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准看護師試験とは?受験資格から勉強法まで看護学生向けに解説
看護師の休日は、勤務形態や職場によって大きく異なります。平均年間休日は117.2日、週休は「4週8休」が一般的で、有給休暇の取得率は約70%です。病棟勤務ではシフト制による不規則な休みが多く、施設勤務では比較的安定した休日を確保できる場合があります。
本記事では、看護学生の方々に向けて、看護師の休日の実態から勤務形態ごとの違い、休日の過ごし方、法的ルール、年間休日が多い職場の探し方まで解説します。
INDEX
1.准看護師試験とは?
准看護師試験とは、都道府県が実施する「准看護師資格取得のための試験」です。試験は年に1回、例年2月頃に実施され、合格者には各都道府県知事から免許が交付されます。
国家試験である「看護師試験」とは異なり、あくまで地方自治体ごとの実施ですが、試験の内容や難易度は全国的にほぼ共通です。
准看護師試験では、医療や介護の現場で基礎的な看護業務を行うために必要な知識・技術が問われ、免許を取得すれば病院・クリニック、福祉施設などで准看護師として働くことができます。
将来的に正看護師を目指す人にとっても、働きながら看護師資格を取得する1つの方法です。
受験資格
准看護師試験の受験資格は、各都道府県知事が指定する准看護師学校養成所の課程を修了、または修了見込みであることが条件です。入学時点では中学校卒業以上の学歴があれば受験可能であり、高校生や社会人、子育てを終えた人など幅広い層が挑戦しています。
年齢制限はなく、過去に不合格だった場合でも何度も再受験できます。看護の基礎を学びながら臨地実習も行う養成課程を経て受験するため、実践的な知識とスキルを兼ね備えた人材として即戦力が期待されます。
准看護師試験の概要
准看護師試験は都道府県ごとに年1回実施される筆記試験で、出題形式はマークシート方式の4択問題が一般的です。出題科目は「基礎看護」「人体の構造と機能」「疾病の成り立ち」「看護の基礎理論」など、看護の基本から応用まで幅広く問われます。
合格基準はおおむね60%前後の得点とされますが、基準は都道府県によって異なるのがほとんどです。試験は例年2月頃に行われ、合格者は都道府県知事に免許申請を行うことで正式に准看護師として登録されます。
なお、准看護師試験は平日または休日に実施されており、受験場所を変えれば同年に2回受験することもできます。
2.准看護師試験の試験科目と出題形式
准看護師試験では、養成課程で身に付ける幅広い看護関連の知識が問われます。試験科目は「基礎看護」や「人体の仕組みと働き」といった基礎分野に加え、「成人・老年・母子・精神看護」などの専門領域まで多岐にわたります。
各都道府県で試験内容はおおむね共通しており、マークシート方式による筆記試験で試験が行われます。
試験科目の詳細
准看護師試験の科目は、全国共通の基準として厚生省告示第136号で定められています。この基準に基づき、試験科目の名称や配点は自治体ごとに若干異なりますが、各都道府県でほぼ同様の内容で試験が実施されています。
以下のとおり、出題されるのは全部で11科目・150問です。
| 科目 | 問題数 |
|---|---|
| 人体の仕組みと働き | 9 |
| 栄養 | 3 |
| 薬理 | 4 |
| 疾病の 成り立ち |
8 |
| 保健医療福祉の仕組み | 2 |
| 看護と法律 | 2 |
| 基礎看護 | 48 |
| 成人看護 | 36 |
| 老年看護 | 14 |
| 母子看護 | 12 |
| 精神看護 | 12 |
出題形式と配点
准看護師試験は、各都道府県が実施する客観式(四肢択一)で150問出題される形式です。つまり、4択から1つの答えを選ぶ選択問題形式で、マークシート方式での出題形式が多い傾向にあります。
試験時間や配点は都道府県によって異なりますが、「1問につき1分程度」との基準により、約2時間半の試験時間となります。また、「1問1点」で合計150点が基本ですが、全国統一試験ではないため、すべての都道府県で同じ問題が出題されるわけではありません。
3.准看護師試験の合格基準と合格率
准看護師試験では、全国的に出題範囲が共通しているため、一定の基準に基づいて採点・判定が行われます。ここでは、合格に必要な得点や近年の合格率の傾向をまとめて解説します。
合格基準
合格基準については、厚生労働省が公表している准看護師試験基準に明記されています。「合格判定の基準は、各合格者の得点がいずれも満点の100分の60を下回らないこととする」と記されており、150点満点中60%以上の正答率(総得点90点以上)が必要です。
また、各都道府県の実施要項でも「11科目150問・1問1点」「総得点90点以上」を合格基準とする例が複数あり、各自治体で条件が明記されています。受験を考える場合には、「総得点の60%以上」という目安を把握しておくことが大切です。
【出典】神奈川県庁「令和6年度神奈川県准看護師試験の合格発表」
【出典】高知県庁「令和6年度高知県准看護師試験合格発表について」
合格率の傾向
厚生労働省が公表するデータによれば、准看護師試験の合格率は、ここ数年非常に高い水準で推移しています。例えば、令和5年度には受験者数12,726人、合格者数12,499人、合格率98.2%を記録しています。
また、令和6年度も受験者数12,718人、合格者数12,574人、合格率98.9%と引き続き高い水準です。合格率が高い背景には、「出題範囲が明確」「養成課程を修了した段階で受験できる」「地域内での教育・対策環境が整っている」などの要因が考えられます。
