学校法人近畿大学　近畿大学病院・近畿大学奈良病院

先輩情報

• 現在のお仕事について教えてください
• 今まで仕事をしてきた中で、特に印象に残っているエピソードや嬉しかったこと、苦労したことは何ですか？
• 仕事のどんなところにやりがいを感じますか？
• 仕事をするにあたって心掛けていることは何ですか？
• 当院を志望した動機や入職を決めた理由は何ですか？
• 学生の皆さんにメッセージやアドバイスをお願いします

現在のお仕事について教えてください

現在は南大阪の拠点となる大学病院の腫瘍内科、泌尿器科の混合病棟で働いています。腫瘍内科は、抗がん剤治療や放射線治療が主に行われております。泌尿器科は尿に関連した臓器（腎臓、膀胱、前立腺など）の病気を主として扱う領域です。その中で、日常生活を送りながら治療を頑張る患者様を精神的にも身体的にもサポートしていくことを心がけています。また、緩和ケアが必要な患者様も多く、痛みなどの症状を少しでも軽減できるように頑張っています。

今まで仕事をしてきた中で、特に印象に残っているエピソードや嬉しかったこと、苦労したことは何ですか？

看護師経験1年目の時に予後があとわずかという患者様とのかかわりの一場面です。その患者様の清潔の援助で足浴をさせていただいた時に、患者様から「こんなきれいしてくれてありがとうね。」というお言葉をいただきました。私は患者様に少しでも気持ちよく過ごしてもらおうとしたつもりが、逆にまだ不慣れな１年目の看護師に勇気を与えてくれたようなそんな一言であったような気がします。その言葉が今でも忘れられず患者様に心から接するようにしたいという気持ちを持てています。

仕事のどんなところにやりがいを感じますか？

予後が短い患者様に関わることはその人の最後をお世話することになります。その患者様の最後が少しでも苦痛を和らぐことができるかは看護師の知識・技術が深く関わってきます。そのために日々の自己啓発することで患者に関わるケアの内容が深くなり、患者様に還元できることになります。看護の力で少しでも身体的・精神的・社会的な苦痛を緩和できた時、看護師という仕事をしていて良かったと思います。

仕事をするにあたって心掛けていることは何ですか？

その日何か一つでも患者様にとってできることを考えて出勤し、実行することを念頭においています。日々の入院生活は通常の日常生活より刺激も少なく、変化がないことでせん妄症状を起こす患者様もいます。そこで患者様の今までの生活背景を聞きそれに沿った内容で、小さなことでも援助を行い患者様に刺激をもって日々を過ごしてもらえるように関わっています。そうすることで入院生活の中でも、少しでも入院前の生活と同じ感覚になれるような援助を心がけています。

当院を志望した動機や入職を決めた理由は何ですか？

志望した理由として南大阪で唯一の大学病院で地域医療の中核的な役割を担っており、幅広い分野の診療科があり、患者の個々の病態に対しても専門的なチーム医療で患者様を支援できる病院であるため、様々な医療を学ぶことができると考え貴院を志望しました。また福利厚生も充実しており、働く側のことも考えられた病院だと思います。

学生の皆さんにメッセージやアドバイスをお願いします

幅広い分野に分かれた診療科から自己にあった環境を検討するのは難しいと思います。実際働いてから自分の気持ちが変わることもあります。働かないと実際わからないことも多くあるので、気になる診療科があればオープンキャンパスなどで現場を直接自分の目で見てしっかり情報を収集して自分にあった就職先を検討してみてはどうかと思います。共に働けることを楽しみにしています。