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看護師資格とは?働ける場所や難易度を解説!スキルアップにつながる資格も紹介
- 公開:2025/12/12
- 更新:2025/12/12
看護師資格は、医療現場で専門的なケアを行うために欠かせない国家資格です。取得することで、病院やクリニックはもちろん、介護施設や企業など幅広い分野で活躍できます。
この記事では、看護師資格の概要や国家試験の合格率、取得に向けた勉強方法をわかりやすく解説します。さらに、看護師のスキルアップにつながる資格も紹介しますので、将来を考えるヒントにしてください。
1.看護師資格とは?
看護師資格とは、医療現場で患者さんのケアを行うために必要な国家資格です。ここでは、看護師資格を活かせる職場や国家試験の概要、資格の取得方法について解説します。
なお、看護師資格の正式名称は「看護師免許」です。エントリーシートなどに記入する際は正式名称を用いて「看護師免許 取得」と記載するようにしましょう。
看護師資格を活かせる職場は?
看護師資格があれば、病院やクリニックはもちろん、訪問看護ステーション、高齢者向け介護施設、児童養護施設、障がい者支援施設、企業(産業看護師)など、さまざまな場所で働くことができます。
看護師資格は、専門の施設や学校で医療に関する知識と技術を身に付けたあと国家試験に合格しなければならず、誰でもすぐに取得できるものではありません。そのため、看護師資格の信頼性は高く、資格保有者は多くの分野で求められる存在です。
看護師国家試験の概要と合格率
看護師国家試験の概要は次のとおりです。
| 受験資格 | 看護専門学校・短大・大学などで必要な課程を修了した者 |
|---|---|
| 試験内容 | 人体の構造と機能、疾病の成り立ちと回復の促進、健康支援と社会保障制度、基礎看護学、地域・在宅看護論、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、精神看護学及び看護の統合と実践 |
| 試験地 | 北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県 |
| 試験時期 | 毎年2月中旬ごろ |
| 合格発表 | 毎年3月下旬ごろ |
| 試験時間 | 午前・午後の2部制(それぞれ2時間40分、合計5時間20分) |
| 出題形式 | マークシート方式(四肢択一・五肢択一・五肢択二) |
| 出題数 | 約240問(必修・一般・状況設定問題) |
| 合格基準 | 必修問題:得点率80%以上 一般・状況設定問題:総得点の約60%前後(年度により変動) |
| 受験料 | 5,400円 |
2025年11月時点
学校が願書の配布や出願手続きなどを行ってくれる場合は、学校からの案内に従って受験の準備を進めます。もしも、個人受験が必要な場合は、出願の期限(毎年11月上旬から下旬ごろ)に注意して手続きを行いましょう。
なお、国家試験合格後は免許申請の手続きが必要です。免許申請を行わないと看護師資格保有者とは認められず、看護師として働くことはできません。
続いて、2025年(第114回)の看護師国家試験合格率を紹介します。
| 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
|---|---|---|---|
| 全体 | 63,131人 | 56,906人 | 90.1% |
| 新卒者 | 56,035人 | 53,718人 | 95.9% |
| ※既卒者 | 7,096人 | 3,188人 | 44.9% |
2025年11月時点
※全体と新卒者の数字を基に算出
年によって変動はあるものの、例年、全体の合格率は90%前後、新卒者の合格率は95%前後を推移しています。
看護師資格の取得方法
上述したように、看護師資格を取得するには看護師国家試験に合格する必要があります。この国家試験を受けるための主なルートは次の4つです。
| 中学卒業後に進学する場合 | 高校卒業後に進学する場合 | ||
|---|---|---|---|
| 5年一貫 看護師養成課程校 |
4年制 看護大学 |
3年制 看護短期大学 |
3・4年制 看護専門学校 |
中学卒業後に5年一貫の看護師養成課程校を卒業して国家試験に合格すれば、最短で看護師資格を取得することができます。
高校卒業後に看護師を目指す場合は、4年制の大学や3年制の専門学校など3つのルートがあります。
2.看護師資格取得に向けた効果的な勉強方法
