看護学生が在学中に取得できるおすすめの資格は?医療・介護系資格などを解説

看護学生が在学中に取得できるおすすめの資格は?医療・介護系資格などを解説

看護学生が在学中に資格を取得することは、知識や視野を広げるだけでなく、就職活動の際に「なぜその資格を選んだのか」「どのように学びを重ねたのか」といったアピールポイントになります。

本記事では、看護師になりたい看護学生の方々に向けて、看護学生でも取得可能な医療・介護系資格、キャリア・スキル系資格を解説します。

※2025年11月7日時点の情報です。最新の資格要件については、各公式サイトをご参照ください。

1. 看護学生が在学中に資格取得を目指すメリット

看護学生にとって資格取得は、単なる「知識の証明」だけでなく、実習や就職活動での評価を高めつつ、将来のキャリア形成にもつながる重要なアピールポイントとなります。

看護師国家試験の勉強に加えて、自主的に関連資格を取得している学生は「自主的に学べる人材」として評価され、採用担当者や臨地実習の指導者からの印象を高められるでしょう。

近年は、医療現場で必要とされるスキルの多様化が進み、英語力・ITリテラシー・コミュニケーション能力など、看護師国家試験以外のスキルも求められています。そうした背景からも、在学中に関連資格を取得することは、将来のキャリア形成として非常に有効です。

実習での評価を上げられる

看護実習では、知識だけでなく「安全な看護行為」や「患者への適切な対応」が重視されます。そのため、BLS(一次救命処置)や介護職員初任者研修などの資格を持っていると、実技と応急対応への理解が深く、現場での対応力を評価されやすいといえるでしょう。

また、感染対策・高齢者ケアの基礎を学んでおくことで、実習中に起こりがちなヒヤリハット(インシデント)を防止できるでしょう。例えば、介護職員初任者研修では、移乗や清拭といったスキルを実技で学ぶため、無駄のない動きを実践できます。

そして、資格取得で学んだ知識やスキルを実習記録・レポートに生かせば、根拠に基づいた看護の詳しい説明が可能です。自分の行動に「なぜそのケアを選んだのか」という理由付けができるため、指導者からの評価にもつながりやすいでしょう。

就職活動でのアピール材料になる

在学中に資格を取得している学生は、面接や履歴書で具体的なスキルとして証明できるため、採用担当者に対して「意欲的かつ主体的に学べる人物」という印象を与えやすいです。

例えば、医療秘書技能検定を取得していれば、医療機関で必要な事務処理能力や接遇スキルが身に付いていることを示せます。

さらに、BLSプロバイダー、ACLSプロバイダー、心電図検定などの資格は、救命処置や循環器ケアに関する基礎知識を有していることの証明となり、面接でも具体的な経験や学びを説明しやすくなります。

資格取得の過程で学んだ知識・姿勢を自己PRに落とし込むことで、就職活動での評価をより高めながら他の学生と差を付けられます。

将来のキャリア形成に役立つ

資格取得は、看護師としての専門性を高めるだけでなく、卒業後のキャリア形成にも役立ちます。メディカルアロマ検定を通じて得た知識は、医療・介護の現場でのリラクゼーションやストレスケア、患者さんへの心のサポートとして生かせます。

メンタルヘルス・マネジメント検定で培ったメンタルヘルスに関する知識や対応力は、現場での相談支援、ストレス対策、チーム内でのメンタルケアに役立てられます。

その他、美容や皮膚科分野に興味がある学生の場合、日本化粧品検定の知識を臨床に応用するといった活用も可能です。在学中から複数の資格を取得すれば、自分の興味と得意分野を明確にしながら、将来の専門領域も意識したキャリア形成につながる基盤を築けます。

2. 医療・介護系資格で在学中に取得できる資格

看護学生が在学中に取得できる医療・介護系資格は、実習や就職後の現場で即戦力となるスキルを身に付けるうえで非常に有効です。患者さんとの関わり方とチーム医療への理解が深まるだけでなく、国家試験前に医療現場の基礎知識を整理できるのも大きなメリットです。

ここでは、看護学生が無理なく挑戦でき、実習・就職活動にも役立つ資格を解説します。なお、費用や受講形態は年度・運営団体ごとに異なる可能性があるため、必ず最新情報を確認しましょう。

介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)

介護職員初任者研修は、介護現場で働くための基礎資格であり、在学中でも受講可能です。介護の基礎的な知識と技術を体系的に学べるため、高齢者看護や多職種連携に関する理解を深めたい看護学生におすすめです。

