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看護師の福利厚生は?重視すべきポイントや充実している病院の特徴を解説
- 公開:2025/11/21
- 更新:2025/11/21
看護師が長く安心して働くには、給与だけでなく福利厚生の内容も重要なポイントです。夜勤手当や住宅手当、スキル習得制度など、日常を支える仕組みが整っているかどうかで、働きやすさには大きな差が生まれます。
本記事では看護学生のみなさんに向けて、看護師に用意されている主な福利厚生や就職の際に注目すべきポイント、福利厚生が充実している病院の特徴などをわかりやすく解説します。
INDEX
1.福利厚生は看護師の職場選びで重要なポイント
看護師が職場を選ぶ際、その判断材料として確認するポイントはさまざまあります。福利厚生もその一つです。給与や仕事内容、教育体制、職場の雰囲気などとあわせて、福利厚生を重視している看護学生や看護師は多くいるでしょう。
福利厚生が充実していること・自分に合った福利厚生があることは、働きやすさや希望するキャリアの実現、経済的負担などの軽減につながります。そのため、就職前の段階でぜひチェックしておきたい項目です。
2.そもそも福利厚生とは
福利厚生については、就職活動で初めてその意味や詳しい内容を知るという方も多いかもしれません。福利厚生とは、給与や賞与に加えて従業員やその家族に提供される報酬・サービスのことです。法律に基づく法定福利厚生と、それ以外の法定外福利厚生があります。
法定福利厚生
法定福利厚生は、法律によって企業に加入が義務付けられている福利厚生です。国の社会保険制度に従って、以下のような種類に分けられます。
健康保険
健康保険は、病気や怪我で治療が必要になった際の実費負担を軽減するための公的医療制度です。各健康保険組合と全国健康保険協会が運営する医療保険の総称で、業務外での病気やケガに対して使うことができます。
日本ではすべての国民が公的医療保険に加入することになっていますが、企業で働く従業員はこの健康保険の対象となり、月々の保険料は企業と従業員で折半して支払います。
厚生年金保険
厚生年金保険は、企業で働く従業員が加入する公的年金制度です。所得比例型の年金制度で、年金自体は65歳以降に支給されます。
年金制度もほぼすべての社会人が加入するもので、正社員などとして働く場合は厚生年金保険の対象となります。健康保険と同じく、保険料の支払いは企業と従業員で折半です。
雇用保険
雇用保険とは、従業員が失業した際に失業手当の給付や再就職支援を行う制度です。何らかの理由で失業することになった場合に、従業員の生活を支えます。
保険料については、法律により企業と従業員の負担率が決められており、それぞれの賃金額などによって具体的な金額は変わります。
介護保険
病気や怪我の治療だけでなく、介護サービスを受ける際の実費負担を軽減するための公的制度もあり、それが介護保険です。40歳以上に加入義務があるので、ほとんどの場合は新卒時点では対象とならないでしょう。
なお、保険料の支払いは健康保険や厚生年金保険と同様に、企業と従業員で折半となっています。
労災保険
健康保険は業務外での病気や怪我が対象ですが、労災保険では業務中や通勤中の出来事が原因の病気や怪我に対して一定の費用が給付されます。労災とは「労働者災害」の略で、労働者が業務中・通勤中に負った病気、怪我、障害、死亡などを指します。
ほかの法定福利厚生とは異なり、保険料は企業側の全額負担となるのが特徴です。
子ども・子育て拠出金
子ども・子育て拠出金とは、国の児童手当制度や子育て支援事業を支えることを目的として、企業に納付が義務付けられている税金の一種です。
労災保険と同じく負担は企業側が全額負担しますが、児童手当や延長保育事業、企業主導型保育事業といったかたちで子どもや家庭に還元されます。
法定外福利厚生
上記のように法律で定められている以外の福利厚生を、法定外福利厚生と呼びます。これは各企業がそれぞれ独自に設けている福利厚生で、内容も多種多様です。ここでは、その代表例をご紹介します。
通勤手当
通勤手当は、従業員が自宅から勤務先に通勤する際の交通費を支給する制度です。例えば、電車やバスといった公共交通機関の運賃、車・バイクのガソリン代などが通勤時の交通費として挙げられます。
