
就職準備
小論文編

Iさん
看護師として大切にしたいこと
1私が考える看護師として大切にしたいことは二つある。
まず一つ目は、看護を提供する対象のニーズは何であり、ゴールはどこにあるのか常に意識するということだ。1看護師が看る相手は常に患者とは限らない。患者の家族を含んだり、時には患者予備軍となる現在健康な人に対しても看護は力を発揮する。このように2様々な人々が看護の対象者となり得る。そのため、自分が今できることは何か考える前に、目の前に居る対象には3どの様なニーズがあるのか考えを巡らせることがとても重要であると考える。そして、その結果対象各々に対して3目指すゴールに向かって介入できるのではないかと考える。4日々の介入の中で、ニーズが変化していく場合も十分に考えられるが、その場合は柔軟に対応していくことも特に重要な点として挙げられるのではないかと考える。
次に、看護師として大切にしたいことの二つ目として、正確な看護の実践を挙げる。これは5領域別実習など実際に働く看護師の姿を見て特に重要だと感じた。これまで座学や演習を通して学んできた6各看護手段に加え、指導的介入や退院調整など看護師の業務は多岐に渡る。そのため、ひとつひとつの業務やケアが機械的で流れ作業的になってしまう恐れがある。そこで、意識的に立ち止まり、何を根拠としてケアを提供するのかや、どうしたら効率的な業務運営につながるのかなど考える必要があると考える。また、それらについて考えること自体がリスクヘッジとなり、さらには7個別性に配慮した看護に直結すると考える。
以上により、私が考える看護師として大切にしたいことは、対象のニーズを捉え、それをもとに正確な看護実践につなげるという事である。23
添削!
よい点
- 1結論から伝えようとしています。
- 2結論で締めていて良いです。
- 39割以上記入しています。
アドバイス
- 1このように考えるようになった自身の実習の経験や授業での学びなどの例を一つ挙げましょう。
- 2原稿用紙において、「々」が行頭にくる場合は、「様様」と記入します。
- 3実際の例を記入し、それぞれどのような対応が求められたのかを記入します。
- 4考えを述べるときは、その根拠となる具体例を記入する必要があります。
- 5一つ目の考えと同様、実習の例を一つ挙げて、そこから学びを得たことを説明しましょう。
- 6こちらもどの手段が特に重要だと考えたのか、例を用いて記入すると具体性が増します。
- 7具体的にはどのような看護でしょうか?実習で体験したことを振り返り、例を挙げましょう。
論理性について
結論から述べ、最後にも同様の結論を記入し締めていて良いです。全体的に抽象的な印象を受けます。自分の考えの根拠を示す必要があります。
具体性について
自身の考えを明確に記入していて良いのですが、「意見の根拠」となる具体例が述べられておらず、やや具体性に欠けます。実習での経験や授業での学びにも触れましょう。
文章表現について
小論分に相応しい丁寧な表現で記入されており読みやすいです。「考える」の表現が続く場合は「~である」と言い切る表現を交えても良いでしょう。
総評
大切にしたい二つのことを順序だてて記入しているのは良い点です。小論文では自身の考えを記入する際、その根拠となる具体例も一緒に述べる必要があります。一つの実習の中の印象に残っている一場面や授業で学んだ理論等、必ず例を挙げて説明するようにしましょう。