自宅学習とスクーリングを組み合わせた通信講座での受講が一般的で、学生でも取得しやすい資格といえます。

取得方法 10科目・130時間の講座を受講し、修了試験に合格する
学習期間の目安 約1ヶ月~4ヶ月
費用の目安 約4万円~8万円

※2025年11月時点

医療秘書技能検定試験

医療秘書技能検定は、⼀般社団法⼈・医療秘書教育全国協議会が実施する医療事務系の資格で、病院での受付・事務・接遇スキルを測る試験です。医療チームの一員としてのマナー、文書管理のスキルを高めつつ、看護以外の実務を知って現場への理解が深まります。

特に、実習時の印象アップや将来の管理職・教育職を目指す場合に有利です。

取得方法 検定試験に合格する(領域Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの三領域の合計が180点以上かつ、それぞれの正解が60%で合格)
学習期間の目安 約2ヶ月~4ヶ月
費用の目安 受験料:5,000円~8,000円程度(3級~1級)

※2025年11月時点

BLSプロバイダー

BLS(Basic Life Support)プロバイダーは、心肺蘇生法やAEDの使用などを含めた、一次救命処置を正しく実践できる力を証明する国際的な資格です。看護師や救急救命士だけでなく、看護学生でも受講できる講習があり、救命の基本を体系的に学べます。

BLSは「すべての医療職の基礎スキル」と位置づけられており、授業や実習で心肺蘇生法を扱う前に受講しておくと、心肺蘇生(CPR)・AEDの使い方などについて自信を持って実践できるようになるでしょう。

取得方法 日本ACLS協会などが主催するBLSプロバイダーコースを受講し、筆記・実技試験に合格する
学習期間の目安 1日間(6時間程度の講義+実技)
費用の目安 約2万円~3万円(教材費込み)

※2025年11月時点

ACLSプロバイダー

ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)プロバイダーは、心停止や重篤な不整脈への対応・二次救命処置を行うための専門的な資格です。

医師・看護師・救急救命士などの医療従事者向けに設けられていますが、看護学生でも基礎を学んでおくことで救急医療への理解を深められます。実技を中心に、チームでの心肺蘇生法やリーダーシップを養えるのが特徴です。

取得方法 日本ACLS協会などが主催するACLSプロバイダーコースを受講し、筆記・実技試験に合格する
学習期間の目安 2日間(16時間程度の講義+実技)
費用の目安 約3万円~4万円(教材費込み)

※2025年11月時点

心電図検定

心電図検定は、不整脈や循環器疾患の波形を正しく読み取る力を証明する資格です。臨床実習での観察をはじめ、循環器・救急分野のケアを学ぶ際に役立ちます。

初級から上級まで段階的にレベルが設定されており、看護学生でも基礎知識の整理として活用できます。心電図の基礎を理解しておくことで、バイタルサインや病態把握における精度が上がり、実習での評価アップにもつなげられるでしょう。

取得方法 日本不整脈心電学会が実施する検定試験に合格する
学習期間の目安 約1ヶ月~3ヶ月(独学または通信講座)
費用の目安 受験料:6,000円~9,000円程度(4級~1級)

※2025年11月時点

メディカルアロマ検定

メディカルアロマ検定は、医療や介護現場でのアロマテラピーの安全な活用法を学ぶ資格です。香りを通じたリラクゼーション・ストレスケアの知識を身に付けることで、患者さんへの精神的なサポートにも生かせます。

医療従事者を対象とした講座も多く、補完療法やホスピス(緩和ケア)に関心のある学生に人気です。患者さんが抱える不安の緩和やストレス軽減など、「心のケア」を学ぶきっかけになるため、予防医学・セルフメディケーションに関心がある学生にもおすすめです。

取得方法 日本統合医学協会などの指定講座を受講し、修了認定を取得する
学習期間の目安 約1ヶ月〜2ヶ月(オンライン講座あり)
費用の目安 約1.5万〜3万円(受講料+教材費)

※2025年11月時点

メンタルヘルス・マネジメント検定

メンタルヘルス・マネジメント検定は、職場や学校などにおけるメンタルヘルス対策の知識・対処方法を身に付けることを目的とした資格です。ストレス要因の理解、セルフケア、ラインケア、組織づくりの考え方を体系的に学べます。

看護学生自身のメンタルヘルス・マネジメントにも役立ち、将来的な職場でのメンタルサポートとして役立てられます。Ⅲ種・Ⅱ種・Ⅰ種の3つのコースがあり、産業保健だけでなく、人事労務管理の観点も重視した内容となっています。

取得方法 公益財団法人日本商工会議所の検定試験に合格する
学習期間の目安 約2ヶ月〜3ヶ月
費用の目安 受験料:5,000円~1万円程度(Ⅲ種~Ⅰ種)

※2025年11月時点

3. 看護学生が在学中に挑戦したいキャリア・スキル系資格

医療・介護の現場では、専門知識だけでなく「幅広い教養」や「社会人としての基礎力」も求められます。そのため、英語・金融・IT・マナーなどのスキルを客観的に示せる資格は、就職活動や実習先で自分の強みを伝える際の良いきっかけになります。