看護師資格を取得するためには、計画的に学習を進めることが大切です。早めにスケジュールを立てて、基礎知識の定着と実践的な問題演習で合格を目指しましょう。
試験日から逆算して学習スケジュールを立てる
試験日まで時間があると、「まだ余裕がある」と感じ、学習スケジュールがあやふやになりがちです。結果として、後半になって勉強が追いつかず焦るケースも少なくありません。
そういった事態を防ぐには、試験日から逆算し、いつまでに何を終えるかを明確に決めておくことが大切です。
例えば試験まで半年ある場合は、「最初の3か月で全範囲の基礎学習を終え、次の2か月で過去問題を中心に演習、最後の1か月で苦手分野を集中的に復習する」といった計画を立てます。
このように、ゴールを意識して計画を立てることで、学習ペースを保ちながら焦らず着実に力を伸ばすことができるでしょう。
過去問を繰り返し解いて基礎知識を固める
看護師国家試験は、看護に必須の基本的な知識を評価するのが目的であるため、毎年同じような問題が繰り返し出題されます。
令和3年の看護師国家試験制度改善検討部会報告書(案)でも、「既出問題の活用は、難易度の安定化の観点からも有用であり、引き続き活用する」「必修問題においてはより積極的に既出問題を活用していく」と記されています。
このような既出問題の傾向をつかむには、過去問を繰り返し解くことが有効です。繰り返し解くことで、既出問題の把握だけでなく、苦手分野や試験時間の配分を確認することもできます。過去問は、最低でも3年分、できれば5年分を目標に解き直してみましょう。
【出典】厚生労働省「医道審議会保健師助産師看護師分科会|保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会報告書(案) 」
インプットとアウトプットをバランスよく行う
教科書や参考書で基礎知識を理解するインプットと、小テストや確認問題を解いて覚えた知識の定着を図るアウトプットをバランスよく行いましょう。
例えば、電車やバスの移動時間はインプットに使い、帰宅後の落ち着いた時間にアウトプットとして問題を解くなど、シーンごとに学習方法を使い分けると効率的に力をつけることができます。
また、人に説明すると自分の理解があいまいな部分が明確になるため、授業の内容について友達と話し合ったり、クイズ形式で問題を出し合ったりするのも良い方法です。
3.看護師以外の看護職資格
人々に寄り添い健康を守る看護職の資格には、看護師資格以外にも次のような資格があります。
准看護師
准看護師は、医師や看護師の指示のもとで患者のケアや医療補助を行う医療従事者です。国家資格である看護師資格とは違い、准看護師資格は都道府県が認可する免許です。
自らの判断による看護ができないといった制限はありますが、業務内容については国家資格を持つ看護師と大きな違いはなく、病院や介護施設などさまざまな現場で活躍できます。また、一定の実務経験と課程修了を経ることで看護師へのステップアップも可能です。
【出典】一般社団法人日本准看護師連絡協議会「これから准看護師を目指す人」
助産師
助産師は、妊娠・出産・産後の女性とその家族を支える専門職です。主な業務は、妊婦健診や分娩の介助、産後の母子ケア、育児指導や授乳支援などで、医師と連携しながら母子の安全を守る役割を担います。
助産師の資格を得るには、看護師資格を取得したうえで助産師養成課程を修了し、助産師国家試験に合格する必要があります。
保健師
保健師は、地域や学校、企業などで人々の健康を守り、病気の予防や健康増進をサポートする専門職です。主に、健康相談や健康教育、生活習慣改善の指導、感染症の予防活動、乳幼児や高齢者の健康管理などを行います。
保健師の資格を得るには、看護師資格を取得したうえで保健師養成課程を修了し、保健師国家試験に合格する必要があります。
4.看護学生が意識しておきたいスキルアップにつながる資格
ここからは、看護師のスキルアップにつながる資格を紹介します。将来を見据え、どのような資格があるのかをチェックしておきましょう。
認定看護師
認定看護師とは、特定の看護分野において高度な専門知識と技術を有する証明として、日本看護協会が認定する資格です。
認定看護分野には、感染管理、手術看護、乳がん看護、認知症看護、新生児集中ケア、在宅ケア、皮膚・排泄ケアなどがあり、認定看護師はそれぞれの看護分野で中心的な役割を担います。
認定看護師の資格を得るには、次の要件が必要です。
- 認定看護分野の実務経験3年を含む通算5年以上の看護実務経験
- 日本看護協会が定める600時間以上の認定看護師教育の修了
