- 所在地:東京都
- 病床数:154床
- 看護師数:186名
届け!あったかいハート。目指せ!質の高い看護。
Topics :
教育・研修
病棟全体が新人看護師のサポーター。実践に近い研修を受けながら、現場で「患者さんのために」という思いを育み、自ら考え行動できる看護師に成長していきます!
看護知識をベースに自ら考え行動できる看護師を育成。
みなさんは、看護師や助産師にどんなスキルが必要だと思いますか。看護知識や看護技術はもちろん大切ですが、それだけではありません。目の前にいる患者さんに何が必要で何が大事かを日頃から考えて、その方に合ったケアをすること。これが、看護師や助産師に必要なスキルです。
聖母病院の看護師・助産師教育では、「自分で行動できる看護師、助産師の育成」を一番の目標に掲げています。看護師と助産師それぞれにクリニカルラダーを用意し、これに沿って教育プログラムを作成しています。
例えば新人看護師の場合、夏までは基礎看護技術の習得に力を入れ、定期的に集合研修を行います。研修で学んだことを現場で生かしていくことになりますが、5~6名の看護師がチームを組んで、一人の新人看護師をサポートします。もちろん、チームのメンバーに限らず、病棟の看護師全員が新人を見守り、成長を支えていきます。基礎的な看護技術を学んだら、秋以降は知識の確認をしながら、思考力を育てていきます。看護学生時代に学んだ看護過程の展開を取り入れ、思考過程を整理していきます。そして、冬になると入職2年目を意識しながら、これまで学んだ知識や技術のまとめを行います。まずはジェネラリストナースを目指しますが、6~7年の経験を積みながら専門性を高め、認定看護師を目指していきます。
新人助産師も同様に、定期的に集合研修を行います。月に1度のスパンで、助産師に特化した内容をテーマに研修を実施。ロールプレーを行うなど、実践に近い環境で学べるように配慮しています。助産師の到達目標はアドバンス助産師になること。6~7年かけてアドバンス助産師の認証が取れるようなプログラムになっています。
看護部が大切にしている「患者さんに寄り添う気持ち」を、私たちは教育にも生かしています。新人看護師や新人助産師一人ひとりの思いを受け止め、その気持ちに丁寧に寄り添いながら、本人が前向きにスキルを高めていけるような教育を行っています。また、私たちは現場での教育も大切にしています。教育の企画・運営は看護部が主体になって取り組みますが、実践していくのは、聖母病院の全看護師です。病棟全体が新人たちを支え、新人にとっても先輩にとっても病棟が学びの場になる。そんな環境を目指して、新しい仲間を受け入れたいと願っています。
(看護部長室 教育師長/2012年入職)
教える方も教えられる方も、互いに楽しく刺激を与え合えるような教育を目指している。
病棟でまた頑張りたい――入職2年目に再スタート!
これからは、学んだことを磨く時期。先輩に恩返しできるくらい成長していきたい。
基礎看護学実習で初めて聖母病院を訪れた時のことを、今でもはっきり覚えています。どの看護師も「患者さんのために」という強い思いを抱いているのが伝わってきたし、丁寧にケアをしていたからです。また、実習を受けていた私たちのことも気遣ってくださり、その優しさにひかれました。こうして先輩方に“理想の看護師像”を抱き、聖母病院に入職しました。
入職後、最初に配属になったのは急性期の患者さんを受け入れる病棟でした。意欲を持って仕事に取り組んだものの、すぐに何もできない自分が悔しくて悩みました。今思うと、新人だからできないのは当たり前。でも当時の私は心に余裕がありませんでした。
先輩や師長、看護部長など、たくさんの方々に相談し、たくさんのアドバイスをいただきました。そして、ある方から「もう諦めてしまうの?」と言われハッとしたんです。自分はもうダメなんじゃないかという気持ちがどこかにあったのですが、先輩や上司のおかげで、この仕事を続ける決意ができました。
1年目の残りの期間は、職場環境になじめるように、小児科外来や健診センターで経験を積み、前向きな気持ちを取り戻したところで、教育師長や看護部長がステップアップする機会をつくってくださいました。一度は断念した研修に参加したり、教育師長に協力してもらって看護技術の練習をしたり――。こうして、1年目を終える頃には初心を取り戻し、「病棟でもう一度頑張りたい」と思えるようになりました。
