保健師国家試験とは?日程・試験時間・合格率・受験資格などを解説

保健師国家試験とは?日程・試験時間・合格率・受験資格などを解説

保健師国家試験は保健師になるために必須の試験であり、毎年1回、2月中旬に実施されています。受験にあたっては、保健師課程がある学校を卒業することに加えて、看護師課程の履修、もしくは看護師免許が必要です。

本記事では、保健師国家試験の日程や試験時間、合格率、受験資格などをわかりやすく解説し、受験を考えている看護学生に向けて効率的な勉強方法を紹介します。

※資格の詳細は2025年12月9日時点の情報です。最新の資格要件については、各公式サイトをご参照ください。

1.保健師国家試験とは?

保健師国家試験とは、保健師として働くために必要な知識や能力を評価する国家試験です。試験に合格することで、地域住民や組織の健康を支え、病気の予防や健康増進に貢献できる保健師としての資格を得られます。

保健師国家試験を受験するには、保健師課程がある学校を卒業することに加えて、看護師課程の履修、もしくは看護師免許が必要です。

ここでは、保健師国家試験の概要や試験内容、合格基準、合格率について解説します。

保健師国家試験の概要

2025年度(令和7年度)における保健師国家試験の概要は、以下のとおりです。

試験日程 第112回:
令和8年2月13日(金曜日)
※年1回、2月中旬実施
試験会場 北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県
試験時間 午前:
10:40~12:00(80分)

午後:
13:55~15:15(80分)
出題科目 ・公衆衛生看護学
・疫学
・保健統計
・保健医療福祉行政論
受験費用 5,400円

※2025年12月時点

保健師国家試験の内容

保健師国家試験は、「公衆衛生看護学」「疫学」「保健統計」「保健医療福祉行政論」の4科目より出題され、それぞれ以下のような内容が問われます。

公衆衛生看護学 ・公衆衛生看護の理念・目的、対象、活動方法の特性について基本的な理解

・地域社会の動向を把握し、人々の健康への影響と健康課題を解決するために必要な資源について基本的な理解
疫学 公衆衛生看護の基盤となる疫学の概念と方法について基本的な理解
保健統計 公衆衛生看護の基盤となる統計学の基礎、情報処理技術、統計情報と活用方法について基本的な理解
保健
医療福祉
行政論
・保健医療福祉行政・財政の理念と仕組み、地域の健康課題の解決に必要な社会資源の開発、保健医療福祉サービスの評価及び調整方法について基本的な理解

・地方公共団体の保健医療福祉行政施策の計画策定、実行、評価のサイクルについて基本的な理解

・公衆衛生行政の各分野における保健師の役割、地域での活動方法について基本的な理解

※2025年12月時点

保健師国家試験の合格基準

保健師国家試験の合格基準は、2025年の第111回の基準によると、一般問題が1問1点(75点満点)、状況設定問題は1問2点(70点満点)で、87点以上(145点満点)獲得できると合格です。正答率はおよそ60%以上が必要で、比較的合格率は高めの試験と言えます。

参考までに、過去3年分の合格基準を以下にまとめました。

実施年度 一般問題 状況設定問題 得点/満点
2024年度(第111回) 1問1点(75点満点) 1問2点(70点満点) 87点以上/145点
2023年度(第110回) 1問1点(74点満点) 1問2点(70点満点) 87点以上/144点
2022年度(第109回) 1問1点(74点満点) 1問2点(70点満点) 87点以上/144点
2021年度(第108回) 1問1点(74点満点) 1問2点(68点満点) 86点以上/142点

※2026年2月時点

保健師国家試験の合格率

保健師国家試験の合格率は、2025年の第111回では94.0%で、そのうち新卒者の割合は96.4%でした。全体的に高い合格率を維持しており、試験対策を十分に行えば合格を目指せる試験です。

参考までに、過去3年分の合格率を以下にまとめました。

実施年度 合格率 新卒者
割合
2024年度
(第111回)
94.0% 96.4%
2023年度
(第110回)
95.7% 97.7%
2022年度
(第109回)
93.7% 96.8%
2021年度
(第108回)
89.3% 93.0%

