保健師になるには?必要な資格やルート、磨いておきたいスキルを紹介

保健師になるには?必要な資格やルート、磨いておきたいスキルを紹介

保健師は、地域や職場で人々の健康を守り、病気の予防・健康増進などをサポートする専門職です。保健師になるには「看護師免許」と「保健師免許」の両方が必要なことから、一般的に看護師の上位資格と位置付けられています。

本記事では、保健師になりたい看護学生の方々に向けて、必要な資格や国家試験の合格率、看護師との違い、最短で資格を取得するルート、実際の仕事内容や1日の流れ、年収の目安などをわかりやすく解説します。

監修者

荒井 麻弥

荒井 麻弥

昭和大学保健医療学部看護学科卒業。大学病院の集中治療室で急性期看護に従事したのち、産業保健師として労働者の健康管理やメンタルヘルス支援に携わる。離島医療や高齢者施設での勤務を経験し、急性期から慢性期、在宅支援、終末期ケアまで幅広い領域を担当。地域特性に応じた支援や多職種連携を重視し、一人ひとりの生活に合わせたケアを心がける。これまでの幅広い臨床経験をもとに、看護師や保健師を目指す方に役立つ情報を発信中。

1. 保健師になるには?必要な資格は?

保健師として働くためには、「看護師免許」と「保健師免許」という2つの国家資格が必要です。基本的には、「看護師の資格を取る」→「保健師になるための課程を修了する」→「保健師国家試験に合格する」が保健師になる流れです。

ここでは、保健師助産師看護師法や厚生労働省のデータなどを参考に、保健師国家試験の内容と合格率をはじめ、看護師と保健師の違い、新卒でも保健師になれるのかについて解説します。

保健師には「看護師免許」と「保健師免許」の2つが必要

保健師になるには、まず看護師の国家資格の取得が必須です。そのうえで保健師養成課程を修了し、保健師国家試験に合格して「保健師免許」も取得する必要があります。

つまり、保健師は「看護師免許」を基盤にした専門職であり、看護師としての臨床的な知識と技術に加え、公衆衛生や地域看護に関する専門的な学びが求められます。

厚生労働省の保健師関連施策でも明記されているとおり、保健師は「地域や職域で人々が健康に生活できるよう支援を行う専門職」と位置づけられています。

保健師国家試験の内容と合格率

保健師国家試験は年に1回・毎年2月に実施され、厚生労働省の発表によると合格率は例年90%台と比較的高水準です。これは、受験資格を持つのが保健師養成課程を修了した人に限られるため、基礎学習を十分に積んだ状態で挑むことが影響しています。

なお、保健師国家試験の受験者は約7,000人〜8,000人程度で、受験者の多くは新卒者です。全体の合格率を見ても、新卒者の合格率が全体を上回っているのがわかります。

第109回保健師国家試験(令和5年) 第110回保健師国家試験(令和6年) 第111回保健師国家試験(令和7年)
受験者数
(うち新卒者)
8,085人
(7,477人)
7,795人
(7,387人)
7,658人
(7,308人)
合格者数
(うち新卒者)
7,579人
(7,235人)
7,456人
(7,218人)
7,196人
(7,045人)
全体合格率 93.7% 95.7% 94.0%
新卒者合格率 96.8% 97.7% 96.4%

看護師と保健師の違い

看護師と保健師はどちらも看護職ですが、活躍する場所や役割には大きな違いがあります。看護師が病院や診療所で患者の治療・ケアに携わるのに対し、保健師は健康な人も含めた「地域住民全体の健康維持・増進」を支える役割を担います。

主に、「個別で一人ひとりの治療に重きを置く」看護師に対して、保健師は「集団を対象にした健康支援」を行う点が最大の違いです。以下の表に、看護師と保健師の違いをまとめます。

