- 所在地:東京都
- 病床数:400床
- 看護師数:400名
思いやりのある看護 ~感じる心を大切に~
2024卒 採用試験受付中♡(2023/03/02更新)
採用試験は、マイナビ看護学生よりお申込みできませんので、必ず当院指定書類をご郵送ください。
合説出展情報 :
働く環境
救急医療・がん医療に力を注ぎ、健康医学センターも併設している東京臨海病院。病床数400の急性期総合病院で奮闘する看護師3名に、働き方や看護体制、研修などについて語っていただきました
働き方改革を多角的に推進しています
当院は看護師がイキイキと働き続けられる魅力的な職場にすることを目指し、さまざまな業務改善プロジェクトを立ち上げています。2年前に導入したのが、患者状態適応型パスシステム(PCAPS)導入プロジェクトチームであり、導入や導入後の支援活動を推し進めてきました。これにより看護記録の負担が大きく軽減され、超過勤務が3分の1にまで減少し、この効率化によって生まれた時間を、今後は看護の良質化につなげていきたいと考えています。
医師の働き方改革の一助として特定行為を担える認定看護師の育成を強化するとともに、看護師業務軽減のため看護補助者の採用を手厚くし「看護助補助者ラダー」による実践力評価を導入し、看護師が看護に専念できる環境を提供。病棟案内などの入院オリエンテーションはタブレット端末を活用し、看護補助者でも担当できるようにしました。職種間で積極的にタスクシェアすることで、働き方改革を進めています。
コロナ禍で、臨床での実習を経験する機会が少ない新人看護師に対する、教育・研修計画の再検討も始めました。新人にとって最も大切なのは、環境に適応することです。まずは当院の雰囲気や入院患者のケアプロセスが理解できるよう、配属看護単位以外での研修を行うことを計画しています。
そのほか、せん妄や認知症の兆候がある高齢の患者さんの尊厳を護り、看護実践力を向上させるためリエゾンナースや認定看護師と知見を共有するD-Dプロジェクトチームの活動も継続中です。
急性期病院である当院は、入院期間の短い患者さんが大半です。短い時間のなかでも『思いやりのある看護』を実践することを理念としています。当院の目指す看護を実践するために、看護師には業務と看護の違いを理解し、想像力や感性を発揮し、患者さんに一番近い存在としての矜持を持って働いてほしいと思います。一人の患者さんの役に立てたという喜びややりがいが、看護の質の向上につながるはずです。そのような経験をたくさんしてほしいですね。
新人看護師も、患者さんにとっては立派な看護の専門家です。「患者さんを助けるための武器をしっかり身に付ける」というマインドで、働いてほしいですね。その気持ちさえあれば、日々与えられるアドバイスを耳とハートで受け止めながら、一人前の看護師へと成長できると思います。
■佐々木 誠子(看護部 看護部長)
<佐々木さん>看護実習生から就職先として選ばれる率も高い病院です。
PCAPSには看護師の思考力を育てる効果も
<磯さん>医療界に注目が集まるなか、力を合わせて頑張っていきましょう。
当院が導入したPCAPS(ピーキャップス)は新しい概念なので、学生の皆さんには分かりづらいかもしれません。PCAPSとは、平たく言えばクリニカルパスが患者さんの状態に応じて変化していくものと捉えていただくと、分かりやすいかもしれませんね。患者さんの状態が急性期の重篤なものになれば、それに対応した看護を行います。そして、症状が軽くなってきたら中軽症フェイズの看護計画を実行するのです。
これまでのクリニカルパスでは、患者さんの状態が変わっても同じような看護で対応していました。しかしPCAPSを導入することで、患者さんの状態変化に合わせてフレキシブルな対応ができるようになりました。PCAPSには、目標とする患者状態、観察項目、看護項目などがセットされていて、大まかな標準計画として利用することができます。その上で、患者さんの状態を見ながら必要と思われる項目を追加し、一人ひとりの病状に合わせたケアができるようになっているのです。また、観察項目は医師も閲覧することができるので、不要と思われる観察項目の削除や、新たな観察項目追加の指示を医師が出しやすくなっています。
