看護師の給料はいくら?初任給やボーナスなどリアルな金額を徹底解説!

看護師の給料はいくら?初任給やボーナスなどリアルな金額を徹底解説!

看護師として働くと、実際どのくらいの給料がもらえるのか気になる方も多いのではないでしょうか。看護師の平均初任給は約27万円というデータがありますが、実際は働く場所や働き方によって異なります。そこで、本記事では看護学生の方に向けて、看護師のリアルな給与事情をわかりやすく解説します。ボーナスや手当についても紹介するので、ぜひ就職先を選ぶときや将来のキャリアを考える際の参考にしてください。

1.看護師の給料はどれくらい?

看護師の給料は、勤務形態や勤続年数などによって大きく異なります。まずは、看護師の初任給と平均年収、手当について解説します。

看護師の平均初任給は約27~28万円

日本看護協会が公表している病院看護実態調査報告書によると、残業代以外の手当を含んだ令和6年の看護師平均初任給は以下の金額でした。

高卒+3年課程新卒の平均初任給 276,127 円
大卒の平均初任給 284,063 円

「高卒+ 3年課程新卒」とは、高校卒業後に看護短期大学や看護専門学校で3年間学んだ方のことです。上記の表を見ると、4年生の大学で学んだ方とは約8,000円の差があります。

なお、管理職ではない31~32歳(勤続10年)看護師の平均基本給は、334,325 円でした。

看護師の平均年収は約519万円

令和6年の厚生労働省資料によると、看護師の平均年収は約519万円でした(※)。これは、ボーナスや手当などを全て含んだ金額です。
(※令和6年賃金構造基本統計調査より職員10人以上の施設におけるデータを基に算出、平均年齢41.2歳、平均勤続年数9.4年)

なお、下の表は看護師を含む全ての職業と看護師の平均年収を比較した結果です。

男女計の平均年収 男性の平均年収 女性の平均年収
看護師を含む全ての職業 看護師 看護師を含む全ての職業 看護師 看護師を含む全ての職業 看護師
526.9万円 519.7万円 590.8万円 534.8万円 419.4万円 517.9万円

令和6年賃金構造基本統計調査を基に算出 企業規模計(10人以上)

男性を含む値で見ると、看護師の平均年収は全業種の平均年収をやや下回っていますが、女性だけの値に注目すると、看護師の平均年収が大幅に上回っています。

看護師は女性が多い職業であることを考えると、看護師の平均年収は全業種の中でも、かなり高い値と言えます。

ただし、夜勤がなかったり、小規模な施設で働いたりする場合は、平均年収を下回る可能性があります。

看護師のボーナス・夜勤手当・残業代

次に、看護師のボーナス・夜勤手当・残業代について見ていきましょう。

看護師のボーナス

令和6年の厚生労働省資料によると、看護師の年間平均ボーナスは835,000円でした。(職員数が10人以上の施設)

ただし、平均額は病院や施設の規模ごとに異なる場合があります。以下は、職員数別にまとめた看護師の年間平均ボーナスです。

職員数 看護師の年間平均ボーナス
10~99人 647,200円
10~999人 738,200円
1000人以上 996,000円

一般的に、病院や施設の規模が大きくなると、ボーナスの支給額も多くなる傾向があります。理由として、大規模な病院や施設は利用者数が多いこと、診療報酬の高い高度医療を扱っている可能性があることなどが挙げられます。

看護師の夜勤手当

2023年病院看護実態調査報告書によると、看護師の夜勤手当は勤務体制によって以下のような違いがあります。

勤務体制 平均夜勤手当 月平均夜勤回数
三交代制 準夜勤 4,234円 6~8回
三交代制 深夜勤 5,199 円 6~8回
二交代制 夜勤 11,368 円 4~5回

三交代制とは日勤・準夜勤・深夜勤をローテーションする勤務体制です。通常、16:30頃~翌9:00頃までの夜勤を準夜勤と深夜勤に分けています。時間が短い分、夜勤の回数は多い傾向があります。

二交代制とは日勤と夜勤を交互に行う勤務体制であり、16:30頃~翌9:00頃までの夜勤を1回で行います。三交代制と比べて夜勤の時間が長くなるため、回数は少なく手当は多いのが一般的です。

看護師の残業代

2024年病院看護実態調査報告書によると、看護師の月平均超過勤務時間は5.1時間でした。そのため、残業代は月に1~2万円以下になると予想されます。

残業が多いイメージのある看護師ですが、近年は働き方改革の影響もあり、残業時間の削減に取り組む施設も増えています。ただし、急変対応や引き継ぎの状況によっては、予定外の残業が発生することもあるため、職場選びの際には勤務体制も確認しておくと安心です。

