- 所在地:愛知県
- 病床数:580床
- 看護師数:543名
高度急性期・急性期の豊富な症例の中で1人ひとりに寄り添う教育システムや、看護師としてのキャリアを支援できる体制で「なりたい自分、めざす看護師」を見つけませんか。
インターンシップのご予約を開始いたしました!(2024/12/10更新)
中京病院は、旧病院を建替え、救急医療・がん診療・災害対策の強化を図るための新棟建設をしており、2025年に完成する予定です。
是非、一緒に働きましょう♪
当院に少しでも興味のある学生の皆様、ご参加をお待ちしております!
合説出展情報 :
医療・看護DX特集
看護部の職員だけでも600名超が在籍する中京病院。高度急性期医療を担う現場においては、高い看護実践能力の習得に加え、効率や質を向上させる医療DXの導入も欠かせません。
DXの推進で患者様の命を守る、上質な看護を提供
ベッドサイドでの看護が充実するため、1年前からシステム導入の準備を進めました。
当院はJCHOグループ内でも大規模な施設であり、高度急性期医療、中でも重症熱傷や小児先天性心疾患、腎不全医療における豊富な診療実績を有しています。重症の患者様が多い現場だけに、業務の効率化や情報共有を行う上でデジタル技術の活用が不可欠となってきます。
その一例として、主に外来で用いられているAI問診があります。これは患者様が受診を待つ間に、院内のタブレットやご自身のスマートフォンを通じ、質問に回答していただくもので、高齢者の方にもわかりやすい仕組みになっています。AI問診の導入により、看護師は治療の準備に十分な時間を充てられるようになりました。患者様にとっても、例えば抗がん剤の治療で通院されている方は、従来は来院後に問診し、その日に治療ができるかどうかを判断していました。それが自宅でも問診でき、病院に到着したらコードを表示するだけで、電子カルテに問診内容が記入され、医師の診察や薬の準備がスムーズに進んでいきます。
そのほか、救命救急センターや各病棟でもDXを活用しています。特にベッドサイドで患者様の状態を把握するシステムに関しては、そこで得たデータを蓄積し、人の力によるRapid Response Systemと連動させることで、患者様の容態の急変を未然に防ぐことができるようになるのではと期待しています。
看護部の理念は「信頼と思いやりの看護」です。当院では緊急性の高い患者様が多く、だからこそ初期の医療や看護のあり方が、予後や回復に大きな影響を及ぼします。そうした責任感の高い仕事に誇りを持つ看護師も増え、今では院内で特定行為研修を受けている看護師が30名を超えているほどです。
もちろん新人を一から育てる体制も整っています。クリニカルラダーのもと、1年目の終わりにはaimプロジェクトといって、自分がしてきたことを文章にし、相手にわかるように説明。学生時代の学びと結びつけつつ、自立への一歩としています。またチームナーシングのもと、情報共有を密に行い、一人ひとりが責任を持って患者様の対応にあたっています。重症だった方が回復され、社会復帰された時のうれしさは格別です。(河嶋知子さん/看護部長)
ベッドサイドで患者様情報を取得/泌尿器科病棟
夜勤で看護師の数が少ない時にも、一気に患者様の情報収集が可能です。
泌尿器科病棟は尿路の感染症、結石、悪性腫瘍、排尿障害などの主要疾患のほか、小児先天性異常、腎不全治療など、多くの領域をカバーしています。病棟に2024年8月に導入されたのが、ベッドサイドの情報システム。点滴をしたり、チューブが入っていたりする患者様の安全を守るための情報をベッドサイドでも簡単に多職種間で共有し、かつ身体抑制を減らすことを目的に導入されました。
中には、ベッド上安静が理解できずに転倒・転落につながるケースがあります。これまでは、寝衣にクリップを取り付ける体動センサーを使っていました。しかし、クリップが外れていまいセンサーが作動せずに転倒するケースがありました。今回のシステムではベッド全体が離床・体動センサーになっています。ベッドサイドに端末があり、電子カルテと連動し、「ペースメーカーが入っている」「聴覚障害がある」「食事制限が必要」といった患者様の情報がモニターに表示される仕組みになっています。また、体温計や血圧計の機器をかざすだけですぐに電子カルテに入力され、さらに、急変リスクを評価するNEWSスコアも自動的に評価されます。