2年目の現在、改めて一から病棟で学び直しています。先輩のシャドーイングをして、4月下旬には患者さんを受け持つように。清潔ケアも、車いすへの移乗も、すべて後ろで先輩が見てフォローをしてくださり、看護記録もチェックして、アドバイスをくださいました。少しずつできることが増え、「これなら大丈夫」と先輩や師長に言ってもらえた時は、本当にうれしかったです。
私のように、入職2年目に一から学び直すのはイレギュラーなケースかもしれません。でも、そんな私に対して先輩や上司は、愛情をもって接してくださいました。今の私があるのは先輩や上司のおかげです。だからこれからも自分なりに精いっぱい頑張って、いつか先輩方のような強くてりりしくて、たくさんの愛情を患者さんに注げる看護師になりたいと思っています。
(2階病棟〈地域包括ケア病棟〉/2014年入職)
母親になる過程を見守れるのが仕事の醍醐味。
もともと途上国の子どもたちを支援することに興味がありました。途上国の新生児死亡率の高さを知り、自分にできることはないだろうかと思い、看護師になるため大学に進学。そして、看護学生時代の母性実習で、初めて助産師の存在を意識するようになりました。その後、助産学専攻科に進学し、助産実習を聖母病院で受けたときに難しいお産でも適切に判断し、正常分娩で取り上げる助産師の方たちを見て、「助産師になって聖母病院で経験を積み、いつか途上国の子どもたちを支援する」という明確な目標ができました。
看護学部を卒業後、助産学専攻科に進学し、1年間学んだ後、聖母病院に入職しました。産婦人科病棟の新人助産師は、分娩室、新生児室、病棟をそれぞれ4カ月ずつ経験します。最初に入った分娩室は実習で経験していたこともあり、スムーズに環境になじむことができました。何よりうれしかったのは、先輩が私の良い部分をほめてくださりながら、できないところはわかりやすく指摘してくださることでした。この時期、お産介助を30件以上経験し、外診所見により産婦さんのアセスメントをする力がだいぶ高まったと思います。次に入った新生児室では、生まれたばかりの赤ちゃんの全身チェックの方法や、赤ちゃんに治療が必要な場合の対応などを学びました。そして、最後に入った病棟では産褥期のお母さんと赤ちゃんを担当し、経過のたどり方や必要なケアの方法を学びました。
また、聖母病院では看護師と助産師の研修が分かれているのですが、私は両方の研修に参加しました。研修は配属後も毎月あり、看護師を対象とした研修では看護技術を改めて復習し、助産師対象の研修では現場で生かせる技術を学んできました。
助産師として働いて1年。たくさんのお母さん方と出会ってきました。最初はシャボン玉を触るようにそっと赤ちゃんをなでていたお母さんが、退院するころには赤ちゃんを力強く抱きしめ、おしりを拭いたり授乳をしたりしていくようになります。お母さんになっていく過程を目の当たりできるこの仕事に就けたことを、心からうれしく思います。入職2年目からは、合併症などリスクの高いお母さんや赤ちゃんのケアを学ぶので、引き続き一日一日の仕事に向き合い、スキルを高めていきたいです。どんな症例にも適切に対応できる力を育むことが、当面の目標です。
(3階病棟〈産婦人科病棟〉/2015年入職)
お産介助も赤ちゃんのケアも、安全にできるまで先輩が丁寧に指導してくれる。
患者さんの心に寄り添う強さと優しさを育んでほしい。
私たち聖母病院の看護師は、患者さんに寄り添いながら、心の通う、ぬくもりのある看護を実践しています。教育の現場でも同じように、新人看護師や助産師の心に寄り添っていきます。最初は、たくさんの先輩がみなさんを助けてくれることでしょう。けれど、看護師や助産師はケアされる立場にいるのではなく、患者さんをケアしていく立場にいることを忘れないでいただきたいと思います。どんな時も患者さんに笑顔を向ける強さとやさしさを備えた方に、聖母病院の看護師・助産師になっていただけたらうれしいです。
問い合わせ先
問い合わせ先 | 聖母病院看護部(直通) 電 話 03-3951-1438 メール kangobu@seibokai.or.jp |
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