2.【年代別・男女別・都道府県別・施設規模別】看護師の平均月収と平均年収

ここからは、厚生労働省の資料を基に、年代や性別などの項目に分けて令和6年の看護師平均月収と平均年収を紹介します。

【年代別】看護師の平均月収と平均年収

年代別の看護師の平均月収と平均年収は以下のとおりです。

年代 平均月収 平均年収
20~24歳 31.5万円 427.7万円
25~29歳 34.8万円 486.6万円
30~34歳 35.4万円 501.4万円
35~39歳 35.5万円 511.2万円
40~44歳 36.9万円 539万円
45~49歳 39.2万円 572.3万円
50~54歳 39.8万円 582.4万円
55~59歳 39.0万円 571.7万円
60~64歳 34.3万円 481.2万円
65~69歳 32.8万円 448.7万円
70歳~ 38.7万円 515.5万円

令和6年賃金構造基本統計調査を基に算出 企業規模計(10人以上)

平均年収が最も高い年代は50~54歳で、金額は約582万円です。新卒を含む20代前半の年収と比較すると、約150万円以上アップしていることが分かります。

【男女別】看護師の平均月収と平均年収

男女別の看護師の平均月収と平均年収は以下のとおりです。

性別 平均月収 平均年収
男性 37.3万円 534.8万円
女性 36.2万円 517.9万円

令和6年賃金構造基本統計調査を基に算出 企業規模計(10人以上)

平均月収、平均年収ともに男性の方が若干上回っているものの、看護師は女性が多い職種であり性別による仕事内容の違いが少ないことから、給料の差も比較的少ない傾向があります。

【都道府県別】看護師の平均月収と平均年収

都道府県別の看護師の平均月収と平均年収は以下のとおりです。ここでは、平均年収が高い都道府県トップ10をランキング形式で紹介します。

順位 都道府県 平均月収 平均年収
1 東京都 40.5万円 568.9万円
2 京都府 38.9万円 564万円
3 大阪府 37.7万円 559.8万円
4 神奈川県 38.8万円 546.3万円
5 奈良県 37.9万円 542.7万円
6 愛知県 37.2万円 542.1万円
7 群馬県 37.6万円 538.8万円
8 宮城県 37.2万円 538.4万円
9 栃木県 35.8万円 527.3万円
10 静岡県 36万円 521.7万円

令和6年賃金構造基本統計調査を基に算出 企業規模計(10人以上)

令和6年において、看護師の平均年収が最も高いのは東京都でした。東京都は平均月収が唯一40万円を超えていることから、平均年収も高くなっていると考えられます。

なお、平均年収が最も低いのは鹿児島県の426.9万円で、1位の東京都とは140万円以上の開きがあります。

【施設規模別】看護師の平均月収と平均年収

職員数による施設規模別の看護師の平均月収と平均年収は以下のとおりです。

職員数 平均月収 平均年収
10~99人 32.9万円 459.5万円
100~999人 35.1万円 495万円
1000人以上 38.7万円 564万円

令和6年賃金構造基本統計調査を基に算出

一般の会社員と同様に、勤務する施設の規模が大きくなるにつれて平均年収も高くなる傾向があります。理由としては、規模が大きい施設ほど利用者が多く、超過勤務や夜勤の回数が増える可能性があることなどが挙げられます。

3.看護師の給料は他の職種に比べて高い?安い?

看護師の給料は、労働者全体で見ると高い傾向があるとお伝えしましたが、実際にはどうなのでしょうか。ここでは令和6年の厚生労働省のデータを基に、看護師の給料を他の医療職や医療職以外の職種と比較して解説します。

他の医療職と比較した場合

看護師以外の医療職と比較した結果は以下のとおりです。

職員数 平均月収 平均年収
看護師 36.3万円 519.7万円
医師 102.5万円 1338万円
薬剤師 43万円 599.3万円
助産師 39.9万円 580.5万円
診療放射線技師 37.5万円 549.8万円
保健師 35.1万円 521.2万円
臨床検査技師 34.3万円 504.3万円
准看護師 29.4万円 417.1万円
看護助手 23.5万円 328.5万円

令和6年賃金構造基本統計調査を基に算出 企業規模計(10人以上)

