桜十字病院

  • 所在地:熊本県
  • 病床数:630床
  • 看護師数:250名
制度待遇: 二交代 資格支援あり 退職金制度あり 奨学金制度あり 託児所あり マイカー通勤OK

生きるを 満たす。 桜十字病院は患者さまに 心から満足していただける病院を目指します。

🌸お知らせ🌸(2023/12/05更新)

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先輩情報

人としての尊厳を第一に考える、慢性期のやりがいと看護観

看護師 下岡 美香

  • 職歴(キャリア):2018年〜
  • 出身校の所在地エリア:熊本県
  • 所属診療科目:内科/外科/呼吸器科/循環器科/消化器科/腎臓・泌尿器科/脳外科/小児科
慢性期病院の中でも、「桜十字病院」を選んだ理由は?

転職前は福岡で働いていました。熊本に帰って就職活動をする際に、以前と同じ障害者施設等一般病棟で働きたい、という思いがあって桜十字に決めました。決め手は、桜十字は花に囲まれていて、明るい環境だったこと。それと、面接で看護部長から“口から食べるプロジェクト※”のことを聞き、興味を持って、ここにしよう!と決めました。
※口から食べるプロジェクト=以下、「クチタベ」

桜十字で働いてみて、自分の看護観に合っていると思うところを教えてください。

クチタベに代表されるように、人の基本的欲求を満たす看護をしようとしていること、患者さんの回復を諦めないところが自分の看護観に合っているなと感じました。慢性期って、患者さんやご家族の希望があり、しかしご希望に沿うには医療的なリスクがある、というジレンマによく陥るんです。

例えば、口から食べられるようになりたい・なってほしいのに、誤嚥性肺炎のリスクからストップがかかってしまうことは、一般的によく起こるんです。クチタベでは、「じゃあしょうがない」というのではなく、「どうすれば食べられるか」を考えます。そんな患者さんに寄り添う前向きな姿勢に共感しました。また、在宅復帰の道を閉ざさず、退院後の生活支援を行っているところも、やりがいを感じながら仕事ができる!と思いました。

一般的な慢性期病院のイメージとは違いましたか?

イメージとは全く違っていました! 慢性期となると寝たきりの方がどうしても多くなってきます。ですので、「安全に・安楽に過ごしていただく」「早期に異変を見つけて現状を維持!」というのが一般的な慢性期看護のイメージなんじゃないかと思います。これまでは、褥瘡予防や肺炎予防、尿路感染予防などに努めるのが慢性期看護だと思っていましたが、桜十字で働き始めて、患者さんの「今後」を考えて看護するようになりましたね。

「患者さんの今後を考える」とは?

患者さんやご家族はどんな生活を望まれているのか把握することを大切にしています。その上で、患者さんを一人の「人」として見たときに、どんなイメージを持って回復へと支援できるか、患者さんが今よりもよくなるためには何をすればいいかを考えます。このような患者さんの尊厳を大切にしたケアを行う考えは、「ヒューマニティケア」で身に着けることができたと感じます。ヒューマニティケアは桜十字で2020年度よりスタートした自立支援型のリハビリテーション看護です。「この看護を学んでみたい!」と手を上げ、ヒューマニティケアエキスパート第1期生として学びました。
※ヒューマニティケアとは:NICD(生活行動回復看護)看護技術をを取り入れたケアの事で桜十字の造語

ヒューマニティケアの取り組みはいかがでしたか?

自宅に帰りたいという患者さんがいらっしゃったんですが、その方は、ベッドから車いすへの移乗に看護師2人で介助していました。NICDの看護技術を身に着けて実践したら、介助者と患者さん一人で移乗できるようになった!ということがありました。その方には4週間関わったんですけど、1週目から介助者一人での移乗ができるようになりました。この看護技術はヒューマニティケアで学んだので、桜十字に来たからこそ勉強できたことですね。

ヒューマニティケア1期生を経験して学んだことを教えてください。

看護学校で一番に習うのが、「人間の尊厳」や「人の基本的欲求」なんですよ。でも、一般的な慢性期では、寝たきりになれば回復の見込みは薄く、褥瘡予防や肺炎予防を中心とした現状維持に腐心するケアを行っていました。しかし、本当に取り組まなくてはならないことは、人間の基本的欲求である“トイレで排せつする”とか“口から食べる”とか、人としての尊厳の部分なんですよね。そこを忘れずにケアに介入していく、というところは考えが改まりました。改めて原点に戻って、何を大切にするべきか考えることができました。

桜十字に来たことで成長できた部分や、やりがいを教えてください。

慢性期看護について成長できたと思います。病気を治すだけでなく、今後のその方の生活のためにどう関わったらいいかを、多職種で考えることがやりがいです。疾患別ではないので全体を見ないといけないし、更にその患者さんの家庭環境や周りの環境すべてを含めて把握した上でゴールを設定しないといけないので、そこが慢性期看護の難しさであり、面白さだと思います。

多職種で考えるということですが、桜十字のチーム医療はどうですか?

多職種の連携は本当に強いと思います。さまざまな職種のスタッフが専門的な視点から多角的に患者さまの今後の生活を考えていますね。桜十字に来て頻繁にカンファレンスを行うことで、看護の専門性について意識するようになりました。みんなで一人の患者さまを良くしようという気持ちが強く、同じ目標に向かって進んでいると感じます。

どんなカンファレンスがありますか?多職種連携って、どんな感じなんでしょうか?

当院ではカンファレンスを頻繁に行っています。例えば、リハビリカンファレンスにも全職種参加します。栄養科や薬剤師からソーシャルワーカーまで、全職種で在宅復帰や退院後の生活について考えます。カンファレンス以外にも、プライマリー看護師と担当のリハスタッフで、「ここもう少し看護師さんもできませんか?」とか、「ここのやり方教えてください」と聞き合うことはよくあります。職種を越えて密にコミュニケーションを取っていて、一体感があります。

最後に、慢性期の看護に興味がある方へメッセージをお願いします!

老年期に興味がある人は、まず慢性期で現状を見てほしいです。慢性期で学べることはたくさんあるし、現実を知ってもらえると、かなり勉強になると思います。また、当院のヒューマニティケアは、患者さんの尊厳を大切にしたケアです。自分の手で患者さんの回復を支援できることは、看護師にとってなによりのやりがいになります! 急性期を脱した慢性期では、長いスパンで患者さんの生活を見通す必要があります。「人としての幸せ」を第一に考えて看護ができる、それが慢性期の看護の素晴らしさだと思います!

問い合わせ先

問い合わせ先・雇用法人名 【受付窓口】
医療法人桜十字 桜十字病院
人事部 浦川康子

【連絡先】
メールアドレス:jinji@sakurajyuji.jp
電話番号:096-378-1533

住所:〒861-4173 熊本県熊本市南区御幸木部1丁目1番1号
住所

861-4173
熊本県熊本市南区御幸木部1丁目1番1号

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アクセス お車でお越しの場合
阿蘇くまもと空港より約40分
熊本駅より約15分

・バスでお越しの場合
熊本桜町バスターミナル2番乗り場から熊本バスP2-2番線「御幸木部行き」で約30分、「桜十字病院前」下車。

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