- 所在地:東京都
- 病床数:1022床
- 看護師数:1069名
【コロナ対応あり】『救急医療は医療の原点』と考え、24時間体制で地域の患者さまに貢献。最新医療設備とスタッフのチームワークが、高い医療効果を上げています!
当院の特徴について
日本大学医学部附属板橋病院では、どんな看護を目指し、新人看護師はどう成長を遂げていくのだろうか。新人とベテラン看護師、教育担当者それぞれから研修の感想や方針などを伺った。
先輩のサポートのもと、無理なく業務に入っていける
母が看護師をしていたこともあり、幼い頃から「看護師になるのはどう?」と言われて育ちました。転機となったのは一昨年前、祖父が他界したことです。当時、頻繁に病院を訪れていたのですが、院内でケアにあたる看護師の姿を見て、この道に進むんだという自覚が芽生えていきました。
病院選びでは大学病院に的を絞って検討しました。その理由は、教育体制がしっかりしていると考えたからです。学生時代、コロナウイルスの流行により、十分に実習ができなかったため、しっかり教えてくれる病院に入ろうと思いました。
当院の新人研修には、集合研修と少人数研修の2種類があり、どちらも実際の勤務で必要な技術について2回ずつ教えてもらうことができました。学生時代は資格がなくできなかったことも、研修を通してたくさん身に付けることができたという実感があります。入職1年目は、月1回程のペースで少人数研修が行われています。
業務経験で忘れられないのは、検査のために入院されていた、患者さんのことです。ご自身の病気について不安を感じられていたようで、毎日のように「今、自分の身体はどうなっているの?」という質問を投げかけられました。私も業務に追われていましたが、可能な限り時間をかけて、状況をお話しするようにしていました。後日、その方が退院する際に「うれしかったよ」と、言葉をかけてくださいました。その患者さんは入院日記をつけられていたのですが「貴方のことも日記に書きました」と伝えられた時は、とてもうれしかったですね。
同じ病棟では、現在4人の同期入職者が働いていて、お互いに情報共有をしながら仕事に取り組んでいます。また、1年目の看護師には先輩看護師がプリセプターとしてつき、分からないことはその都度質問ができるので、不安を感じることはありません。
病棟に勤め始めた頃、患者さんの容態が急変するのが、とても怖かった時期がありました。しかし、先輩方が「この経験が次につながるように、これを覚えましょう」と、優しく声がけしてくださったことを覚えています。小さいことも相談できる環境なので、辞めたいとか、つらいと思ったことはなかったですね。3年後までには、患者さんに根拠を持って検査・処置が必要な理由をしっかり伝えられる看護師になっていたいと思います。
■沢目 遥香(2022年入職) 消化器肝臓内科病棟
大学病院ならではの濃度の濃い1年間の研修で、良質なケア業務を習得。
繰り返し練習することで、精度の高いケアが身に着く
技術面はもちろんだが、患者さんへの声がけや寄り添う思いも大切に指導している。
現在、院内教育指導者として新人の少人数制による基礎看護技術習得研修を担当しています。院内教育指導者は病棟と外来を含む1チーム4人の看護師で構成されており、8~9人の新人の指導にあたっています。内容は、バイタルサイン測定や採血、急変対応などです。厚生労働省で推薦されている内容を中心に、実践的なスキルも交えながら指導にあたっています。
指導にあたって気をつけていることは、院内教育指導者間で、指導内容を統一するということです。指導者によって指導内容が異なると、新人が戸惑ってしまいます。また、皆さん緊張しているので「研修だから失敗しても大丈夫ですよ」と、声かけしながら進めています。最初のうちはとても緊張していて、実力が発揮できない方が多いと感じます。しかし、回数を重ねるにつれて自信がついてきて、スムーズに実践できるようになっていきます。
研修で取り組んでいる内容は、現場でよく生じる患者さんの状況、事例をシナリオ化したものです。常に「なぜこれが必要なのか?」と、根拠を考えながら取り組んでいます。そして、安全・適切な看護ケアを常に実践できるよう指導することを心掛けています。
研修は人形を使って行うため、患者さんへの声かけがおろそかになりがちです。どんな声かけが必要なのかについても、しっかり伝えていきたいと考えています。
当院の看護部では、自信・思いやり・誇り・信頼を重視しています。そこで重要となってくるのは人間力、つまり、患者さんやご家族に寄り添う気持ちではないでしょうか。今後も、新人が戸惑いそうなポイントをおさえながら、基本手技については自信を持って実施できるようサポートしていきたいと思います。そのためにも、繰り返し練習してもらうことで、一人ひとりが精度の高い看護ケアが実践できるよう指導していきたいです。