看護師 保健師
必要な資格

    看護師免許

    ・看護師免許

    ・保健師免許

役割

    ・患者の診療補助

    ・処置

    ・療養支援

    ・健康相談

    ・予防指導

    ・地域や組織の健康管理

対象

    病気や怪我のある人

    地域住民や従業員、児童・生徒など

特徴

    医師と連携して治療に関わる

    自ら企画して健康施策を推進することも多い

勤務先

    ・病院

    ・診療所・クリニック

    ・介護施設など

    ・保健センター

    ・自治体

    ・企業、学校など

新卒でも保健師になれる?資格取得と就職の流れ

新卒でも、看護系大学や短大・看護専門学校から専攻科へと進み、卒業と同時に保健師国家試験を受験すれば資格取得が可能です。新卒で保健師を目指す場合、まずは看護師国家試験の合格を前提とし、その後に保健師試験を受験するという流れになります。

看護師と保健師は同時受験ができる仕組みのため、大学の4年課程や専攻科で学んでいれば、1度に両方の国家試験を受けられるのも特徴です。

就職先としては、自治体の保健センターや保健所といった公務員採用枠が多く、大学卒業後すぐに地方自治体の採用試験を受験し、合格すれば新卒で保健師として働けます。ただし、新卒での採用は自治体ごとに募集人数や倍率が大きく異なり、競争率が高いのが現状です。

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2.保健師の種類

保健師は「地域住民の健康を守る専門職」として位置づけられていますが、勤務先によって役割や求められるスキルが大きく異なります。大きく分けると、行政保健師・産業保健師・学校保健師・病院保健師があり、それぞれの現場で特有の活動を行っています。

ここでは、代表的な4つの保健師について解説します。

種類 主な勤務先 業務内容 特徴
行政保健師

保健所、市区町村の保健センターなど

母子健康、感染症対策、生活習慣病予防、健康診断・健診、訪問指導、地域健康施策づくり

保健師全体の多数を占め、公務員として安定性が高い

産業保健師

企業、健康保険組合

健康診断と事後フォロー、メンタルヘルス支援、労働環境改善、産業医との連携

労働安全衛生法に基づく業務、従業員の健康課題に対する専門性が求められる

学校保健師

大学、専門学校、私立小中高校

学生・教職員の健康管理、感染症予防、応急処置、健康相談

求人数が少なく、養護教諭とは違い成人もサポートする

病院保健師

病院、診療所、クリニック、訪問介護ステーションなど

退院後の生活支援、在宅療養への移行支援、地域・行政との連携、患者家族のサポート

看護師業務とは異なり、退院調整や地域連携に特化

行政保健師

主に、保健所や市区町村の保健センターなどの自治体で働く「行政保健師」は、行政機関における公務員として地域住民の健康づくりをサポートします。保健師免許を持っている人の多くが行政保健師として働いている傾向にあり、年々需要が高まっているのも特徴です。

母子保健や老人保健、感染症対策、生活習慣病予防など幅広い業務に携わり、地域全体の健康増進を目的とした活動が中心です。乳幼児健診や健康診断、訪問指導といった住民への直接支援に加え、地域の健康課題を把握して保険事業・施策づくりにも関与します。

産業保健師

産業保健師は企業や健康保険組合に所属し、働く人々の健康保持・増進をサポートします。主な業務は、定期健康診断の実施とフォロー、メンタルヘルス対策、労働環境の改善提案などです。

労働安全衛生法に基づく業務も多く、産業医や関係各所と連携しながら、働く人の心身の健康を支えることが大きな役割となります。特に、メンタル不調や生活習慣病対策のニーズが高まっており、専門性を活かせる職場として注目されています。

学校保健師

学校に勤務する保健師の役割は、勤務先によって大きく異なります。

大学や専門学校の場合は、学生や教職員の健康相談やメンタルヘルス支援が中心となり、対象は主に青年期〜成人です。

一方、小学校・中学校・高校に保健師が配置されるケースでは、養護教諭と同様に、児童生徒の健康管理や応急処置、保護者対応など、子どもに寄り添う支援も求められます。私立校のみで見られる配置ですが、現場では幅広い年齢層の健康に対応する役割を担います。