- 認定看護師認定審査の合格
2025年11月時点
専門看護師
専門看護師とは、特定の看護分野において卓越した専門知識と技術を有する証明として、日本看護協会が認定する資格です。
専門看護分野には、がん看護、慢性疾患看護、小児看護、精神看護、在宅看護など14分野が特定されており、専門看護師はそれぞれの分野で高度な判断力と実践力を発揮しながら、患者のQOL向上に貢献しています。
専門看護師の資格を得るには、次の要件が必要です。
- 専門看護分野の実務経験3年を含む通算5年以上の看護実務経験
- 看護系の大学院で修士課程を修了して必要な単位を取得
- 専門看護師認定審査の合格
2025年11月時点
認定看護管理者
認定看護管理者とは、看護部門をまとめるリーダーシップと高度なマネジメント能力を有する証明として、日本看護協会が認定する資格です。
認定看護管理者は、人材育成や看護の質の向上など、組織全体を見渡しながら看護部門の運営を担う存在であり、「看護マネジメントの専門家」として活躍が期待されています。
認定看護管理者の資格を得るには、次の要件が必要です。
- 看護師長相当以上の実務経験3年を含む通算5年以上の看護実務経験
- 看護管理に関する学問領域の修士以上の学位取得、もしくは認定看護管理者教育課程サードレベルの修了
2025年11月時点
3学会合同呼吸療法認定士
3学会合同呼吸療法認定士とは、人工呼吸器の管理や酸素療法など、呼吸に関する医療を専門的に行うための資格であり、日本胸部外科学会・日本呼吸器学会・日本麻酔科学会の3学会が合同で認定しています。
呼吸ケアはさまざまな診療科で求められるスキルのため、資格を取得することで、活躍の場が広がる可能性があります。
3学会合同呼吸療法認定士の資格を得るには、次の要件が必要です。
- 看護師として2年以上の実務経験(※)
- 認定委員会が認める学会や講習会などで12.5点以上の点数を取得
- 認定講習会の受講
- 認定試験に合格
2025年11月時点
※臨床工学技士、理学療法士、作業療法士も対象。准看護師は3年以上の実務経験が必要。
【出典】公益財団法人 医療機器センター「3学会合同呼吸療法認定士」
ACLSプロバイダー
ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)プロバイダーは、心停止や重度の不整脈などに対して、迅速かつ適切に二次救命処置を行うための専門資格です。
医師や看護師、救急救命士などの医療従事者を対象としており、取得することで心肺蘇生法や指揮・連携のスキルを身につけることができます。
ACLSプロバイダーの資格を得るには、次の要件が必要です。
- 日本ACLS協会などが主催するACLSプロバイダーコースを受講
- 実技評価の基準を満たすこと
- 筆記試験で正解率84%以上であること
2025年11月時点
【出典】NPO法人日本ACLS協会「ACLSプロバイダーコース」
介護支援専門員(ケアマネジャー)
介護支援専門員(ケアマネジャー)とは、介護を必要とする人が自立した生活を送れるように、介護サービス計画(ケアプラン)を作成し、関係機関と連携して支援を行うための専門資格です。
看護師がこの資格を取得することで、医療と介護の両面から利用者を支える力が身につきます。病院だけでなく、在宅看護や地域医療など活躍の場を広げたい看護師にとっては、非常に有意義な資格といえるでしょう。
介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を得るには、次の要件が必要(※)です。
- 看護師資格など特定の国家資格に基づく実務経験が通算5年以上かつ従事した日数が900日以上、もしくは相談援助業務が通算5年以上かつ従事した日数が900日以上
- 介護支援専門員実務研修受講試験に合格
- 介護支援専門員実務研修の修了
2025年11月時点
※詳細は勤務地の都道府県に要確認
5.まとめ
看護師資格は、医療現場で患者さんのケアを行うために必要な国家資格であり、資格取得者は病院やクリニックはもちろん、介護施設や在宅医療、企業などさまざまな場所で活躍することができます。
看護師国家試験に合格するには、早い段階から学習計画を立てて、演習で基礎知識を高めたり、過去問で試験の傾向をつかんだりするのが有効です。また、将来を見据え、認定看護師やケアマネジャーなど看護師のスキルアップにつながる資格もチェックしておきましょう。
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