ちなみに、このシステムには患者様用のものもあります。そこには今日の予定が表示されていて、「何時にレントゲンを撮る」といった検査内容なども記されており、うっかり忘れたということもありません。また、ご家族が来院された時も、「リハビリ中」や「手術中」といった患者様の情報が表示されるため、所在の確認がしやすくなります。
内科と違い、私たちの外科は入院のサイクルが短い点が特徴です。泌尿器科でいえば3泊4日の割合が最も多くなっています。患者様と接する時間は短いものの、術中・術後のケア次第で名前を覚えていただいたり、感謝の言葉をいただいたりする機会も少なくありません。
また、化学療法や放射線療法、小線源療法など第三次救急医療施設ならではの治療も行っており、学ぶには絶好の環境です。私は最近、リーダー業務を始めたばかり。さらに視野を広げ、周囲のサポートもできるようになることが目標。余裕ができたら、心電図検定にもチャレンジしたいと思っています。(山田芹菜さん/泌尿器科病棟/2022年入職)
トリアージにもDXを活用/救命救急センター
モニターではベッド状況も確認でき、受け入れ時にも活用しています。
当院の救命救急センターにはICU8床、熱傷ICU4床、CCU4床、HCU16床、救急外来があります。私自身は1年目はCCU・HCUで勤務し、2年目からはICU・熱傷ICUそして今年から救急外来に配属となりました。そんな当院の救命救急センターでの活動に欠かせないのが、患者様の情報記録やスタッフ間の情報共有などができ、トリアージにも役立つシステムです。
特にトリアージでは重宝されています。ウォークインの患者様に対しては、バイタルサインや既往歴、回復歴などを入力し、トリアージを行っていくのですが、このシステムには自動で緊急度判定をするJTASの機能が備わっているんです。スピードに関しては、人が行った場合と大差はないものの、適切な判断基準を下回るアンダートリアージになる心配のない点が、何より安心感につながっています。加えて患者様の症状や訴えごとに、細かな緊急度のふるい分けがされ、それをすぐに確認できる点でも優れています。
救急外来には中央にモニターがあり、診察中か、終えられたのかなど、患者様の状態がひと目でわかる工夫もされています。ほかにも外来の医師による診察時に、専門医に相談したい場合にもシステムを活用しています。MRIやCTの画像をタプレットに転送するため、自宅などにいる専門医からもアドバイスを受けることができます。かつてのように一刻を争う現場に、慌てて駆け付けるといった事態はなくなりました。これは研修医によるコンサルトの際に、正確な情報を伝える上でも活用されています。
システムの導入で、トリアージがより適切にできるようになった一方で、私たち救急外来の看護師は、患者様の主訴からいくつかの疾患を予測していきます。それが検査の中でどんどん絞られていき、最後の答え=診断結果につながり、患者様に安心していただける。そうした本来の仕事の醍醐味がなくなることはありません。私自身、まだ今の部署に配属されて半年ほどです。そのため重症の患者様へのスムーズかつ落ち着いた対応が完璧とはいえません。そのスキルを向上させることが今の目標です。将来的にはDMATの活動にも興味があるため、研修にも参加してみたいと思っています。(中村圭提郎さん/救命救急センター/2021年入職)
2025年には高度急性期医療を集約した新棟も完成!
DXの導入により、医療チーム内でのコミュニケーションが高まり、より的確な治療やケアが提供できるようになりました。看護師にとっては、業務の効率化にもつながっています。さらに2025年には救急医療、がん診療機能、災害対策の強化をめざした新棟も完成します。当院はDPC特定病院群の指定を受け、大学病院に準ずる機能を有しています。看護師としてのキャリアアップをめざせる環境であり、年に一度のキャリア調査でも、学びたいスキルやチャレンジしたい病棟などの希望をヒアリングし、それが叶うようサポートしています。
問い合わせ先
問い合わせ先・雇用法人名 | 独立行政法人地域医療機能推進機構 中京病院 看護部 TEL:052-691-7151 E-mail:kango-saiyo@chukyo.jcho.go.jp |
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住所 |
457-8510 |
アクセス | 名鉄「神宮前」駅・JR「熱田」駅・地下鉄名城線「伝馬町」駅から市バスあり「中京病院」下車すぐ 名鉄常滑線「道徳」駅より約1km、徒歩約15 分 |
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