ただし、合格率が高いからといって「試験が簡単」というわけではなく、基礎から出題範囲を網羅的に学習してきた受験者が多いことから、合格率が高い傾向にあるといえます。以下は、准看護師資格試験における過去5年分の合格率です。
| 試験実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和2年度 | 15,198人 | 15,052人 | 99.0% |
| 令和3年度 | 14,408人 | 14,122人 | 98.0% |
| 令和4年度 | 13,831人 | 13,544人 | 97.9% |
| 令和5年度 | 12,726人 | 12,499人 | 98.2% |
| 令和6年度 | 12,718人 | 12,574人 | 98.9% |
【出典】厚生労働省「令和2年度准看護師試験の実施状況を公表します」
【出典】厚生労働省「「令和3年度准看護師試験の実施状況について」の訂正について」
【出典】厚生労働省「令和4年度准看護師試験の実施状況を公表します」
4.准看護師試験当日の流れと注意点
准看護師試験の受験者は、都道府県ごとに定められた会場・日時で受験します。受験要項には集合時刻や持ち物、試験方法などが明記されているため、必ず最新の受験要項を確認しましょう。
試験当日のスケジュール
試験当日は、指定された時刻までに試験会場へ向かいましょう。スケジュールは都道府県によって若干異なりますが、東京都や千葉県などの要項を参考にすると、概ね次のようなタイムスケジュールになります。
| 受付時間 | 試験開始 | 試験終了 |
|---|---|---|
| 12時半または13時頃〜 | 13時30分頃〜 | 16時頃 |
試験はすべて筆記試験(主にマークシート方式)で行われ、時間内で全問題に回答します。なお、試験を受けるには各都道府県で指定された期日までに本人が出願書類を提出し、事前に試験手数料の支払いを済ませておかなければなりません。
【出典】東京都庁「令和7年度東京都准看護師試験の実施について」
【出典】千葉県庁「令和7年度千葉県准看護師試験の実施について」
当日の注意点
試験当日は、受験票と筆記用具を必ず持参しましょう。もし、忘れ物や遅刻をしてしまった場合は受験できないことも考えられるため、時間に余裕を持って会場に向かうのが大切です。
また、試験時間は約2時間半にわたることから、万全の体制で臨めるように体調を整えておきましょう。試験内容は全150問と多めですが、問題文をしっかりと読みつつ、時間配分を意識しながらも落ち着いて回答するのが合格のポイントです。
5.准看護師試験の合格を目指す勉強のポイント
准看護師試験は、養成所で学んだ基礎知識をしっかりと理解していれば、自信を持って臨める試験です。限られた時間で効率良く勉強を進めるためには、早めの準備と自分に合った学習ペースを見つけることが大事です。
ここでは、試験に向けた効果的な勉強のポイントを解説します。
無理のない勉強スケジュールを立てる
准看護師試験の勉強を進めるうえで大切なのは、学校生活や実習とのバランスを取りながら、無理なく続けられるスケジュールを立てることです。例えば、授業や実習で学んだ内容をその日のうちに振り返ることで、理解が定着しやすくなります。
また、長時間まとめて勉強するよりも、1日30分〜1時間など、短時間でも集中して取り組む時間をなるべく毎日確保する方が効果的です。試験までの期間を逆算し、1週間ごとに学習範囲を決めておくと、焦らず計画的に進められます。
過去問題を使って出題の流れを掴む
過去問題は、試験の出題傾向を掴むうえで最も有効な学習教材です。問題の傾向や頻出する分野を確認しておけば、自分の弱点と重点に学ぶべき内容を明確にできます。
まずは正答率よりも「なぜ間違えたのか」を意識し、解説を読みながら理解を深めることが大切です。複数年度分の問題を繰り返し解くことで、知識の定着だけでなく、本番に向けた時間配分や問題を解く感覚も身に付いていくでしょう。
模擬試験で自己採点する
模擬試験を受けることで、本番の時間配分や緊張感を体験でき、自分の理解度を客観的に確かめられます。模擬試験の結果を基に、間違えた分野や曖昧な知識を洗い出して重点的に復習しましょう。
また、模試を受けるタイミングは、学習が一通り終わって内容を理解してからがおすすめです。得点の伸びを確認しながら、残り期間でどこを強化していくのか計画するのが効果的といえます。
苦手な分野を集中的に見直す
試験勉強では、得意分野を伸ばすよりも苦手な分野を克服することで合格へ近付きます。特に、「疾病の成り立ち」や「基礎看護学」など、暗記だけでなく理解が必要な範囲は丁寧に見直しましょう。
なお、1度にすべてを覚えようとせず、覚えづらい内容は図や表を使って整理するのが効果的です。例えば、臓器の位置や機能を図に書き出したり、疾患ごとの症状・治療法を一覧で表にまとめたりすると、知識のつながりが見えやすくなります。
こうした工夫を取り入れながら苦手分野を中心に復習を進めることで、理解を深めながら得点力を高められるでしょう。
6.まとめ
准看護師試験は、全国共通の出題基準に基づいて実施される筆記試験です。試験内容は看護の基礎から専門分野まで幅広く、合格を目指すには養成課程で学んだ内容をしっかりと振り返る必要があります。
例年、合格率は高水準で推移していますが、過去問題や模擬試験を活用し、苦手分野を重点的に対策することが大切です。自分のペースで計画的に学習を進め、確実に合格を目指しましょう。
准看護師の資格を取得した後は、将来的に正看護師の資格取得を目指すこともでき、キャリアの幅を広げられます。准看護師や正看護師を目指すなら、まずはマイナビ看護学生に登録し、説明会・セミナーへの参加や病院検索を行ってみるのがおすすめです。