企業によって支給条件や支給額についてルールが定められており、それに従って手当が支払われます。
住宅手当
住宅手当は、持ち家のローンや賃貸物件の家賃など、従業員の住まいに対する補助制度です。引越し代として、赴任旅費や引越し手当が含まれることもあります。
また、企業が所有している物件を、社宅として相場より安い家賃で貸し出すといった制度が設けられている場合もあります。補助条件・金額、そして手当の種類も企業によって異なる制度です。
家族手当
家族手当とは、扶養する家族がいる従業員に対して支払われる手当です。扶養手当、子ども手当などと呼ばれることもあります。
対象となる家族、人数、支給額などは企業によって異なりますが、扶養家族の人数に応じて一定金額が支給されるのが一般的です。ただし、第一子と第二子で支給額が異なるといったケースもあります。
資格手当・資格支援制度
企業が指定する資格を持つ従業員に支給される手当が資格手当、資格を取得するための費用補助など取得を支援する制度の総称が資格支援制度です。こういった制度があることで、従業員はスキルアップや収入アップを実現しやすくなります。
業務に関係のある資格が対象となるので、看護師の場合は正看護師・准看護師、専門看護師・認定看護師、助産師・保健師などが対象となることが多いでしょう。
財形貯蓄制度
財形貯蓄制度とは、給料から天引きされるかたちで毎月一定額を貯蓄できる制度です。「財産形成手当」と呼ばれることもあります。
貯蓄の目的などによりいくつかの種類がありますが、企業が提携する金融機関に資金を積み立てることで自動的に貯蓄ができ、一定の金額までは金利が非課税になることがメリットです。
法定外の休暇制度
法律では年次有給休暇や産前・産後休業、育児休業といった法定休暇が定められていますが、それ以外に企業が独自に休暇制度(法定外休暇)を設けていることがあります。
例えば、結婚や葬儀などの慶事・弔事に利用できる慶弔休暇、夏季・冬季休暇、心身のリフレッシュを目的としたリフレッシュ休暇、自分や家族の誕生日・記念日に利用できるバースデー休暇・アニバーサリー休暇などがこれにあたります。
食事補助制度
食事補助制度は、勤務中の食事費用を企業が補助する制度です。補助の方法はさまざまで、昼食代の一部を負担してくれたり、提携する飲食店で割引が使えたりします。
なお、病院の場合は院内食堂を利用できる場合も多いでしょう。こういった食堂では、従業員向けに一般的な相場より安い価格で食事が提供されます。
3.看護学生が就職時に確認すると良い福利厚生や研修制度
法定福利厚生はどの企業にもあるものなので、職場選びでは法定外福利厚生を比較することになります。
法定外福利厚生はさまざまありますが、ここでは福利厚生の一部としても捉えられる研修制度を含め、看護学生向けに就職活動で特に確認をおすすめしたい内容を紹介します。
夜勤手当や職務手当
夜勤手当や職務手当は、看護師の収入アップにつながる大きな要素です。夜勤のある職場では法定の深夜割増賃金とは別に夜勤手当が支給されることがほとんどですが、金額は企業が任意に設定するため、職場によって大きな差が出る場合もあります。
また、職務手当は特定の職種や業務を担当する看護師に支給される手当ですが、有無は職場により異なります。その内容によって役職手当や診療看護師手当、特殊業務手当などの種類に分かれるので、担当する・したい職種や業務が対象か確認しておくと良いでしょう。
スキル習得やキャリア形成に関わる制度
スキル習得やキャリア形成に関わる制度としては、前述の資格手当や資格支援制度などが挙げられます。こうした制度を活用できれば、新人看護師も積極的にスキルアップ・キャリアアップを図れるでしょう。
そのほか、研修に関する制度なども確認しておくことをおすすめします。院内での研修以外に、外部の研修受講を支援してくれる場合もあり、より幅広いスキルの習得につながります。
住宅手当や看護師寮
特に一人暮らしをする場合は、住宅手当や看護師寮の有無もチェックしておきたい項目です。生活費の中でも住居費用は大きな割合を占めますが、こうした支援があると負担を減らせます。
