動画で解説! 実習マナー&コミュニケーション講座 実習時、迷いがちなマナーやコミュニケーションを解説!

vol.4言葉遣い・話し方 ~指導者編

医療チームが複数のスタッフで編成されている目的とは何でしょうか? より多くの患者さんを救うためですね。医師が一人で治療を行う場合もありますが、限界があります。それぞれの専門家が各分野を完璧に受け持ち、英知と技術を総合すれば、より高い質の医療を行うことができます。

しかし、チームスタッフ全員の意思統一がとれず、ミスをしてしまったらどうでしょうか? 患者さんだけでなく、懸命に仕事をしているほかのスタッフにも迷惑が掛かります。チームの総合力を高めるためにも、スタッフの結束を固めなければなりません。
将来、医療チームの一員になったときに、より多くの患者さんを救うためにも、今からしっかりと、指導者さん・医師との関わり方について考えていきましょう。

インデックス

  • 実習中のマナー あいさつ編
  • 実習中に行うあいさつ
  • 現場での会話で心がけること
  • 指導者・医師との関わり方
  • 遅刻・欠席・急な体調不良の場合の言葉遣い

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実習中のマナー あいさつ編

解説動画
(実習中のマナー あいさつ編)

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実習中に行うあいさつ

実習初日

病棟に入る前からあいさつを心がけましょう。どなたにもあいさつができると感じが良いです。

ナーステーションでのあいさつは、忙しい合間に行いますので、テンポよく行いましょう。グループでのあいさつの場合は、まずは、代表があいさつをしましょう。

【例】「おはようございます。今日からこちらで実習をさせていただきます○○学校の学生△名です。よろしくお願いいたします」

指導者に従って一人ひとりあいさつを促されたら、テンポよくあいさつをしましょう。

【例】「(名前)です。よろしくお願いいたします」

このとき、実習目標も発表することがありますので、いつでも答えられるように準備する心構えが必要です。

医師に
指導者に促された場合は上記と同様にあいさつしましょう。

患者さんに

【例】「おはようございます。今日から○○さん(さま)を担当させていただきます(氏名)です。よろしくお願いいたします」(明るく爽やかに笑顔で)

業者さん、メーカーさんに対して
「お世話になっております」と医療のパートナーとして明るくあいさつをしましょう。
参考「ご苦労さま」という言葉は慣例として使う事は問題ないのですが、最近ではあまり使われない傾向があります。

実習終了時

1日の実習に感謝をこめてあいさつをしてください。

【例】「本日もありがとうございました。お先に失礼いたします。お疲れさまでございました」

目上の人に「ご苦労さまでした」はNG!

実習最終日

具体的な内容について話をする機会があるときは、「何を学び、今後どのようにしていくか」などを簡潔に発表できるように準備をしておきましょう。

【例】「いろいろご指導いただきありがとうございました」

「あいさつの心構え」

あいさつは 相手を察する気持ちから。相手を思いやって、心配して行うことを意味しています。
…明るく(アイコンタクトで)
…いつでも(変わらぬあいさつは信頼の元)
…先に(こちらから先にあいさつをする)
…続けて一言(一言プラスする。よい天気ですね。昨日はお疲れさまでした)
あいさつをされたらあいさつで返すこと。「どうも」「はい」などはNG

現場での会話で心がけること

「報告(ホウ)・連絡(レン)・相談(ソウ)」を意識する

上司から指示を受けたら、必ず指示を受けた指導員に報告をすること。自分では判断できないことは(責任が取れないこと)は、すぐに上司・指導員に相談すること。このとき、「いつ・どこで・誰が・何を・どのように」を確認しましょう。

最低限の敬語を上手に使おう

医療現場では、迅速な報告、会話が必要な場合があります。

×(要注意な表現)
「先生お忙しいところ大変申し訳ありません。(所属)の(氏名)でございます。先ほど、患者さんのAさんの病室に参りましたところ、薬を前の処方に変えてほしいということと、夜眠れないとおっしゃっていました。いかがいたしましょうか?」

○(より的確な表現)
「先生お忙しいところ大変申し訳ありません。(所属)の(氏名)です。患者のAさんについて2点あります。1つ目は薬を前の処方に変えてほしいということ2つ目は夜眠れないということ、以上です」
また、質問に答えてもらったら、「わかりました! お忙しい中ありがとうございました」とお礼を忘れないようにしましょう。

「死ぬ」という言葉

「死」は医療機関では避けては通れないことです。使う機会が多い言葉であるが故に細心の注意と思いやりを忘れてはなりません。「お亡くなりになった」と丁寧に言うようにしましょう。

指導者・医師との関わり方

指示を受ける

組織のルールとは、『上司⇒「指示命令」⇒部下』『部下⇒「報告」⇒上司』のようになっています。

指示のポイント!

