- 所在地:島根県
- 病床数:183床
- 看護師数:111名
「チーム出雲」を掲げ、質の高いチーム医療を!
教育・研修
急性期から在宅医療まで幅広い医療福祉サービスを展開する「出雲徳洲会病院」。約180床の規模感とグループスケールを生かした人材育成の仕組みについて、教育担当の中島由貴さんに伺いました
一人ひとりに“カスタムメイド”の教育カリキュラム
近隣の大学附属病院や公立病院、全国のグループ病院との連携・人事交流も活発です。
「出雲徳洲会病院」は2006年4月に開業した「徳洲会」グループのケアミックス病院です。外科、整形外科、脳神経外科、内科、循環器内科、皮膚科、婦人科、精神科など多彩な診療科を擁し、急性期から回復期・リハビリテーション、慢性期まで広くカバー。さらに訪問看護ステーションや介護老人保健施設「出雲徳洲苑」も併設し、医療・福祉サービスの一体的な展開により地域に根差した医療福祉体制を整えています。
受診・入院~在宅療養支援までの流れを追いながら総合的な看護力を学び、多様な経験・知見を得られることが当院の大きな魅力の一つですが、当然ながら、はじめから高い実践力を発揮できる人はいません。そのため当院看護部では、着実なスキルアップと長期的なキャリア形成に向けた手厚い成長支援体制を確立。入職後はまず2週間の集合研修を通じて、院内の基本的なルールや看護技術を学び、3週間目に各病棟へ配属以降も、各現場でのOJTと並行して月1回の集合研修に参加。患者さまの確認や部内・医師などへの報告の仕方、認知症患者さまとのかかわり方など、日々の看護や医療チームをより円滑かつ安全・確実に遂行するための業務スキルを身に付けていきます。
また初年度の1年間は、比較的年齢の近い先輩看護師をプリセプターとして配置し、知識や技術上の習得支援はもちろん、個人的な悩みや不安も含めて心技両面からマンツーマンでサポート。さらに、新人看護師一人ひとりの成長進度を示す技術チェック表も活用し、「誰が」「どの知識・技術をクリアし」「どこで止まっているのか」を可視化。担当プリセプターの指導・判断に頼り切るのではなく、プリセプターとチームが一丸となってその都度最適な指導や関係部署での専門研修に派遣するなど、個々の成長進度に応じたよりきめ細やかな成長支援を行っています。
マンツーマン&チームの両輪できめ細やかにサポート
同じ立場の者同士で情報共有する場が、チームの結束力を高める一助にもなっています。
チーム一丸の教育体制の柱の一つが、2023年度から新たに導入した「プリセプター会」。プリセプターに選抜された先輩たちと各部門リーダーによる月1回の合同ミーティングで、それぞれが担当する新人看護師について、その達成度や指導の進捗などを情報共有。指導現場での事例を逐一共有することで、うまくいっている事例は別の現場にも落とし込むことができ、課題があれば互いに意見を出し合いながら改善に近づけることもできます。加えて、年次の近いプリセプター同士の交流の活性化は、さらなるチームワークの醸成にも結実。新人教育の場面のみならず、医療チームの現場においても有機的な結束が生まれていると感じています。
一方、主に新人看護師たちの横のつながりを深める一助となっているのは、月1回の集合研修。業務スキルについて学んだ後に、必ず前月の課題や成長ぶりを振り返る時間を設け、1年目ならではの不安や悩みを新人同士で共有。その内容はその後、各部門やプリセプターに共有され、さらなる指導方法のブラッシュアップにつなげるほか、内容に応じて次回、または次年度の研修カリキュラムにも反映。できる限りリアルタイムで縦横双方向の情報共有を図ることで、より実効的な成長支援につなげています。
さらに当看護部では、従来1年目の看護師を対象としてきたローテーション研修を、2024年度から2年目での実施に先送りしました。その最大の理由は、1年間の集合研修・OJTを通じてしっかりと基礎固めができた2年目の方が、各病棟や部門の違いをより深く理解できると考えているためです。1年間の学びと経験を踏まえたうえで、配属先以外の各病棟と外来、内視鏡センター、透析センター、手術室の全7部署を約1カ月ずつローテーション。幅広い看護知識とスキルに触れつつ、配属先と他部門の業務について俯瞰的に理解することで、将来的なキャリアイメージもより具体的に描けるようになると考えています。
あたたかな院内風土が「心に届く看護」の実践を後押し
認定資格取得にかかる学費補助や給与補償など、キャリアアップ支援も万全です。
全国に約70病院を展開する「徳洲会」ならではの多彩な研修や人事交流の機会も、当院の大きな魅力の一つ。なかでも「ベストプラクティス研修」は、北海道から沖縄まで全国各地の病院の中から興味のある施設を選択し、数日間の“研修留学”に参加できます。救急看護や手術室看護、へき地医療など多彩な専門分野で学びを深めることができ、研修先としてだけでなく異動の受け皿としても機能しているため、家庭の事情で転居することになっても、退職することなく働き続けることもできます。
ただ、これらの充実した制度・環境をもってしても、私がこれに勝るものはないと感じるのは、上下関係や部署といった垣根を超えて、誰もが分け隔てなく相談・協力し合う院内風土。プリセプターを中心とするチーム一丸での成長支援はもちろん、若い世代の職員が充実する当院の先輩・後輩の関係にはどこか兄弟姉妹を思わせる親しさもあり、新人・若手の職員は臆せず質問・相談できる雰囲気があります。
一方、当院看護部はワークライフバランスも万全です。有給休暇や最大5連休の取得推進などのほか、特に育児支援は非常に手厚く、敷地内には24時間保育園も完備。当院では本人が望めば産休・育休前のキャリアをそのまま継続することも十分可能です。閉園時間や延長保育の負担増を気にすることなく、自分の業務をやり遂げてから迎えに行ける安心感・満足感は仕事に対する集中力や意欲をさらに高めてくれることでしょう。
手厚い成長支援や居心地のよい院内風土、ワークライフバランスの拡充は、職員の働きやすさと働きがいを支えるうえでも、また当看護部が掲げる理念「思いやりのある看護の提供」の実現にも決して欠かせないもの。今後仲間に加わってくれる若い看護師たちにも、技術・知識の研鑽に留まらず、しっかり患者さまの声に耳を傾けながら「心に届く看護」を実践できる人材へと成長してほしいと願っています。
多彩な学びと活躍の舞台で自分らしい看護師像の実現を
当院は急性期医療と療養・介護機能を併せもつケアミックス病院。多種多様な学びと活躍の舞台が広がっているため「キャリアアップしたいが、どの道に進むべきか分からない」という人でも、必ず自分らしく輝ける舞台を見つけることができるはずです。また、ローテーション研修や院内の専門研修、ベストプラクティス研修などの研修制度も充実しており、院内外の人的交流も活発。直属の上長・先輩だけでなく、コメディカルスタッフも含めたチームが密に連携し、教え合い支え合う風土で、若手ものびのびと成長できる環境が整っています。
問い合わせ先
問い合わせ先・雇用法人名 | 医療法人徳洲会 出雲徳洲会病院 看護部 看護部長 布野 TEL: 0853-73-7000 |
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住所 |
699-0631 |
アクセス | 出雲縁結び空港から車で約10分 出雲市駅から車で約15分 |
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