看護職の仕事図鑑

病棟

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看護の原点となる治療と生活の場

病棟ってどんな仕事?

病棟のイメージ

看護師の職場として最も一般的といえる「病棟」は、治療を行う場であると同時に、患者さんにとっては生活の場でもあります。ケアを効率的に提供するだけでなく、できるだけ患者さんのストレスを軽減する配慮が求められます。
勤務形態は2交代、あるいは3交代制としている施設がほとんど。数日置きに夜勤となることが一般的です。交代制勤務は身体的・精神的に負担が重く体調管理が重要になりますが、夜勤手当が支給されるのでしっかり稼げるという側面もあります。
看護方式には、看護師ごとに担当患者を決めるプライマリーナーシング、チームごとに担当患者を受け持つチームナーシング、双方のメリットを取り入れたモジュールナーシングなどがあります。いずれの方式であれ、担当の患者さんについて常に最新情報を頭に入れておく必要があるでしょう。
また、一口に病棟と言っても、その種類は多岐にわたります。内科病棟や外科病棟、小児病棟といった単科病棟では、特定領域の看護を磨き上げていくことができるでしょう。一方、多様な状態の患者さんを受け入れる混合病棟では幅広い知識や技術が得られるはずです。近年は病院医療と在宅医療をつなぐ回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟にも注目が集まっています。
より患者さんのそばにいる時間が長く、その様子をリアルタイムで把握できる病棟看護師は、チーム医療の要となる存在です。他の医療従事者は常にベッドサイドにいるわけではないため、医師やコメディカル職へ積極的に情報提供したり、職種間の橋渡し役を担ったりすることも病棟看護師の重要な役割の一つになります。

実際に病棟で働いている人の声

Good

ドキュメンタリー番組で観た看護師の姿にあこがれて、この道へ。慢性期患者の多い病棟に勤めていますが、患者さんの役に立っている実感が強く、充実した毎日です。
(29歳、大学病院勤務)

入職5年目でNST(栄養サポートチーム)担当になりました。職種横断的な検討会を重ねるうちに院内でのコミュニケーションもスムーズになり、自分の強みができたと感じています。
(26歳、公立病院勤務)

外来勤務の同期と比べて、かなりの収入差があることを知って驚きました。忙しくはあっても、しっかり稼いで自分のために使えるほうがストレス発散できる気がします。
(33歳、市中病院勤務)

No Good

急性期患者が多い病棟で、とにかく毎日がバタバタ。「むしろ私をケアして!」と言いたくなるほど疲れがたまることもあります。
(25歳、市中病院勤務)

入職当初から産科への配属希望ですが、いまだ実現していません。様々な病棟で経験を積むことも大切だと自分に言い聞かせながら、希望が通る日を待っています。
(28歳、大学病院勤務)

病棟に向いている人

  • 所属病棟に関わる領域を中心に、知識や技術を磨くことを怠らない
  • 一人ひとりの患者さんとじっくり信頼関係を築くこと、多くの業務をスピーディーにこなすことを両立できる人
  • 医師をはじめとする多職種間での円滑なコミュニケーション能力を発揮できる人

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