■倉方 千恵(2006年入職) 整形外科病棟
『JHOSナーシング』を実践する看護師の育成
日本大学医学部附属板橋病院は「人間愛に基づいて、良質で高度な医療を実践します」という理念を掲げています。看護部においても「人間味あふれる看護の実践~JHOSナーシング~」を看護理念としています。JHOSのJは「自信」、Hは「誇り」、Oは「思いやり」、Sは「信頼」です。自信と誇りを持って看護ができるように学びつづけること、人間として相手を思いやり、患者さんやご家族から信頼していただける存在になることを目指しています。
当院の継続教育の特徴は日本看護協会の「看護師のクリニカルラダー」をもとに、個人の能力、ライフサイクルに応じた5段階のクリニカルラダーシステムでキャリア開発に取り組んでいるところです。
新人を対象とするラダーIでは、求められる臨床実践能力として「看護職員として必要な基本姿勢と態度を習得している」「助言を得て受け持ち患者に安全なベッドサイドケアが提供できる」などが掲げられています。
ラダーVになると「改革の推進者」「管理及び専門分野の研究を行い、質の向上に寄与できる」など高度な臨床実践能力が求められます。
また当院では、自己研鑽を大切にしており、ナーシングスキルで興味のある分野を学んだり、資格取得を支援する体制も用意されています。
研修計画は、厚生労働省の方針を確認し、毎年修正しています。
そのすべての研修は、講師や院内教育担当者と話し合いながら、どういう内容にすべきか検討を加えています。
当院の新人研修の特徴は、集合研修と少人数制研修を組み合わせた研修をしている点です。
ラダー別院内研修を行った後に、少人数制研修で繰り返し実施することで知識や技術の定着を図っています。
研修実施にあたって気つけていることは、現状ではコロナ感染対策です。
対策を取りながら、仲間とのグループワークを取り入れたり、講師・院内教育担当者とコミュニケーションを取りながら学べる環境を作りたいと考えています。
当院には同期と気持ちを共有・共感しながら成長し続ける環境が整っていますし、専門看護師、認定看護師、特定行為看護師など、特定の領域において高度で専門的なスキルを持った先輩がたくさん在籍しています。こうした方々と関わることは、学ぶ姿勢を持った新人職員にとって、看護のすばらしさや可能性を知る良い刺激になると思います。
■佐藤 貴子(2000年入職) 教育研修室
新人の方には、緊張をときほぐすためにも積極的な声がけを心掛ける。
大学病院ならではの、きめ細かな教育体制
当院では医療の前線で必要とされるスキルをしっかり系統立てて伝授する教育を追求しています。また、なんでも相談にのってくれるプリセプターがいつも身近にいますので、新人看護師にとっては安心して働ける環境が整っていると思います。
研修で重視していることは「受講者全員を巻き込む研修」「同期入職との共有・共感を引き出せる研修」といった点です。そのため、対患者さんのみならず、職員間でも思いやり、信頼を大切にしています。
問い合わせ先
問い合わせ先・雇用法人名 | 日本大学医学部附属板橋病院庶務課人事担当 TEL:03-3972-8111 内線 3912・3914 Email: jinji.itabashi@nihon-u.ac.jp |
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住所 |
173-8610 |
アクセス | (1)池袋方面から 池袋駅西口4番バスのりば ▼ 国際興業バス 日大病院行き 池01、池05系統 約25分 ▼ 日本大学医学部附属板橋病院 池袋駅東口8、9番バスのりば ▼ 国際興業バス 大山経由 赤羽駅西口行き 赤51、赤97系統 大山経由 小茂根五丁目行き 池55系統 大山経由 光が丘駅行き 光02系統 いずれも約30分 ▼ 大山バス停 ▼ 徒歩約10分 ▼ 日本大学医学部附属板橋病院 (2)千川駅バスのりば 東京メトロ 千川駅 ▼ 国際興行バス 日大病院行き 池01、池05系統、またはタクシー 約10分・1,000円前後 ▼ 日本大学医学部附属板橋病院 (3)大山駅から 東武東上線 大山駅 ※大山駅前にバス・タクシー乗り場はありません ▼ 徒歩約20分 ▼ 日本大学医学部附属板橋病院 (4)赤羽方面から 赤羽駅西口4番バスのりば ▼ 国際興業バス 日大病院行き 赤57系統 約35分 ▼ 日本大学医学部附属板橋病院 |
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