大阪暁明館病院

  • 所在地:大阪府
  • 病床数:462床
  • 看護師数:293名
制度待遇: 二交代 寮・住宅補助あり 資格支援あり 退職金制度あり 託児所あり

JR・阪神なんば線「西九条駅」から徒歩3分。大阪駅から10分圏内の好立地。此花区にある総合病院です。

エントリーとは
エントリーとは、その病院に対して今後の説明会情報や選考の情報が欲しいという旨の意志表示です。 情報を受け取れるように少しでも興味がある病院へは、エントリーをしておくことをお勧めします。 ※エントリーは説明会や選考を受けなければならないということではありません。

医療・看護DX特集

急性期と慢性期の両方に対応するケアミックス型病院として幅広いニーズに応える大阪暁明館病院。地域医療の重要な役割を担う同院のDXへの取組について、看護部長と法人本部部長に話を伺った。

クラウドサービスの導入でスムーズになった情報共有

当院では2024年7月、新たな情報基盤として、職員一人に1IDを付与するクラウドサービスを導入しました。それまではすべてを伝達ノートで共有していましたが、交替勤務であるがゆえ、大切な情報をタイムリーに伝えることが難しいという課題がありました。けれども、いつでも見られる、いつでも書き込めるという“情報が集約された場所”ができたことで、情報の共有は格段にスムーズになり、自宅や出張先など、病院以外の場所からもそれらの情報に安全にアクセスできるようになりました。

中でも特に活用しているのがクラウドサービスのカレンダー機能。たとえば、カレンダーに会議の予定を入力すると、そこにメモを貼りつけることができるようになるため、会議のテーマや話し合うべき内容を事前に周知できます。参加する側も事前に意見を書き込めるので、会議での発言を待つことなく、いろいろな意見を集めることができますし、出された意見を抜け漏れなく話し合い、そこで発生した各々のタスクも明確に表示され、その進捗もカレンダー上で可視化できます。オンラインで会議に参加することも可能なため、たとえば、どうしても外せない会議が自分の休日と重なった場合、自宅から会議に出席するという形式を取れば、会議のためだけに出勤する必要はありません。看護研究に関連する資料などもドライブ内に格納されているので、気になることがあればすぐに確認できますし、提出物もデータで提出でき、調べ物や課題の提出のためだけに出勤することもなくなりました。

また、業務中の連絡事項はチャットを活用しています。自分が連絡をしたいタイミングで自由に連絡でき、記録としても残るので、行き違いが減りましたし、連絡を受ける側の役職者も、内容によってはスタンプのみで返信するなど、簡便かつ柔らかいコミュニケーションが可能になりました。

DXを推進したことによる最も大きな現場の変化は、若い世代の間に“思ったことを自由に発信していいんだ”という雰囲気が生まれたこと。意見や質問が飛び交うようになり、職場の風通しも良くなりました。
(看護部 看護部長/梯 千鶴)

DX推進によって、現場の業務だけではなく、管理者側の情報管理も容易になりました。

患者さんのためにも、若い職員が声を上げられる環境に

グリーフケアの手紙作成など、心に触れる部分はあえてアナログのまま残しています。

梯看護部長が伝えた通り、クラウドサービスを導入し、病院としても業務の効率化が実現。中でも特にテーマの事前共有・意見の事前回収が強化された会議の短縮化は顕著で、長くても30分で終えるようになりました。

他にも院内掲示物の申請をスマホでできるなど、多様なシーンで業務の効率化を進めていますが、その始まりはすべて「こんなことができればもっと便利になるのに」という現場の意見。それらをもとに院内アプリを構築し、現場に落とし込んでいます。中には、うまくいかないものや再検討が必要なものもありますが、変化の歩みを止めないことが大切だと思います。新しいことを取り入れるとオペレーションが変わり、ついていくのが難しいという意見も少なからず出ますが、すべてはムダやストレスを減らすことに繋がるので、変わることへ向き合ってほしいと伝えています。