また、このPCAPSの導入は、看護師の思考力を育てる上でもメリットが大きいと考えています。これまでのクリニカルパスでは、患者さんの状態が変化しても看護計画や観察項目が変わることはありませんでした。しかしPCAPSを導入することにより、患者さんの状態変化を正確に読み取って病気がどの段階にあるのかを理解し、それに合わせたケアを行うことができます。つまり、看護師は病気に合わせた対応を自ら考え実践していくことになるのです。
またPCAPSにおいては、観察項目の優先順位をマウス操作で簡単に入れ替えることができます。些細なことですが、これも実務の負担を減らす機能です。看護師は患者さんと接するなかで、どの観察項目を重視すべきかを自分で判断し、手早く優先順位をカスタマイズすることができるようになるのです。
■磯 雅子(看護部 看護師長)
ローテーション研修で、看護の視野も人間関係も広がる
私が看護の仕事を志したのは、看護師の祖母への憧れがあったからです。急性期の総合病院でありながら、地域に根差して患者さんと長く寄り添っているという点に魅力を感じ、東京臨海病院を志望しました。学生時代はコロナ禍で満足のいく実習ができず不安もありましたが、当院では1年目に「ローテーション研修」が行われます。私はまず、希望していた消化器内科でOJTを通して病棟看護を学びました。その後、11月は内視鏡室や入退院支援室で緩和ケアや精神リエゾン、皮膚排泄ケアなどについて学び、12月には院内留学として他の病棟での勤務も経験しています。
胃カメラや大腸カメラによる検査を行う内視鏡室では、検査の方法や患者さんの身体的な負担を知ることができました。入退院支援室では病院側と患者さんの意向をすり合わせたり、地域と連携したりすることの大切さも学べました。
当院には専門・認定看護師が揃っているので、例えば緩和ケアチームでは疼痛コントロールの方法、精神リエゾンチームでは眠れない患者さんに薬剤面でアプローチする方法などを学べます。排尿ケアチームでは、術後や高齢の患者さんにカテーテル抜去後に排尿自立を促すケアをします。ここで学んだ処置や看護は、入院病棟でも生かせそうです。今後何かあったときは、各チームの専門性の高い看護師に相談したいと思っています。
救急外来や外科外来では、ケガの処置などをする先輩から看護方法を学び、今後のキャリアの参考にもなりました。12月の院内留学では他の病棟も経験しています。多職種連携ができるという点で、当院に入職して良かったと感じます。病院内は清潔感に溢れ、高性能な医療機器も揃っていて、最新の看護を学んでいる実感も大きいです。
病棟では「デイパートナーシップナーシング」が導入されており、3年目の先輩がOJTで親身に指導してくれます。私はまだ自分の時間管理で精一杯ですが、先輩は患者さん一人ひとりに寄り添って看護計画を考え、実践しています。後輩との情報共有にも熱心で、尊敬する先輩です。私も、後輩に看護のスキルをしっかり伝えられる存在に成長したいと思っています。
■小笠原 楓(消化器内科病棟/2022年入職)
<小笠原さん>後輩想いの先輩たちとの人間関係が、働きやすさにつながっています。
看護学生のみなさんへメッセージ
看護の提供方式には、その病院の思いが反映されます。施設見学やインターンシップでは、その病院がどのような看護を提供しているのかを把握して、自分の目指す看護師像と照らし合わせてみるといいでしょう。
医師と看護師は、知見や情報を共有しながら最適な医療を提供する対等なパートナーです。これから看護の世界に入る皆さんには、観察力や注意力を発揮して誰よりも患者さんを理解できる看護師、エビデンスに基づく意見を積極的に医師に伝えられる看護師を目指してほしいと思います。
<看護部長 佐々木 誠子>
問い合わせ先
問い合わせ先 | 東京臨海病院 看護管理室 電話 03(5605)8811(代表) |
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住所 |
134-0086 |
アクセス | ●東京メトロ 東西線 「西葛西駅」より 都営バス(西葛27)「臨海町二丁目団地前行」約10分「東京臨海病院前」下車 ●東京メトロ 東西線 「葛西駅」より 病院直通バス(京成バス)「東京臨海病院行」約12分 ●JR京葉線 「葛西臨海公園駅」より 徒歩約20分 大型テーマパークはJR京葉線で一駅と近く、また、東京駅まで約15分と都心へのアクセスの良さも魅力のひとつです。 |
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