看護師国家試験攻略法

第113回
看護師国家試験に向けて

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新出題基準となって以来2回目の実施となる第113回看護師国家試験。
第112回試験で「前例」ができただけに、
新出題基準を踏まえた対策は少しやりやすくなるといえます。
ここでは、押さえておきたいポイントや効果的な勉強方法に加えて、
無料で受講できる国試対策講座の情報についてもお伝えします。
(監修:ナース・ライセンススクールWAGON 講師代表・髙栁真里子)

「在宅看護論/地域・在宅看護論」対策をしっかり

第113回試験の受験生の皆さん、「保健師助産師看護師国家試験出題基準 令和5年版」はもうチェックしましたか? 国試対策を始めるにあたって新出題基準の確認は必須だといえます。旧出題基準に比べてどこがどう変わったのかに注目すれば、これから国がどのような看護師を生み出したいのか知ることができ、その部分は当然国試でも問われやすいといえるからです。

実際、第112回試験では、新出題基準における「在宅看護論/地域・在宅看護論」からの出題が目立ちました。在院日数が短縮傾向にある日本では、「病院から地域へ」の流れがますます加速しており、地域に根差した看護が多くの場面で求められるからこそ、国試でも関連する問題が増えています。重点的に対策したい領域の一つとしてマークしておきましょう。

在宅看護論/地域・在宅看護論

・改正後のカリキュラムでは、「在宅看護論」が「地域・在宅看護論」に変更となり、科目の位置づけも変更となるが、改正前のカリキュラムの「在宅看護論」と改正後のカリキュラムの「地域・在宅看護論」の双方において適用する内容とするため、表題を「在宅看護論/地域・在宅看護論」とし、位置づけは改正前のカリキュラムにそろえることとした

・地域における多様な場における対象者や看護の役割の拡大を踏まえて項目の充実を図った。具体的には、地域・在宅看護の対象である在宅療養者及び家族の特徴と健康課題について、対象を取り巻く環境や地域での生活を含めた理解を問うとともに、地域における多様な場での看護の役割や多職種連携について、全体的な体系の再構成を含めて項目を整理・追加した

出典:厚生労働省「保健師助産師看護師国家試験出題基準 令和5年版」について

なるべく早く、精査した過去問題集を手元に置こう

過去問題集は、看護師国試対策において欠かせない「パートナー」となります。看護師国試では過去の試験と類似した問題が出ることも多く、過去問演習の繰り返しが大切であることは、ほとんどの受験生が理解していることでしょう。学年を問わず、できるだけ早めのタイミングで入手し、親しんでおくようにしてください。

ただし、「過去問題集なら何でもよい」わけではありません。解説が手厚く記載されていることが第1のポイントですが、解説がアップデートされているかどうかも見逃せないポイントになります。例えば、ショックにはいくつかの種類がありますが、近年「心外閉塞・拘束性ショック」が加わって分類の仕方が変わりました。こうした変更点が反映された解説でなければ、勉強中に余計な疑問点が生じて時間をロスすることになりかねません。パートナー選びは、くれぐれも慎重にしてください。

「実習がひと段落してから」では間に合わないかも?

日ごろの授業や実習で忙しい看護学生は、ついつい国試対策を後回しにしてしまいがち。しかし、実習が終わってから着手するのでは、どうしても時間的余裕が不足してしまいます。特に冬季からの着手では精神的にも落ち着かず、慌てるあまり学習効果が低くなってしまう受験生が少なくありません。近年の看護師国試ではアセスメント能力が問われる問題も多いため、むしろ実習期間から国試対策を意識しておくべきでしょう。

早めに取り組んだ受験生が有利なことは間違いなく、最終学年の春から受験生モードに切り替えるのが理想的です。なかなか一人で学習を進めるのが難しい場合は、まずは「地盤」を整備することから始めてみましょう。特に注意したいのは、教科書などの硬い文章を読むことが苦手な受験生。言葉の意味が分からないまま勉強しても成績アップにはつながらないので、先生や友人の助けを借り、平易な言葉に置き換えて理解することが国試対策の第一歩となります。

看護師国家試験合格への道

無料の「LIVE配信国家試験対策講座」を活用しよう!

看護師国試対策を応援するため、マイナビ看護学生では無料の対策講座(ナース・ライセンススクールWAGONによる講義動画配信)を提供しています。マイナビ看護学生に登録していれば学年を問わず受講でき、カメラやマイク不要のLIVE配信なので気軽に参加OK! 「加齢変化」「性周期」などのテーマごとに、通常講座であれば1時間程度の講義を行っています。

各回のテーマについて理解を深められるのはもちろん、国試対策の方法も身に付くこと間違いなし! 例えば、過去問演習を単なる〇×チェックで終わらせず応用的に広げていく学習方法の習得が欠かせませんが、「こうやって勉強すればいいのか!」と腑に落ちることでしょう。国試対策のプロの力を上手に活用しながら、効率的に学習を進めてください。

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看護師国家試験対策講座

時には「自己流」が有効なこともありますが、自分の立ち位置から見えている景色は意外に狭いもの。他者からのアドバイスを素直に吸収する態度は、看護師国試だけでなく現場で活躍するためにも役立ちます。まずは第113回試験を突破するため、そして成長し続けられる素敵な看護師になるためにも、柔軟な姿勢で学べる人間でありたいですね。

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