看護師の平均年収は、保健師や臨床検査技師と同等であり、国家資格を持たない准看護師や看護助手を大きく上回っています。

医療職以外と比較した場合

医療職以外の職種10個を例に挙げて比較した結果は以下のとおりです。

職種 平均月収 平均年収
看護師 36.3万円 519.7万円
小・中学校教員 45.9万円 726.5万円
航空機客室乗務員 40.5万円 596万円
ソフトウェア作成者 38.6万円 574.1万円
保育士 27.7万円 406.8万円
栄養士 27.4万円 394.2万円
介護職員 27.1万円 376万円
一般事務従事者 33万円 481.4万円
販売店員 27.1万円 369.4万円
理容師・美容師 30万円 371.7万円
飲食物調理従事者 27.8万円 369.4万円

令和6年賃金構造基本統計調査を基に算出 企業規模計(10人以上)

看護師と同様に女性が多い保育士や一般事務従事者と比較すると、看護師の平均年収が高い水準であることが分かります。

4.看護師の給料が高くなりやすい職場の特徴

看護師の給料は、勤務する職場によって大きく差が出ることがあります。看護師の給料が高くなりやすい職場にはさまざまな特徴がありますが、その中から代表的なものを4つ紹介します。

高度医療を提供している

高度医療を提供している大規模病院は専門性の高い医療を行うため、看護師にも高い知識と技術が求められる可能性があります。その分、基本給が高めに設定されていることが考えられます。

患者の重症度が高く勤務の負担が大きい職場では、それに見合った待遇が用意されていることも多くなります。

夜勤手当を高く設定している

看護師の給料は基本給に加え、夜勤手当の割合が大きく影響します。そのため、夜勤手当を高めに設定している病院では収入が増えやすくなります。

特に、「病床数が多く負担が大きい」「救急指定病院で緊急対応が多い」などの病院では、夜勤手当が高くなる傾向です。

評価制度が整っている

評価制度がしっかり整っている職場では、看護師一人ひとりの働きぶりが正当に評価されるため、頑張りが給料に反映されやすくなります。

役職手当や資格手当、業務成績によるインセンティブなどが支給されるケースもあり、意欲的に働く看護師ほど収入アップを目指すことができます。

美容を専門にしている

美容医療を専門にしている病院やクリニックの看護師は、一般病院と比べて給料が高めに設定されていることがあります。美容医療は自由診療が中心のため、保険診療に縛られず高額な施術料金が設定できるうえ、利益率も高くスタッフの給料にも還元されやすい傾向があります。

また、インセンティブや指名料、報奨金が支給されるケースもあり、夜勤が少なくても一般病院の看護師の給料を上回る可能性があります。

5.看護師の給料をアップさせる4つの方法

看護師として働くうえで、給料アップを目指すにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、看護師の給料をアップさせる主な方法を4つ紹介します。

夜勤を増やす

看護師の給料は、夜勤の有無によって大きく異なります。先ほど述べたとおり、二交代制の夜勤手当は1回あたり平均11,368円というデータがあり、月に数回入るだけでも大きな差になります。

ただし、長時間の夜勤は体力的・精神的負担も大きいため、無理のない範囲で計画的に行うことが大切です。

資格を取得する

看護師が給料を上げる方法の一つに、専門資格の取得があります。認定看護師や専門看護師、特定行為研修修了者などの資格を取ることで、資格手当の支給や専門部署へ配属が叶い、給料がアップする可能性があります。

また、資格があることで職場内での評価も高まり、昇給や役職登用のチャンスも広がるでしょう。将来のキャリアアップにもつながるため、自分の興味のある分野から資格取得を目指してみるのもおすすめです。

管理職を目指す

主任・師長・看護部長といった役職に就くと、役職手当が支給されるほか、基本給も大きく上がるケースが多いです。また、ボーナスも増えるため年収アップにつながります。

管理職は責任も増えますが、その分やりがいも大きく、スタッフの育成や病棟運営など幅広い業務に携われるため、キャリアアップと収入アップの両方を目指せます。

管理職を目指すには、まず現場経験を積み、できることを増やしながら責任ある仕事を確実にこなしていくことが大切です。

転職でキャリアアップを狙う

高度医療を行う大学病院や美容クリニック、夜勤手当が高い病院など、給与水準の高い職場に転職することで年収アップが期待できます。

また、自分の経験や資格を活かしてより条件の良い職場を選ぶことで、働き方の満足度も上がります。その際は、転職エージェントを活用すると非公開求人や年収交渉も可能なので、希望の職場に出会えるチャンスが増えるでしょう。

6.看護師を目指す学生が職場選びで重視すべきポイント

ここでは、これから看護師を目指す学生の方々に向けて、後悔しない職場選びのためのポイントを5つ紹介します。給料以外で確認しておくべき点を見ていきましょう。

労働時間は適切か

看護師として長く安心して働くには、職場の労働時間が適切かを確認することが大切です。就職の際は、給料や仕事内容に目が向きがちですが、残業が多かったり休みが取りにくかったりする環境では、心身に負担がかかりやすく早期離職の原因にもなります。

