湘南鎌倉総合病院

先輩情報

• 新人研修の特徴と役立った研修は？
• 遠方から就職してみていかがですか？
• 将来目指す看護師像は？

新人研修の特徴と役立った研修は？

新人研修が充実しており、呼吸器や循環器などのフィジカルアセスメントだけでなく、皮膚の状態に関する観察や褥瘡の皮膚トラブルに対する処置方法など、実際の臨床現場で必要になってくる内容を学びます。加えて接遇研修があり、正しい敬語の使い方や身だしなみ、コミュニケーションなど、社会人として最低限のマナーを学ぶことができる研修です。知識や技術が未熟な１年生にとって、患者さんやご家族の対応は数少ないできることのひとつだと思います。社会人としてのマナーはスタッフ、患者さんやご家族との信頼関係の構築にも繋がると思うので、研修を通して学ぶ事ができたのは良かったと思います。

遠方から就職してみていかがですか？

地元沖縄から遠く離れて1番初めに感じたことは「寒い」「満員バスきつい」この２つの感情に尽きます。地元では冬といえど気温が10℃を下回ることはありませんし、移動手段も自家用車でした。そのため、慣れない満員の交通機関の利用に加えて、神奈川と沖縄との気温の差に体がついていかず、入社早々体調を崩し休んだ事がありました。その時に感じたことは、”自己管理の重要性”でした。寮での1人暮らしであるため、体調を崩しても看病してくれる家族はいません。さらに、実際に病棟勤務が始まってからは、自分が休むことで他のスタッフの負担も大きくなります。学生の頃とは異なり自己管理できなかった分は自分自身に返ってくるだけでなく、周囲にも迷惑がかかるため、社会人として大切なことだと感じました。
生活の面に関しては、大変さよりも楽しいという思いが大きいです。もちろん、地元が恋しくなることもありますが、地元にはなかったお店や文化など、日々新しい発見があります。何よりも1人暮らしのため、自ら行動しなければ生活できません。実家にいた頃は両親や祖父母がやってくれていたことを全て自分自身で行うため、人として成長できているのではないかと感じています。

将来目指す看護師像は？

どのような状況下においても常に冷静に多面的な視点で患者さんの状態をアセスメントし、最善の看護が提供できる看護師になりたいです。そして患者さんにとって親しみやすい看護師でありたいです。当院は急性期病院であるため、患者さんの入れ替えも激しく、患者さんの状態も突如として変化します。実際に私の所属している部署では患者さんの転科と受け入れが毎日のようにあり、急変する患者さんもいらっしゃいます。そのような状況下でも、患者さんからの訴え・フィジカルアセスメント・検査結果などの数値といった多方面から患者さんの状態を冷静に捉え、現状を悪化させずに改善していくために必要な看護を提供できるようになりたいです。私たち看護師は患者さんの疾患を治すことはできませんが、疾患を治すため・悪化させないための看護介入はできます。そしてそれこそが看護師の役割だと思います。常に患者さんに触れ、話を聞く事ができる看護師という立場だからこそ、患者さんの身体的・精神的な”今”の状態をアセスメントし、医師を含めた他職種へ繋げていくことができます。そのためにも常に冷静に多面的な視点で患者さんを捉えたアセスメント・看護の提供ができるというのは看護師の腕の見せ所だと私は考えます。
今はまだ目の前のことをこなすことで手一杯になることも多く、知識不足なところもあり多面的な視点でのアセスメントができていないことがあります。反省・落ち込むことばかりですが、１日１日学びだと思い、次は必ずできるように、わかるようにという思いで毎日を過ごしています。これからは先輩看護師の手を完全に離れ看護師として自立していかなければなりません。今よりも出来る事・任される事が増え、忙しさを増す日々の中で患者さんと向き合える時間が少なくなってしまうこともあると思います。しかし忙しいということを言い訳にせず、「患者さんの”今”は”今”でしかない」ということを念頭に置いて、短い時間の中でも患者さんの状態を冷静かつ適切にアセスメントし、訴えの傾聴を疎かにしない看護師となれるように自己研鑽に努めていこう思います。