男性看護師の割合は?年収や将来性、就職先選びのポイントを解説

男性看護師の割合は?年収や将来性、就職先選びのポイントを解説

近年、男性看護師の数は少しずつ増えており、医療現場での存在感も高まっています。看護師は、大きなやりがいと高い将来性を感じられる職業です。そのため、男性にとっても有力な就職先の一つと言えます。

本記事では、男性看護師の現状や収入事情、今後の展望をわかりやすく解説します。また、看護師を目指す男性の方に役立つ就職先選びのポイントも紹介しますので、ぜひ将来を考えるうえでの参考にしてください。

1.男性看護師の現状と医療現場での割合

高齢化が進むことで看護師の需要が高まる中、男性看護師の数も少しずつ増えています。近年は男性看護師の活躍により医療現場での存在感も高まっており、高い将来性を感じられる職業です。

では、実際の医療現場における男性看護師の割合はどの程度なのでしょうか。ここでは、看護師の男女比率などから現状を解説します。

看護師の男女比率

令和6年度の厚生労働省「衛生行政報告例」によると、全国の看護師の数はおよそ136万人です。その中で、男性看護師はどの程度の割合を占めているのでしょうか。以下の表では、看護師の男女比率と人口10万あたりの人数をまとめました。

看護師の男女比率
年度 男性 女性
令和6年 8.7% 91.3%
令和4年 8.6% 91.4%
令和2年 8.1% 91.9%
人口10万あたりの看護師の数
年度 全体 男性 女性
令和6年 1,101.1人 95.4人 1,005.7人
令和4年 1,049.8人 89.8人 960.0人
令和2年 1,015.4人 82.7人 932.7人

上記のとおり、男性看護師の割合は年々増加しています。施設数に対して看護師の数がまだ不足しているため、今後も医療現場での活躍がさらに広がるでしょう。

男性看護師の数は増えている?

前述の資料を参考にすると、看護師全体の人数は、令和2年に128万人、令和4年に131万人、令和6年にはおよそ136万人と年々増加しています。では、男性看護師の人数はどのように変化しているのでしょうか。以下では、男性看護師の人数と割合の推移をグラフにまとめました。

上記のグラフでは看護師数の増加に伴い、男性看護師の人数も年々増え続けていることがわかります。近年、医療現場における勤務環境の改善が進められている背景もあり、安心して働ける環境が整ってきたことも、この結果を後押ししているでしょう。

2.男性看護師の給料と年収

ここからは、令和6年度の厚生労働省の資料を基に、男性看護師の平均給料と平均年収を紹介します。男女別や年齢別の給料推移に加えて、他の医療職との比較を表にまとめました。

男女別・年齢別の平均給料と平均年収

以下の表では、看護師の平均給料と平均年収を男女別に比較し、さらに男性看護師の年齢別の推移をまとめました。

【男女別の看護師の平均給与と平均年収】

性別 平均給料 平均年収
男性 37.3万円 534.8万円
女性 36.2万円 517.9万円

企業規模計(10人以上)

【年齢別の男性看護師の平均給料と平均年収】

年代 平均給料 平均年収
20~24歳 29.5万円 398万円
25~29歳 33.9万円 474.1万円
30~34歳 36.2万円 520万円
35~39歳 39.6万円 575.5万円
40~44歳 41.3万円 605.3万円
45~49歳 39.8万円 570.3万円
50~54歳 39.2万円 578.2万円
55~59歳 39.4万円 573.5万円
60~64歳 33.8万円 479.8万円
65~69歳 33.4万円 455.7万円
70歳~ 24.6万円 330.3万円

企業規模計(10人以上)

平均給料と平均年収のいずれも男性看護師の方がやや高めですが、大きな差は見られません。また、年齢が上がるにつれて収入は増加する傾向があり、40〜44歳をピークに緩やかに下降していきます。