病院保健師

病院や診療所、クリニック、訪問介護ステーション、健康センターに勤務し、患者とその家族の退院後の生活支援・地域連携を担当するのが、病院保健師です。

看護師としての臨床業務ではなく、退院調整や在宅療養への移行支援、地域の医療機関・行政との橋渡し役を担います。特に、近年では高齢者や慢性疾患を抱える患者の増加により、規模の大きい病院や精神科のある病院において、役割の重要性が高まっています。

一般的に、病院内では看護師と服装を分けていますが、看護師と保健師の両方の面から一人ひとりの支援を行うため、業務の幅が広いです。

荒井 麻弥

荒井 麻弥

保健師には、行政・産業・学校・医療機関など、働く場によって多様な役割があります。いずれの現場でも共通して求められるのは、「人の生活そのものに寄り添う視点」です。地域全体の健康づくりに関わりたいのか、企業の従業員支援に興味があるのか、あるいは学生の成長を支えたいのかなど、自分がどの年代・どの集団に関わりたいのかを考えることで、保健師としての進路がより具体的にイメージしやすくなります。

3.保健師になるためのルート

看護師免許と保健師免許、2つの国家資格が必要な保健師になるためのルートは、いくつか存在します。自分の進路や学びたい内容、将来像に合わせて選ぶことが可能です。ここでは、代表的な4つのルートを解説します。

ルート 期間の目安 特徴
看護大学・専門学校で
同時取得

4年

看護師課程と保健師課程を
同時履修

看護師免許取得後に
1年制または専攻科へ進学

1年(+看護師課程)

看護師免許取得後に段階的に学習

短大・看護専門学校から
専攻科へ進学

3年+1年

短大・専門学校卒業後に
専攻科へ

大学院で
保健師養成課程を修了

2年(修士課程)

修士号取得と同時に保健師資格の取得を目指せる

看護大学・専門学校で看護師と保健師の免許を同時取得する

最短かつ一般的なルートとして挙げられるのが、看護大学・専門学校で看護師と保健師の免許を同時取得することです。一部の看護系大学や4年制専門学校では、看護師課程と保健師課程を同時に履修できるコースが設けられています。

在学中に必要な単位を取得すれば、卒業後すぐに看護師と保健師の国家試験を受験できます。ただし、効率的に資格を取得できる反面、カリキュラムの密度が非常に高いため、学習負担は大きいです。

看護師免許取得後に1年制または専攻科で保健師を目指す

看護師免許の取得後に、大学・短大・専門学校に設置されている1年制の保健師養成課程や、専攻科に進学するルートです。この方法では、まず看護師として必要な学習を終えたうえで保健師を目指せるため、同時取得よりも段階的に資格取得を進められます。

進学者のなかには、卒業直後の人だけでなく、すでに看護師資格を持っていて、看護師の実務経験を積んでから再挑戦する人も多く見られます。しかし、保健師養成施設や専攻科は設置数・定員が限られており、入試の倍率が高い人気校が多いのも実情です。

短期大学・看護専門学校から専門科へ進学する

短期大学や3年課程の看護専門学校を卒業した場合、通常は看護師国家試験受験資格の取得までが到達点です。

そこから保健師を目指す場合は、卒業後に付属の専攻科や専修学校の保健師養成課程に進学し、追加で1年間の履修を行うことで保健師国家試験受験資格を得ることができます。

専攻科は定員が少なく、入試では学力試験や面接に加えて、在学中の成績が選考に反映されることも少なくありません。そのため、短大や専門学校在学中から、進学を見据えて好成績を維持しておく必要があり、難易度が高いルートともいえます。

大学院で保健師養成課程を修了する

大学院には、修士課程の中に保健師養成課程を併設しているところがあります。このルートでは、大学卒業後に進学し、高度な研究や専門性の習得と併せて保健師資格の取得が可能です。

大学院で学ぶメリットは、保健師資格の取得とともに修士号を得られることから、将来的に研究職や大学教員、自治体・企業での管理職候補としてキャリアの幅を広げやすい点です。一方、在籍期間が2年間と長く、学費や生活費の負担が大きくなります。

4.保健師の主な仕事内容と1日の流れ

保健師は病院の看護師のように患者の治療に直接関わらず、健康診断や家庭訪問、健康相談、母子健康、高齢者支援といった幅広い活動を通じて「病気になる前の予防」に力を入れます。ここでは、保健師の主な仕事内容と1日の流れを詳しく解説します。

