虎の門病院

先輩情報

• 病棟の特徴を教えてください。
• 病棟の強みを教えてください。
• 患者さんとの印象に残っているエピソードを教えてください。
• 院内教育について教えてください。
• 就職活動のポイント・対策について教えてください。
• 未来のとらナースへ一言メッセージをお願いします！

病棟の特徴を教えてください。

血液内科に入院される患者さんの主な疾患は、白血病・悪性リンパ腫・骨髄腫です。
治療内容は、化学療法・放射線療法・造血幹細胞移植・輸血がメインになります。
造血幹細胞移植というと聞きなじみがなく、想像しづらい治療法かと思います。これは、化学療法だけでは治すことの難しい疾患において、赤血球や白血球、血小板の元となる造血幹細胞を移植して完治を目指す治療法です。副作用が強くでることもあり、リスクある治療になります。当院は国内屈指の造血幹細胞移植の実績があり、全国から患者さんがいらっしゃるのが特徴の一つです。

病棟の強みを教えてください。

1つ目は同期との絆が深いことです。不安なとき、嬉しいとき、葛藤を抱えたとき、そんなときは同期と気持ちの共有をして、時には相談や意見交換をすることで、支え合う・学び合う関係性ができています。
2つ目は教育が充実していることです。手技は自立確認リストを活用し、見学・見守りを通して段階的に自立していくことができます。また、先輩には分からないことや不安なことを伝えやすく、質問に対して丁寧に教えてもらえることができています。
3つ目は患者さんの個別性を重視した関わりができることです。血液内科の患者さんは治療のために長期入院・繰り返し入院されることが多く、長く関わるからこそ患者さん一人一人のその人らしさ、その人が大切にしているものをじっくりと知っていくことができます。これは、血液内科ならではの看護のやりがいだと思います。

患者さんとの印象に残っているエピソードを教えてください。

失語症によるコミュニケーション障害がある患者さんとの対話場面です。患者さんの伝えたいことがわからず、普段の訴えから推測して「痛いですか？」「気持ち悪いですか？」など様々な質問をしていましたが、訴えを理解することはできず患者さんからは「何も分かろうとしてない。」と言われてしまいました。
患者さんのことをある程度把握しているからこそこれかな？と思う質問をしていたため、分かろうとしていないと言われたことにショックを受けました。ですが、それとともに自分のコミュニケーションの課題にも気づきました。自分の先入観ばかりにとらわれて、自分のペースになっていなかったか、本当に相手の訴えを理解しようとしていたかとその場で振り返り、それ以降のコミュニケーションでは患者さんが何を伝えようとしているのか理解しようと意識するようになりました。
この経験から、患者さんとの関わりの中ではたくさんの気づきがあること、そしてそれは自分の成長にも繋がると感じました。
また、フォローアップといって1年目看護師が定期的に師長・チーフナース・同期と自分たちの経験を振り返り・共有する機会があるので、そこでこの話を共有したところ、「その場で気づいて、すぐに意識して行動を変えることは素晴らしい」とプラスのフィードバックをもらったことで、自分に自信を持てるようになりました。

院内教育について教えてください。

当院の教育について3つに分けて説明します。
1つ目は、集合研修です。入職してすぐの春研修では、基本手技の確認を行います。血糖測定や採血など実際に人に行うのは初めての手技も患者さんに行う前に同期どうしで練習をすることができます。集合研修は他部署の同期との交流の場となっており、同期ならではの悩みや成長の共有ができ、仲が深まる機会になっています。
2つ目は、病棟での教育です。学習方法に悩んだ際、師長や先輩に相談すると勉強会や講義の紹介を受けたり、先輩の経験を元に学習方法についてアドバイスをもらったりと積極的な学習を行うためのサポートを受けられます。また、日々先輩看護師への質問を通して先輩の思考過程を学ぶことも学習になっています。単に手技や行動を覚えるのではなく、なぜその行動をとったのかという思考過程を、根拠を持って看護を行っている先輩から学んでいくことができます。
３つ目はプリセプター制度です。定期的に行う面談では、できるようになったこと・今後の目標を共有し、自分の理想の看護師像に近づくために必要なことを一緒に考えてくれます。また、面談以外でも勤務で会うたびに気にかけてくれて、不安だらけの１年目看護師にとって一番の味方となり、精神面での大きなサポーターとなってくれます。

就職活動のポイント・対策について教えてください。

1つ目は自己分析です。これまでの人生、看護を目指したきっかけなど自分自身について深く振り返りましょう。
2つ目は小論文・面接の練習です。医療の現状や課題に対して日頃から関心を高めて、何か自分の意見を持つようしておくとよいと思います。私はとにかく文章を書くことが苦手だったので、2週間前から毎日文章を書く練習をして、姉に添削をしてもらっていました。
3つ目は国家試験の勉強です。夏～秋ごろから勉強開始する人が多いイメージですが、何か自分が気合を入れるタイミングをつくれるといいかもしれません。

未来のとらナースへ一言メッセージをお願いします！

私は、患者さんの人生を知りその人が大切にしているものを一緒に大切にできるような看護をしたい、患者さんのために自分の成長を続けて誇りをもって働きたいという思いがありました。虎の門病院では自律した看護師を目指しており、成長し続けられる・また様々な価値観に触れることで自分のやりたい看護ができると思い、虎の門病院に決めました。
皆さんと、虎の門病院で会えることを楽しみにしています。