医院・クリニック特集

業界・病院を
知る

あなたの地域の
病院を探す

地域でプライマリケアを担うクリニックは、そこで暮らす地元の方にとって身近な医療機関です。多数の診療科を擁する総合病院とは違い、クリニックは1つ(あるいは2~3程度)の標榜科において専門性に特化した診療を提供します。地域医療の最前線に立つ医療機関として、今後ますます重要性が高まることは確実です。

クリニックでの看護師の仕事は、診療科の違いもさることながら、無床クリニックか有床クリニックかでも異なります。現在、無床クリニック約9万8000施設に対して、有床クリニックは約6000施設。無床クリニックの場合、入院機能がなく外来のみのため、入院患者への看護対応はほとんどありません。医師の診療を補助するとともに、患者とコミュニケーションを交わし、必要な服薬指導や生活指導を行うことが看護師の主な役割となるでしょう。

※厚生労働省:令和3(2021)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況

医院・クリニック

病院看護師との
仕事の違い

「クリニックでは重症の患者や難しい疾患を抱えた患者を診ることが少ない」「無床クリニックでは入院患者が存在しない」という主に2点から、クリニックで求められる看護は病院でのそれとはおのずと違ってきます。また、クリニックでも手術を行うことはありますが、大がかりなものは施設の整った病院へ紹介することが多いため、手術の難易度や頻度は病院の場合より下がるでしょう。

クリニックの看護師は、比較的軽度かつ慢性的な疾患や障害を抱えた患者さんと長い付き合いの中で関係性を築きながら、「顔の見える間柄」として伴走していくことになります。より身近で、より地域の人々の健康をサポートしていきたいと考える方にとって、一つの選択肢となりうるでしょう。