保健師の主な仕事内容

保健師の仕事は、病気の予防や健康づくりの支援が中心です。病院に勤務する看護師と異なり、病気になった人の治療ではなく、予防的なアプローチが特徴です。業務は多岐にわたりますが、主な仕事内容は以下のように細分化できます。

仕事内容 概要
健康相談・健康教育の実施

住民や職員に対して、生活習慣病とメンタルヘルス、母子健康などに関する相談を受け、必要に応じて保健指導を行う

家庭訪問や個別指導

乳幼児の発達や母親の産後ケア、高齢者の生活習慣病の管理などを目的に、家庭訪問をして生活環境・健康状態を確認する

健康診断・健診や検診の運営とフォロー

自治体や職場で行われる健康診断に携わり、受診者への説明と結果のフィードバック・フォローを行う

健康課題の把握と対策立案

統計や調査を通じて地域全体の健康課題を把握し、感染症対策、生活習慣病予防といった取り組みを企画・実行する

保健師の1日の流れ

保健師の勤務形態は、自治体・企業・学校などの所属先によって異なりますが、大半を占める自治体勤務を例にすると、以下のような1日の流れになります。

時間帯 主な仕事内容
8:00

出勤・ミーティング

9:00

健診や検診の準備・対応

11:00

家庭訪問・個別対応

12:00

昼休憩

13:00

窓口や電話で健康・育児相談、フォロー対応

16:00

事務作業・報告書作成

17:45

翌日の準備をして退勤

保健師の1日は「地域の人と直接かかわる時間」と「事務や企画立案などのデスクワーク」が組み合わさっており、対人での支援と事務作業を効率的に行うのが特徴です。特に、行政保健師は公務員であるため、日勤帯が中心の働き方となります。

あわせて読みたい【先輩保健師の働き方】

先輩保健師の働き方
荒井 麻弥

荒井 麻弥

保健師の1日は「相談対応・家庭訪問・健診準備・関係機関との調整」など、直接の相談対応と記録や計画などの事務作業が混じり合っています。病院看護とは異なり、予防を軸に住民の生活背景を理解しながら支援する点が特徴です。日勤が中心で、働きながら生活リズムを整えやすいことも魅力の一つです。長期的に人の健康を見守れるため、地域と深く関わりたい方にはやりがいの大きい仕事です。

5.保健師の初任給と年収の目安

保健師の給与や初任給、年収は勤務先の種類、地域、経験年数によって大きく異なります。

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」から「20〜24歳・経験年数0年」の値を参照すると、保健師の初任給目安は月額25万2,900円です。なお、同条件で見ると、年間賞与その他特別給与額は4万2,200円のため、年収換算で307万7,000円となります。

また、保健師全体の給与は月額31万3,300円、年収換算で475万8,800円となり、実際には就職先や地域、キャリアの積み方によって幅があります。

そのため、給与だけでなく、業務内容・働きやすさ・将来的なキャリアパスも考慮して就職先を選ぶことが重要です。

所定内給与額 年間賞与
その他特別給与額
年収
保健師の初任給目安

25万2,900円

4万2,200円

307万7,000円

保健師全体の給与

31万3,300円

99万9,200円

475万8,800円

荒井 麻弥

荒井 麻弥

相手の話に丁寧に耳を傾け、その人の背景や生活環境を想像しながら支援できる方は保健師に向いているでしょう。時には行政や医療機関、地域団体など、多職種と調整しながら進めるため、柔軟さやコミュニケーション力も大切です。一方で、結果がすぐに見えにくい予防活動が中心となるため、急性期医療のような「目に見える成果」を求める方はギャップを感じることがあります。自分がどんな支援にやりがいを感じるかを理解すると、自分らしい働き方が見えてきます。

6.保健師を目指す学生が磨いておきたいスキル

保健師は、地域住民の健康を守り・支援する役割を担う専門職です。そのため、医療知識や技術だけでなく、人間関係につながるコミュニケーション力、課題解決能力など、幅広いスキルが求められます。