看護師寮に入ることができれば費用を抑えられるだけでなく、通勤のしやすさというメリットもあります。自分で住むところを選びたい場合は、住宅手当として家賃補助を受けると良いでしょう。
食事補助や職員食堂
食費も生活費の中で欠かせない費用なので、食事補助や職員食堂で少しでも負担を減らせると家計のやりくりが楽になります。
職員食堂では、病院の場合はその日の病院食と同じ献立のケースや、従業員用の別メニューが提供されるケースなどがあります。提供メニューの特徴などは職場ごとに異なるので、気になる方は詳しく調べておきましょう。
育児支援に関する制度
職場選びでは、就職するときだけでなくその後のライフプランやキャリアプランも見据えた選び方ができると良いです。例えば、将来結婚したい・子どもが欲しいと考えている方は、育児支援に関する制度を確認しておきましょう。
育児休業の延長や時短勤務、院内託児所、保育手当など制度内容はさまざまなので、各病院・施設ごとの違いを比較する必要があります。
4.看護学生が就職先の福利厚生を比較する際のポイント
看護学生が候補となる就職先の福利厚生を確認・比較するには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、情報収集の仕方やポイントについて解説します。
就職情報サイトで比較する
就職活動では、就職情報サイトを活用する方も多いでしょう。就職情報サイトには、掲載されている病院・施設の制度や待遇についても情報が載っています。
例えばマイナビが運営する「マイナビ看護学生」では、福利厚生を含めた詳細条件を設定して病院を探せます。以下のように、本記事で紹介したような福利厚生での検索も可能です。
求人票やホームページで確認する
求人票やホームページの採用情報などでも、福利厚生を含めた制度や待遇を確認することができます。求人票は、上述の就職情報サイト以外に看護学校のキャリアセンターや就職課でも入手できるでしょう。
同じ病院や施設でも、掲載先によって紹介されている福利厚生の内容が異なることもあるので、ホームページも含め複数の媒体をチェックするのがおすすめです。また、必要に応じて資料請求をするのも良いでしょう。
採用担当者や先輩に聞いてみる
求人票などでは、すべての福利厚生が掲載されているとは限りません。そのため、気になることは採用担当者やそこで働いている先輩に直接聞いてみるのも一つの手段です。
合同説明会や病院見学の際に尋ねたり、知り合いに連絡を取ったりするほか、学校に相談して卒業生を紹介してもらう方法もあります。事前に就職情報サイトや求人票などで情報収集をしたうえで、さらに知りたいことを整理しておくと、リアルな情報を得やすいでしょう。
5.福利厚生が充実していることが多い病院・施設の特徴
ここまで、看護師の福利厚生の内容やその調べ方について解説してきましたが、福利厚生が充実している病院や施設を探すのが難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。そこで、福利厚生が充実していることが多い病院・施設の特徴を紹介します。
- 比較的規模が大きい
- 全国展開している
- 経営状態が良好
経営基盤が大きく、安定している病院や施設は、福利厚生をはじめとする職員へのサポートも充実していることが多いです。具体的には大学病院や総合病院、経営状態の良い美容クリニックなどが挙げられます。
もちろん中小規模の事業所でも福利厚生が充実していることはありますし、福利厚生のみで判断すべきではありませんが、これらの特徴は職場選びの参考になるでしょう。
6.まとめ
福利厚生は、看護師の職場選びにおいて重要なポイントの一つです。法定福利厚生と法定外福利厚生がありますが、企業独自に設けている法定外福利厚生について確認・比較しましょう。
法定外福利厚生の内容は多種多様なので、就職情報サイトなどを活用しながら自分にとっての働きやすさにつながる制度がある職場を探すことが大切です。
看護学生向けの情報サイト「マイナビ看護学生」に登録すれば、福利厚生を含めた希望の条件で絞り込み、病院情報を検索できます。また、最新の病院説明会や見学会の情報も確認できます。ぜひ「マイナビ看護学生」を利用して自分に合った職場選びを進めましょう。













