虎の門病院

先輩情報

• 自部署の特徴について教えてください。
• 患者さんとの印象に残っているエピソードを教えてください。
• 1年目で感じた悩みと、それをどのようにして乗り越えたか教えてください。
• 院内教育について教えてください。
• 当院を選んだ理由を教えてください。
• 未来のとらナースに一言お願いします。

自部署の特徴について教えてください。

昨年の6月に新設された女性専用病棟です。入院患者さんは全員女性で女性だけの療養環境を希望された方が入院されています。診療科は婦人科や乳腺内分泌外科が多く、整形外科や消化器外科、血液内科など幅広く全診療科を受け入れています。病棟の雰囲気は明るくて、おだやかな印象です。女性専用病棟ならではの取り組みとして細かい点まで配慮したケア・心配り、アピアランスケアを病棟で目指しています。また手指衛生や環境整備などにも力を入れています。

患者さんとの印象に残っているエピソードを教えてください。

特に印象的だったのは腹腔鏡下で子宮全摘をする患者さんを手術当日に受け持った時のことです。オペ出しの際に「子宮を取るって悲しいですよね」とポロポロと涙を流されていましたが私はなんとお声がけしたら良いかわからずただ隣で背中をさすることしか出来ませんでした。せっかく気持ちを表出して頂けたのに何も出来なかったなと落ち込んでいましたが、退院日に患者さんから「泣いてしまったけどそばで背中をさすってもらえてとても安心できました」とお声がけ頂き、真摯に向き合おうとした気持ちは届いていたのかなと嬉しく思い印象に残っています。

1年目で感じた悩みと、それをどのようにして乗り越えたか教えてください。

辛いと感じるときは自分の確認不足などで、患者さんに迷惑をかけてしまった時です。切り替えが上手くなく考え込みがちな性格なので、何が良くなかったのか、どうしたらよかったのかを自分なりに振り返って師長やプリセプターに聞いてもらい一緒に振り返りを行ってもらうことで乗り越えてきました。日常的に師長やプリセプターとコミュニケーションを取ることが出来ているので仕事のことだけでなくプライベートで困ったことがあった際にもすぐに相談できる環境であり安心して働くことが出来ています。

院内教育について教えてください。

入職後は春、夏、秋の集合研修や先輩とのペアワーク、看護実践を通して看護技術や看護師としての心構えなどを学んできました。集合研修では同期が集まって看護技術などを研修します。採血や点滴のミキシングなど段階的に技術を身につけていきます。技術獲得だけでなく悩みを共有する時間もあり他部署の同期との仲が深まる機会でもあります。病棟では先輩とのペアワークを入職後1.2ヶ月程度行っていました。先輩がどのようなことを考えてその行動をとったのかを説明しながら働くことでケアと根拠を結び付けていくことができました。さらに「患者さんにとってどうか」を常に考えながら行動する先輩の姿を見て、私も勤務の際には頭の片隅に「患者さんにとってどうか」という言葉を置いて勤務しています。

当院を選んだ理由を教えてください。

当院を選んだ理由は当院の「高い倫理観を備えた看護師を目指して」というワード、様々な大学から集まっている病院であること、助産師資格がなくても婦人科で働けることの3点に魅力を感じたためです。
大学の実習の際に脳外科病棟で半身麻痺と高次脳機能障害のある30代の女性を受け持ちました。日々ADLが少しずつ上がっていく姿を目の当たりにして、まだこれはできないだろうと看護師が決めつけてしまえば患者さんの持てる力も殺してしまうのだと気づき、「患者さんの持てる力を最大限に引き出す看護をしたい」と考えるようになりました。患者さんの持てる力を安全な環境下で引き出すためには6Rの確認など当たり前のことを当たり前に行うことが大切だと気づきました。どんなに高い理想を掲げても当たり前のことを当たり前に行うことが出来なければ理想とする看護をすることは出来ないと考えたため、「高い倫理観を備えた看護師を目指して」という言葉を掲げている当院で新人時代を過ごし理想の看護師像へ成長していきたいと考えました。 様々な場所から集まってくるという点ではより自分の看護観や視点を広げられることに繋がっているのではないかと感じています。

未来のとらナースに一言お願いします。

入職時から振り返ると初めは環境の変化に慣れることに精一杯でしたが日々成長を感じることが出来た１年でした。日々当たり前のことを当たり前に行い自分の理想とする看護師像を目指すことが出来ていると思います。また「患者さんにとってどうか」を常に考え、高い理想を持った同期・先輩方に囲まれ日々刺激を受けながら勤務できており、虎の門病院で働くことができ良かったと実感しています。大学の実習など大変なこともあると思いますが体に気をつけて頑張って下ださい。ぜひ皆さんと働ける日を楽しみにしています。