※令和6年「賃金構造基本統計調査」より職員10人以上の施設におけるデータを基に、
きまって支給する現金給与額に12を乗じ、年間賞与その他特別給与額を合算して算出

看護師以外の医療職との比較

男性看護師の収入は、他の医療職と比べてどのような差があるのでしょうか。以下の表では、職種ごとの平均給料と平均年収を比較しました。

職種 平均給料 平均年収
看護師
37.3万円 534.8万円
医師 110.5万円 1,449万円
薬剤師 47.2万円 651.1万円
診療放射線技師 39.5万円 580.4万円
保健師 32.1万円 419.5万円
臨床検査技師 36.9万円 541.3万円
准看護師 30.3万円 430.7万円
看護助手 24.6万円 342.2万円

企業規模計(10人以上)

上記のとおり、医療職の中でもっとも収入が高いのは医師で、次いで薬剤師、診療放射線技師、看護師と続きます。年齢や勤続年数にもよりますが、おおむね平均的な水準です。

3.男性看護師の将来性とキャリアプラン

男性看護師は今後どのようなキャリアを築くことができるのでしょうか。ここでは、需要が高まる専門分野や、管理職・教育職といったキャリアプランについて解説します。

高齢化や人材不足により今後も高い需要が見込まれる

近年、高齢化が進む中で看護師の需要は年々高まっていますが、依然として看護師不足が深刻です。

日本看護協会では「少子化の中、現在の看護職養成数を維持するならば、2040年には18歳人口の12人に1人が看護職を選択することが必要」と指摘しており、こうした高齢化と人材不足の状況は長期にわたって続くと予測されます。

このように、今後も看護師の高い需要が見込まれるため、男性看護師にとっても安定したキャリアを築きやすい職業と言えるでしょう。

専門性を磨けば活躍の場はさらに広がる

救急やICU、精神科など需要の高い分野で専門性を磨くことで、キャリアアップを目指せます。訪問看護や在宅医療も、今後一層需要が高まると予想される分野です。

また、看護の専門性を高めるだけでなく、管理職や教育職としてキャリアを築く道もあるため、将来どのような働き方をしたいかを明確にし、必要に応じて資格を取得しましょう。

おすすめの資格には、特定の看護分野における熟練度を証明する「認定看護師」のほか、「救急看護認定看護師」「精神科認定看護師」「特定行為研修」なども挙げられます。

4.看護師を目指す学生が就職先を選ぶ際のポイント

就職先選びは、看護師としてのキャリアを左右する重要な決断です。ここでは、男性看護師を目指す学生の方が、自分に合う職場を見つけるためのポイントを解説します。

自分の強みが生かせる診療科を選択する

看護師はさまざまな診療科の選択肢があり、自分の強みを生かせる診療科を選ぶことで、働きやすさややりがいにつながるため、まずは各分野の特徴を理解しておくことが大切です。

また、需要の高い分野で経験を積むことで、将来的なキャリアアップにもつながりやすいでしょう。

男性看護師の在籍状況や受け入れ態勢を確認する

職場を選ぶ際は、男性看護師の在籍人数もチェックしましょう。同性の同僚がいることで気軽に相談しやすく、業務の負担も偏りにくくなります。

また、男性看護師の配属状況や受け入れ態勢は、求人情報だけでは分かりにくいこともあるため、看護学生向けの合同説明会や就職セミナーに参加して、実際の職場環境を確認することが大切です。

5.まとめ

看護師全体では女性の割合が高いものの、近年は男性看護師の数も少しずつ増えており、医療現場での存在感も高まっています。医療現場における看護師の需要は高まり続けているため、将来性が高く、安定したキャリアを築きやすい職業と言えるでしょう。

キャリアプランを実現するには、まず自己分析を通じて将来像を明確にすることが重要です。自分に合う診療科を選ぶことで、理想の働き方に近づけます。

学生時代には、「自分がどのような働き方がしたいのか」を意識しながら、一歩ずつ視野を広げていくのがおすすめです。まずはマイナビ看護学生に登録し、説明会・セミナーへの参加や病院検索を行ってみましょう。