職員のリアルな声を募るツールも電子化。匿名性を担保するため、業務用ではない別のアカウントでも使用できるようにしています。職場の課題や人間関係など、記名では言いづらいこともあるため、専用の入口を設けて限られた職員だけが確認し、その回答はプライバシーに配慮した上で全公開します。このように世代や役職を問わず、自由に発言できる場所を用意しているのは職員たちに「自分たちで病院を良くしていく」という自律性・主体性を持ってもらうため。職員が発信しやすい環境、中でも特に若い職員が声を上げられる環境を作るべく、組織と職員の対話を大切にしながらDXを加速していきます。新しいことへの挑戦や変化は時に大変なものですが、目的や理由がわかれば皆、納得して動くことができますし、ひいてはそれが患者さんのためになると考えています。

病院単体だけではなく、法人全体でもDXを進めています。当法人は医療から介護まで多様な事業所を展開していますが、各事業所のスタッフが同じクラウド上でリアルタイムに情報を共有することにより、看護師やリハビリスタッフ、ケアマネージャーなどの他職種との連携が進み、退院に向けた計画や調整がスムーズになりました。コミュニケーションの基盤ができたことで、患者さん本位の仕事をストレスなくできる上、新人看護師にありがちな「患者さんにじっくり向き合いたいが、雑務に追われて思い通りのケアが提供できない」といったリアリティショックを減らすことにも繋がります。

さらなるDX推進で、働きやすい環境を実現していく

業務をさらに効率化するため、次なる課題は、記録を取ることとナースコールに関するムダの削減だと考えています。そのために今、導入を進めているのが、モバイルカルテとスマホ連携型ナースコール。現在、当院では各病棟に電子カルテを操作する端末を用意していますが、台数が限られているため、時間帯によっては入力の待ち時間が発生しています。そこで、電子カルテを連動させた業務用スマホを用意し、それを勤務中の看護師が携帯すれば、ベッドサイドで記録を取ったり、患者さんの情報をその場で確認したりすることもできるようになります。そうなれば、必要な記録内容の抜け漏れも減りますし、業務の始まりにスマホを持ち、業務の終わりにスマホを置くという動作を取り入れることで、オンとオフの切り替えもしやすくなると思います。

ナースコールもスマホと連携すれば、ナースコールに合わせてスマホの画面に病室、患者名、状態が表示されるようになります。これまでのように個別のPHSに直接コールするのではなく、病棟内で機能しているすべてのスマホにコールが表示されるので、近くにいる人や手が空いている人がすぐに動くことができ、結果、看護師が患者さんのもとへいち早く到着することが可能になるのです。

さらに、今後Web研修の導入も進めていきます。これまでは、医療安全研修など、全員に義務づけられている研修を対面での講義形式で行っていたのですが、それぞれの場所から参加できるWeb形式にすれば、会議室確保の手間や移動の時間が省けます。質問もチャットでできますから、大勢の前で手を挙げて発言するより、質問することへのハードルも下がるでしょう。そうした研修の案内や実施、参加者アンケートもクラウド上で行うので、対象者をグループ化して資料を事前に共有することもできますし、参加者アンケートは自動で集計されるため、フィードバックも早くなります。

これらを通して、労働の質が上がり、患者さんとしっかりと向き合えることができると考えています。若い職員が声を上げられる、そして、誰もが納得して働ける環境にするために、DXの取り組みをさらに実現していきます。

(法人本部 部長/櫻井 勇介)

カレンダーと空調の連携も計画中。空調を自動化することで省エネ効果も期待できます。

看護部長から学生の皆さんへのメッセージ

私たちが大切にしているのは、病気だけを看るのではなく、人を看ること。患者さんの心に寄り添うあたたかい看護をめざしてほしいと思います。DXはそうした看護をめざす皆さんの味方です。AIやICTを活用し、情報の共有や業務のプロセスを効率化することで、患者さんとじっくり向き合えるようになり、命を救うだけではなく、退院後の不安や生活にも寄り添えるようになるからです。実際に使ってみれば便利なものだと実感できるはずですから、デジタル技術の習得にも恐れず挑戦してください。

問い合わせ先

問い合わせ先・雇用法人名 〒554-0012
 大阪市此花区西九条5-4-8
 社会福祉法人 大阪暁明館 大阪暁明館病院 総務課
 TEL:06-6462-0261
住所

554-0012
大阪市此花区西九条5-4-8

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アクセス 阪神なんば線、JR西九条駅徒歩3分
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