事前に勤務シフトの特徴や残業の有無、有給の取得状況などを調べ、自分に合った働き方ができる職場を選ぶことで、無理なく充実したキャリアを築けるでしょう。

人間関係は良好か

人間関係が良好な職場は、困ったことを相談しやすく、トラブルが起きても支え合える環境が整っているため、安心して仕事に取り組むことができます。一方、職場の雰囲気が悪いと、精神的な負担が増えて長く続けるのが難しくなる恐れもあります。

そのため、就職前に就業体験や病院見学会に参加して現場の雰囲気を感じたり、OB・OGに直接質問して実際の人間関係を確認するのがおすすめです。

教育制度は整っているか

新人看護師にとって、教育制度の充実は安心して働くための大切なポイントです。研修やフォローアップ体制が整っていれば、基礎から応用までを段階的に学ぶことができるので、着実にスキルアップできます。

近年は、マンツーマンで指導を行うプリセプター制度や、独自の研修カリキュラムを導入して新人看護師のスキル向上に努める職場が増えています。病院見学会やウェブサイトで教育制度の内容を事前に確認し、自分に合う環境かを見極めましょう。

福利厚生は充実しているか

充実した休暇制度、育児休業や産前産後休暇などのサポートがあれば、ライフイベントに合わせて働きやすくなります。また、健康保険や厚生年金、退職金制度などの保障も重要なポイントです。

職場の福利厚生が自分のライフスタイルに合っているかどうかは、長期的なキャリアに影響を与えるため、就業体験や病院見学で直接確認し、詳細を把握しておくことが大切です。

経営は安定しているか

「安定した職場でできるだけ長く働きたい」という場合は、経営の安定性も重要なポイントです。経営が安定していれば、給料の支払いが滞ったり、手当が減らされたりする心配が少なく、安心してスキルアップを目指せるでしょう。

施設の経営状態や財務状況については、求人票や病院見学、OB・OGとの交流を通じて確認し、慎重に判断することが大切です。

7.看護師の給料でよくある疑問

看護師の給料でよくある疑問として、「年収が500万円を超えるのはいつ?」「年収1,000万円は目指せる?」「夜勤がない場合の給料はいくら?」という3点を解説します。

看護師の年収が500万円を超えるのは何年目?

厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査によると、看護師の平均年収が500万円を超えるのは30~34歳で、その額は501.4万円となっています。その後、60歳を超えるまで、平均年収は500万円台を推移しています。

多くの新卒看護師は21~23歳頃に就職することを考えると、年収が500万円を超えるのは7~9年目の可能性が高くなります。

ただし、看護師の給料は夜勤の有無や残業時間、仕事内容などによって大きく異なるため、勤務年数が長いからといって、必ずしも500万円を超えるわけではないことを覚えておきましょう。

看護師でも年収1,000万円を目指せる?

令和6年の看護師平均年収は519万円であり、一般的に年収1,000万円を超えるのはかなり難しいと言えます。

ただし、管理職への昇進や専門看護師の資格取得により、519万円という平均年収を上回る可能性はあります。また、基本給や手当が高い職場へ転職をしたり、長時間の夜勤を数多くこなしたりすることで、さらなる年収アップが期待できます。

夜勤がない看護師の給料はいくら?

二交代制の夜勤手当は平均11,368 円であり、1ヶ月に4~5回の夜勤があるのが一般的であることから、夜勤がある場合は、夜勤手当だけで月に約4~6万円、1年に約48~72万円が支給されている計算です。

なお、夜勤がある看護師は、もともとの基本給やボーナスが高めに設定されていることも考えられます。

それらを踏まえると、夜勤がある看護師を含んだ平均月収が36.3万円、平均年収が519万であるため、夜勤がない看護師の月収は約25~30万円程度、年収は約400~450万円程度になる可能性があります。

8.まとめ

看護師の給料は、初任給で約27~28万円、平均年収は約519万円と安定した水準です。ただし、ボーナスや夜勤手当は職場によって差があるため、就職前にしっかりと見極めなければなりません。

満足できる就職先を見つけるには、合同説明会や就職セミナーで情報収集を行うのが効果的です。参加を希望する方は、病院情報や説明会日程を簡単にチェックできる「マイナビ看護学生」への登録をおすすめします。「マイナビ看護学生」でたくさんの情報に触れて、自分に合った職場を見つけましょう。