看護師国家試験攻略法

国家試験の概要と目的

看護師国家試験は、国家資格である看護師の免許を取得するための試験で、毎年2月中旬に実施されます。受験資格を有している人を対象に、看護師として求められる必要最低限の知識を備えているかどうかを見るものです。受験生が看護師養成課程を経ていることが前提となるため、いわゆる「落とすための試験」ではありませんが、それでも毎年少なからず涙を飲む受験生がいることは肝に銘じておきましょう。 (監修:ナース・ライセンススクールWAGON 講師代表・髙栁真理子)

問題のタイプを知っておこう

問題のタイプを知っておこう第106回(平成28年度)の看護師国試の問題は、厚生労働省によって取りまとめられた、「保健師助産師看護師国家試験出題基準」(平成26年度版)に沿って作成されます。看護師国試の問題には、大きく分けて「必修問題」「一般問題」「状況設定問題」という3種類があります。試験の概要を知ることは、合格への第一歩。まずは、それぞれの問題がどんなものか、大まかにつかんでいきましょう。

看護師国試の問題の種類

種類 必修問題 一般問題 状況設定問題
内容 いわゆる基礎的な問題で、合格には80%以上の正答率が必須となる(絶対評価)。 出題基準に定められた11科目について、一問一答式で出題される。知識を問う問題に加え、短文の事例問題も問う。 出題基準に定められた7科目について、看護の現場で直面しうる状況を設定し、それに対する理解力・判断力を問う。
配点 1問1点 1問1点 1問2点
出題数 50問 130問 60問
(1状況につき3問※)

105回まで1状況につき3連問でしたが、今後に関しては、1問または2連問も出題があると厚労省が標記しています。

必修問題50問、一般問題130問、状況設定問題60問となる傾向が続いていますが、今後予告なく新傾向の出題になる可能性もあるため、変更に対応できるような心構えは持っておいたほうがいいでしょう。

一般問題では、科目によって出題数に大きな違いがあるだけでなく、科目内においても出題されやすいテーマとそうでないものが存在します。早めの対策で苦手科目を克服するのはもちろん、やみくもに取り組むのではなく出題傾向を見極めて効率的に勉強を進める意識も大切です。

状況設定問題では、単純に知識を問うのではなく、看護過程を理解したうえで判断する力や、課題を解決する力が問われます。いわゆる応用問題といえるでしょう。必修問題や一般問題と比べて設問文もかなり長い傾向にあるため、スピーディーに解答していく力が求められます。

第105回看護師国試の科目別出題数(一般問題+状況設定問題)

科目 一般問題の数 状況設定問題の数
人体の構造と機能 16問
疾病の成り立ちと回復の促進 3問
健康支援と社会保障制度 10問
基礎看護学 25問
成人看護学 26問 12問
老年看護学 10問 9問
小児看護学 7問 9問
母性看護学 9問 9問
精神看護学 8問 9問
在宅看護論 8問 9問
看護の統合と実践 8問 3問
合計(一般+状況設定問題) 130問 60問(20症例)

科目配分は、問題の配問から上記のように判断しております。(ナース・ライセンススクールWAGONによる解釈です。 )

長い?短い? 試験時間

試験時間は合計5時間20分で、午前と午後で次のように配分されています。

  • 午前:

    2時間40分(120問)
  • 午後:

    2時間40分(120問)

単純計算すると、1問にかけられる時間はわずか1分強。答案用紙に記入する時間や見直しの時間も考えると、テンポ良く解答していくことが必要になってきます。本番での時間配分を考えながら事前に過去問題集で練習しておくなど、十分な対策を取っておくことが欠かせません。