ここでは、看護学生のうちに挑戦しやすく、今後のキャリアにもつながる資格を解説します。

TOEIC

TOEICは、英語の「聞く」「読む」力をスコアで評価する国際的なテストです。特に、海外研修や国際医療、訪日外国人の受け入れなど、英語でのコミュニケーションが求められる場面では、一定のスコアを持っていると評価されることがあります。

また、勉強を通して医療英語・日常英会話を学ぶことで、将来的にさまざまな患者さんに対応できる力を育てられます。そして、スコアの高さそのものより、「英語でも柔軟に対応できる看護師を目指したい」という姿勢を示せる点が大きなポイントです。

取得方法 テストを受験し、スコアで評価される
学習期間の目安 数ヶ月~(自己学習中心、スコア目標による)
費用の目安 受験料:7,810円(税込)

※2025年11月時点

FP(ファイナンシャルプランナー)技能検定

FP技能検定は、家計管理・保健・年金など「お金の知識」を身に付けられる国家資格です。患者さんやご家族との関わりの中では、生活設計や社会保障制度への理解が必要な場面も多く、老後の生活設計、介護・医療費といった看護にもつながる知識です。

勉強を通じて「生活者の視点」で支援する力が養えるため、地域医療・訪問看護、保健師を目指す人にもおすすめといえます。近年では、「自分自身の資産運用や将来設計に生かしたい」という理由で挑戦する学生も増えています。

取得方法 日本FP協会認定の試験に合格する
学習期間の目安 数ヶ月~(独学または通信講座)
費用の目安 受験料:8,000円~3万円程度(3級~1級)

※2025年11月時点

秘書検定

秘書検定は、敬語の使い方やビジネスマナー、来客応対など、社会人としての基本的な所作を学べる資格です。医療現場でも、患者さんやご家族、医師などとの信頼関係を築くための「丁寧な言葉遣い」「立ち振る舞い」は欠かせません。

この資格の学習を通じて、接遇スキルを体系的に学び、医療現場での人間関係づくりに自信を持てるようになります。資格そのものに加え、学びを通じて身に付けた対応力や気配りが、実習・就職先で生かせる力となるでしょう。

取得方法 実務技能検定協会などの実技・筆記試験に合格する
学習期間の目安 約1ヶ月~3ヶ月程度(独学または通信講座)
費用の目安 受験料:4,000円~8,000円程度(3級~1級)

※2025年11月時点

ITパスポート

ITパスポートは、情報処理やネットリテラシーに関する基礎的な国家資格です。電子カルテをはじめ、遠隔医療、AI支援など、医療現場においてもITの活用が進んでいる中、デジタルツールに強い人材は重宝されます。

また、学習内容には情報セキュリティ・データ管理の基礎も含まれるため、個人情報を取り扱う看護業務にも役立てられます。「看護×IT」という視点で学ぶ姿勢を持つこと自体が、将来のキャリアを想定する際にも選択肢を広げるポイントとなります。

取得方法 CBT方式の国家試験に合格する
学習期間の目安 約1ヶ月~3ヶ月程度(独学または通信講座)
費用の目安 受験料:7,500円(税込)

※2025年11月時点

日本化粧品検定

日本化粧品検定は、スキンケアとメイク、成分知識など、美容に関する専門的な知識を深める検定です。美容クリニックや美容皮膚科に関心のある看護学生に人気で、患者さんの「美と健康を支える」仕事を目指すうえで役立ちます。

学習を通して「美容医療に関わりたい」「外見からも心の健康を支えたい」といった意欲を具体的に表現できるのが特徴です。資格取得だけでなく、「美容と医療をどのように結び付けたいか」という将来的なビジョンを持つことが、キャリア形成にもつながります。

取得方法 日本化粧品検定協会の検定試験に合格する
学習期間の目安 約1ヶ月~2ヶ月(独学または通信講座)
費用の目安 無料(3級)、4,950円~29,700円(準2級~特級)

※2025年11月時点

4. まとめ

看護学生が在学中に資格取得に挑戦することは、知識・スキルの習得に加え、実習や就職活動での自己PRにつながります。そして、重要なのは資格を取った理由や努力の過程、将来への生かし方を具体的に示すことです。

医療・介護系資格は実践的スキルを学べるため、実習での対応力を高めつつ現場の理解にも役立ちます。TOEICやFP、秘書検定、ITパスポートなどのキャリア・スキル系資格は、幅広い能力と社会人としての基礎力を証明でき、自己PRに反映させやすいのが魅力です。

自分の興味や将来のキャリアに沿った資格選びは、学びの幅を広げながら将来の専門性と社会人の土台を築く大きな機会となります。看護師として働く未来をイメージするには、まずマイナビ看護学生に登録し、説明会・セミナーへの参加や病院検索を行ってみましょう。