  • メモ帳は常に携帯する
  • 呼ばれたらすぐに「はい」と返事をする
  • 「~の準備ですね」と何を指しているのか指示確認すること
  • 指示されたあと無言はNG。「承知いたしました」と締めくくりましょう
報告をする

報告は真実を伝えることであり、組織の方針を決めるものです。指示を受けた部下は上司に報告する義務があります。

報告のポイント!

  • 結論を先に過程を後で伝える
  • 過去⇒現在⇒未来の時系列でまとめる
  • 5W2Hをチェック
  • 自分の意見を求められたら、「私の意見ですが」と前置きしてから述べる
  • 報告内容に優先順位をつける
  • 悪い報告ほど早く報告すること。迅速な対応が重要です!
  • 患者さんに関することは優先させる。生命に関わります!
    仕事が長引いてなかなか終了しない。または結論が出ない時には、中間報告を入れます
5W2Hを活用しよう!
  • Who: 私が
  • When: 本日3時までに
  • Where: 看護部長室に
  • What: 会議の資料を
  • Why: 会議の資料として
  •  
  • How Many: 30部用意する。
  • How Much: 印刷代300円。
相談をする

自分で判断できない。または自己判断してはならない時には、指導者や医師、先生に相します。

相談のポイント!

  • 緊急の場合
    「恐れ入ります。緊急にご相談があるのですが」
    低姿勢で話し始めるようにしましょう。
  • 緊急ではない場合
    「ご相談があるのですが、お時間よろしいでしょうか」
    相手が忙しくない時をみてお願いしましょう。
敬語の使い方

「ご相談させていただきたいのですが」ときちんと前置きをした方がより正確なのですが、医療現場では時間が勝負! 上記の言い方で十分です。

遅刻・欠席・急な体調不良の場合の言葉遣い

時間を守る、体調管理に気をつけることが原則ですが、
やむを得ず遅刻や欠席をするときは、必ず事前に連絡をしましょう。

解説動画
(実習中のマナートラブル編)

「実習中のマナートラブル編」をみる

遅刻しそうなとき

体調不良、交通機関のトラブルなどで遅刻するときは集合時間前に連絡しましょう。あなたのことを待っている方に迷惑や心配をかけないようにしましょう。

【例】「おはようございます。(学校名)・(学年)・(実習名)・(氏名)です。(遅刻の理由)で、○分ほど遅れて到着いたします。申し訳ありません。よろしくお願いいたします」

体調不良などで欠席したいとき

この際、仕事上報告すべきことがないかをチェックしてください。なお、体調が悪いからすべて許されるというような考えはよくありません。休めばほかのスタッフにも心配や迷惑をかけることになります。体調管理を振り返り、今後同じようなことにならないようにしましょう。また、「昨日は突然休みをいただき申し訳ありませんでした(ありがうございました)。休ませていただいた時の内容を教えていただけますか?」のように、しっかり挨拶をしましょう。特に謙虚な姿勢が大切です。

【例】「おはようございます。(学校名)・(学年)・(実習名)・(氏名)です。(欠席理由)で、本日休みをいただきたいのですが、よろしいでしょうか。申し訳ありません。よろしくお願いいたします」

実習中に体調が悪くなった

必ず、指導責任者に報告、相談をしましょう。また、体調が悪いまま実習を続けて容態が悪化し、スタッフに迷惑をかけることになってはいけませんし、万が一感染の恐れがあれば大変です。速やかに指導者に報告し指示を受けましょう。

【例】「申し訳ありません気分が悪く、少し休ませていただきたいのですが。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」

プロフィール

医療マナー講師 栗田 瑠美子

医療マナー・就職マナー担当講師。美容健康アドバイザー。医療系専門学校、ハローワーク委託訓練、病院、薬局、介護施設においてセミナー多数。明日から役立つ研修内容には定評がある。働く女性のための健康アドバイスや健康メイクアップ講座も好評。

動画監修

東京都立多摩総合医療センター

人口400万人を抱える多摩地域において、総合診療基盤をもつ唯一の都立病院。超急性期からがん診療・周産期医療まで幅広い医療機能を持ち、看護職としてキャリアアップをめざす上で絶好の環境が整っている。基礎・ジェネラルコースの研修だけでなく、多職種が参加する様々な勉強会に参加できる学びの宝庫。

多摩総合医療センター看護部ホームページ
http://www.fuchu-hp.fuchu.tokyo.jp/medical/kango/index.html