高砂西部病院

先輩情報

• 認定看護師を目指そうと思ったきっかけ
• 資格取得を目指すまでの過程
• 資格取得後はどんなことを心掛けて仕事をしていますか

認定看護師を目指そうと思ったきっかけ

　多くの看護師が、認知症の患者さんに対し「説明しても理解してくれない」「対応がわからない」「目が離せなくて大変」といったマイナスイメージや色眼鏡で見ている印象にあります。私は、ある認知症の患者さんとの関わりを通して一人の患者さんとじっくり向き合う看護にやりがいや魅力を感じつつも、少なからず対応には苦慮していました。そのような時に認知症看護認定コースが同県看護協会に新設されたことを知り、もっと認知症の正しい知識や考え方を身に着け、認知症の患者さんの気持ちに寄り添える看護をしたいと考え受講を決心しました。

資格取得を目指すまでの過程

　教育課程では、前半は座学を中心に行い、後半は実習やケーススタディ、文献レビューなどを行いました。レポート提出数は50以上、グループワーク、中間・卒業試験もありました。病態生理、薬理学をはじめ、ありのままの事実を捉えアセスメントすること、認知症を抱えた方の体験している世界を知り寄り添うこと、さらには同じ志をもつ仲間にも出会うことができました。そこでは知識・技術だけでなく人間性についても学ぶ機会となり、私自身の基軸の土台作りとなりました。

資格取得後はどんなことを心掛けて仕事をしていますか

　当院の入院患者さんの大半が高齢者で認知症を抱えた方が多いです。入院による環境の変化、身体症状を抱えながらも上手く表出できず、不安や不信でいっぱいです。そのような患者さんの気持ちに寄り添い味方だと思ってもらえるよう関わること、混乱状況にいる患者さんの思いを代弁しスタッフに思いを伝えていくことが私の役割だと思っています。さらに、週一回の認知症ケアラウンドでは「その人らしさ」を引き出せるよう多職種協働で関わり在宅へ繋いでいくことを心掛けています。