぶき

南国出身。看護学生時代は学費捻出のため、バイトに明け暮れる毎日。 (恥ずかしながら追試が多かった…(^_^;))
就職後、内科、循環器など、数々の科を経験。現在、仮面ライダーにハマっている夫、泣き虫な4歳の息子、おてんばな2歳の娘、おばあちゃん猫(♀)と暮しながら育児とナース、医療ライター業をこなすパワフルアラフォー。

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