学生時代から意識的にさまざまなスキルを磨いておくことで、将来の実践力やキャリア形成に役立ちます。

信頼を築くコミュニケーション力

保健師は地域住民だけでなく、多職種の医療従事者や行政関係者とも連携して活動します。その際、相手の立場や状況を理解し、共感を示すことで信頼関係の基盤を構築できます。

例えば、地域の健康相談で住民が抱える不安・悩みを丁寧に聞き取り、わかりやすく情報共有することが重要です。学生時代から、ボランティア活動やグループワークでの意見交換を通じて、相手に合わせた話し方・説明力・傾聴力を鍛えるようにしましょう。

また、意見の対立が起こるような場面では、冷静な判断と調整、合意を図るための力も求められます。

地道に取り組む粘り強さ

保健師の業務は長期的な視点で地域の健康課題に取り組むことが多く、成果がすぐに現れない場合もあります。特に、生活習慣に関する改善の指導、地域の健康イベントの企画などは、計画から成果が見えるまでに時間を要します。

そのため、粘り強く地道に取り組む姿勢が必要です。学生時代には、臨地実習での学びを日々積み重ねたり、学習計画を立てて継続するような経験を積み、スキルを育んでいくのがおすすめです。たとえ失敗した場合でも、改善策を考えて取り組む習慣を身に付けましょう。

変化に対応できる柔軟性

地域の健康課題は、社会環境や住民のニーズによって変化します。例えば、感染症の発生や高齢化の進展など、保健師には状況に応じて柔軟な対応が求められるため、常に新しい知識・技術を積極的に学びつつ、現場に適用させるような能力と努力が必要です。

学生時代では、これまでの人生で異なる背景を持つ人との共同作業、新しい課題への挑戦を通じて柔軟性を養っていきましょう。変化に順応しながら、即座に適切な対応策を考えられるような力があると、保健師として地域の健康を支える際に強い味方となります。

学び続ける姿勢と成長意欲

医療や公衆衛生の分野は、日々進化しています。そのため、保健師として最新の情報を把握し、知識と技能を更新し続ける姿勢が欠かせません。具体的には、研修会・勉強会には積極的に参加し、新しい健康指導方法や予防策を学ぶことが重要です。

学生時代には、授業や実習で学んだ内容を整理しながら、自分なりに応用できる習慣を身に付けておきましょう。また、自分の強み・弱みを客観的に評価し、改善点を明確にしておくことで、成長意欲を無駄にせず実践的な行動に結びつけられます。

課題を見つけて解決する力

保健師は、子供の健康相談や高齢者の生活支援など、状況に応じた課題解決が日常業務の中心です。つまり、地域の健康課題を的確に把握しながら、実行可能な解決策を考えて行動する能力が求められます。

これまでに蓄積されたデータの分析を含め、問題の本質を見極めて多職種とも協力しつつ、改善策を計画・実行していく力が必要です。学生時代は、調査・分析・発表を伴う課題に取り組むことで、問題解決までの流れを実践的に学べます。

さらに、失敗や課題に直面した際に、柔軟に対策を考えて実行に移す経験も、保健師としての実務で役立てられるでしょう。

7.まとめ

保健師は、地域住民の健康を守り・支援する重要な役割を担う専門職です。看護師資格に加えて保健師資格が必要であり、自治体や企業、学校、病院など多様な職場で活躍しています。仕事内容は幅広く、健康相談や家庭訪問、健康診断の運営、地域の健康課題の把握と対策立案などが含まれます。

実際の業務では、健康診断や相談対応、家庭訪問、イベントでの健康指導などを通じて、人々の生活に寄り添いながら健康課題へ早期に対応していくことが多いです。また、行政や医療機関、教育機関と連携し、地域全体の健康を支える大切な役割も担っています。

長期的に人々の健康を守りながら、社会全体を支える保健師としての第一歩を踏み出すためには、情報収集と行動が重要です。効率的に求人やキャリア情報を得たい場合には、まずマイナビ看護学生に登録し、説明会・セミナーへの参加や病院検索を行ってみましょう。