看護師国家試験攻略法

第114回
看護師国家試験に向けて

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第113回看護師国家試験は、例年よりも必修問題の難易度が高いといわれ、受験生にとって厳しい試練となりました。このことを踏まえ、第114回試験に向けてはどのような対策をしていけばいいのでしょうか。押さえておきたいポイントや効果的な勉強方法に加えて、無料で受講できる国試対策講座の情報についてもお伝えします。
(監修:ナース・ライセンススクールWAGON 講師代表・髙栁真里子)

想定外の問題に動揺しない試験対策とは?

第113回試験では、受験生にとって想定外の問題がいくつか出題されました。とはいえ、いかなる状況であっても合格を手にするためには、身に付けた知識を活用して1問でも多く正答しなければなりません。そのゴールをめざす第一歩として、過去問題集を活用して出題傾向を把握するとともに、問題形式にも慣れておくことが必要です。過去問と同じ問題が出る可能性は低いですが、従来の試験では次のような出題例がありました。

  • ・過去問の選択肢と問題文の内容を入れ替えて出題される。
  • ・過去に一般問題として出題されたものが必修問題として出題される。
  • ・過去に採点除外などの対象となった問題が、あらためて必修問題として出題される。

試験当日、受験生は出来次第で今後の将来が大きく左右されるというプレッシャーを背負い、勝負に挑みます。いつもとは違う緊張感の中で、想定外の問題に遭遇するという追い打ちがかかれば、動揺して本来の実力を発揮できなくなるかもしれません。そうした事態を回避するためには、過去問を繰り返し解いて慣れておくだけではなく、どのような角度から出題されても対応できるような応用が利く知識を身に付けておく必要があります。

「応用が利く知識」を得るための3つのポイント

それでは、応用が利く知識を身に付けるためには、どのような意識を持って勉強すればいいのでしょうか。3つのポイントをご紹介します。

1つ目は、勉強する対象の「解像度」を上げることです。例えば、「生化学」と聞いても何のことかよく分からない場合、「難しそう……」というイメージだけが膨らんでしまえば、自ら勉強のハードルを上げてしまうことになります。この状態だと、なんとなく勉強してぼんやりと「理解したつもり」になり、試験本番で太刀打ちできないという不本意な展開になりかねません。しかし、「人が生きるために生体内で起こっている事象を学ぶもの」と理解すれば、決して雲をつかむような話ではなくなり、勉強へのとっかかりができるでしょう。「何を勉強する(している)のか」を明確に押さえ、あいまいなままで終わらせないようにしましょう。

2つ目は、「点と点が線でつながる」ように勉強することです。一つひとつバラバラに頭に入っていた知識が有機的に結び付き、相互の関連性が見えてくると、全体の理解が一気に進みます。すると、さまざまな知識が次から次へと頭に入りやすくなり、定着率も上がります。また、関連する知識が頭の中できれいに整理されていると、問われ方が変わっても慌てず騒がず解答できるようになります。こうした状態に至るためには、過去問や模試を解いたとき、その問題の主題となる知識のみならず周辺知識も含めて学ぶ意識を持っておくことが重要です。

そして3つ目は、一つの知識をさまざまな角度から立体的に理解することです。活字だけを頼りにするよりも、イラストや動画などの視覚的要素を含めて学ぶ方が、理解のしやすさも記憶の定着度も断然違ってくるでしょう。このことを踏まえて、今や看護学教科書でもQRコードを介して動画が閲覧できる時代になりました。さらに、書店の看護書コーナーに行けば、さまざまな視覚的工夫を凝らした参考書がたくさん並んでいます。いろいろな角度からアプローチして、知識を確固たるものにしていきましょう。

看護師国家試験合格への道

マイナビ看護学生を勉強のお供に!

試験対策のポイントが分かっても、日々の授業や実習、実習記録に追われる中でコツコツと勉強を続けることは大変。そうしたとき、皆さんの心強い味方になるのがマイナビ看護学生です。

例えば、「看護師国家試験対策講座」というオンライン授業(ナース・ライセンススクールWAGONによる講義動画配信)を無料で提供しています。看護師国試を知り尽くしたプロ講師による充実の講座を見逃す手はありません(LIVE配信のみとなるので、なおさら見逃し注意)! 予定されている講義のラインナップは、例えば次のようなものです。

  • ・母性の実習にも活かす、正常な妊娠と分娩
  • ・糖尿病の理解から、関連図・記録・アセスメントに繋げて
  • ・尿の生成の理解から、利尿薬の種類の理解に繋げる

※2024年5月30日時点のスクール情報です。

付け焼き刃の知識を与えるのではなく、看護の本質をしっかりと理解してもらうため、基礎となる部分の理解から始めて実習・臨床へつながるような講義が展開されています。夏期講習・冬季講習として必修科目対策、国試直前対策も実施予定です。また、模試の活用方法など国試に向けた勉強のやり方についてもフォローしています。近年ではエスカレーター式で進学したため受験勉強をしたことがない(あるいは、受験に慣れていない)という学生が増えていて、試験勉強の基本から教えてほしいというニーズも少なくないのだそうです。本講座をうまく活用して、基礎の理解から国試対策へとつなげていきましょう。

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