※2026年2月時点

2. 保健師国家試験の申し込みから合格発表までの流れ

保健師国家試験の申し込みは、例年11月上旬から下旬に行われます。受験手数料5,400円の収入印紙を貼った受験願書や顔写真、受験資格を証明する書類を、返信用封筒とともに保健師国家試験運営本部事務所に提出しましょう。

受験資格を証明する書類には、条件に応じて、看護師国家試験の合格証書や看護師免許証、看護師課程の修業証明書などの写しのいずれかを提出します。

受験票は、例年1月中旬頃に郵送で交付されます。また、合格発表は例年3月中旬以降に、厚生労働省ホームページの「資格・試験情報」において受験地と受験番号が掲載されます。

3. 保健師国家試験の受験資格を得るには

前述のとおり、保健師国家試験を受験するには看護師資格の取得が必要です。この受験資格を得るには、看護師資格を取得した後に保健師養成機関で学ぶ方法と、保健師養成課程のある看護系大学で両方とも同時に学ぶ方法があります。

看護師資格取得後、保健師養成機関で学ぶ

まず看護師資格を取得してから、保健師養成機関で保健師に必要なカリキュラムを受講・修了することで、1〜2年程度で保健師国家試験の受験資格を得られます。大学や専門学校などの保健師養成機関で、試験の必須科目である公衆衛生看護学や疫学、保健統計などを学びます。

看護師としての基礎的な知識や技術を生かしながら、実習や演習を通して保健師としてのスキルを身に付けられるでしょう。

保健師養成課程のある看護系大学で学ぶ

保健師養成課程のある看護系大学や専門学校に進学すれば、最短4年で看護師と保健師の受験資格を同時に取得できます。ただし、大学によっては保健師課程の受講を選抜制にしている場合があるため、入学前に志望校の選考方法や定員数の確認が必要です。

なお、看護師と保健師の国家試験を同じ時期に受験するため、学習量が多くなることが考えられます。そのため、無理のない計画で学習を進めていきましょう。

4. 保健師国家試験合格に向けた勉強方法

保健師国家試験の対策には、過去問や模擬試験、学習アプリなどを活用して、効率的に学習を進めることが大切です。ここでは、具体的な勉強方法を解説します。

過去問を繰り返し解く

厚生労働省のホームページには、保健師国家試験の問題と正答が公開されています。すでに前回の第111回(2024年度)分が掲載されているため、過去問として出題傾向の把握や自分の理解度を確かめる際に役立てられるでしょう。

また、過去問を繰り返し解くことで苦手な分野が明確になり、重点的に学習するべき箇所が見えてきます。その際に時間を計って解くことで時間配分の感覚も確認できるため、試験対策としても有効です。

模擬試験を受ける

模擬試験は、本番と同じ形式・時間配分で問題を解くことで、自分の実力や苦手分野を把握できる有効な学習方法です。本番さながらの問題量や難易度を体験することで、試験当日に落ち着いて挑めます。

また、サイトによっては成績表や分析表などで分野ごとの理解度を数値化し、視覚的に確認できるため、重点的に取り組むべきポイントが明確になります。積極的に模擬試験を活用し、合格力を高めていきましょう。

アプリを活用する

保健師国家試験の学習には、手軽に使えるアプリを活用する方法もあります。スマホがあればどこでも問題演習ができるため、忙しい人でも隙間時間を有効に使えるのが特徴です。

アプリの中には、間違えた問題を自動で記録したり、分野別の正答率を確認できたりするものがあります。こうした機能を活用することで、苦手分野を把握しながら効率よく理解を深められるでしょう。

5. まとめ

保健師国家試験とは、保健師免許を得るための必須試験です。試験に合格して免許を登録することで、保健師として働けるようになります。試験は年に1回2月中旬に実施され、午前と午後に分かれて、公衆衛生看護学・疫学・保健統計学・保健医療福祉行政論の4科目から出題されます。

試験対策には、過去問や模擬試験、アプリなどを活用した問題演習が有効です。自分に合った学習スタイルを見つけて、合格を目指しましょう。

保健師として活躍するには、自分に合った働き方や職場を見つけることが大切です。マイナビ看護学生では、説明会・セミナーへの参加や病院検索ができます。ぜひ登録して、理想のキャリアの第一歩を踏み出しましょう。