実習悩み相談室 こんな時、あなたならどう考える?

看護学生にとって自分の看護観を形作る重要な時間が「看護実習」。
とくに臨地実習では誰もが苦労や挫折を経験するようです。

この連載は実習での起こったトラブルとその対処方法を紹介します。
いま、この記事を読んでいるあなたならどう考えますか? たくさんの意見の中から自分なりの看護を考えてみましょう。

対患者さん編 CASE7 実習中、患者さんとはどの程度接したらいいのでしょうかユエ(専門学校2年生)

実習中、患者さんとはどの程度接したらいいのでしょうか

専門学校の1年生9月に、初めて患者さんを受け持ちました。受け持ちや血圧、記録など初めてのことばかりで戸惑う毎日でした。

担当の教員からは、情報はカルテや指示簿ばかりじゃなく、患者さんから得なさいと言われ、なるべく患者さんと過ごすようにしました。些細な会話も、何かニーズがあるのではないかと、いろんな話をしました。

しかし、看護師さんに報告に行ったとき、「患者さんと話してばかりだけど、あなたは患者さんの孫じゃないんだから」と言われてしまいました。環境整備や検査などの付き添いなど、必要なことは済ませていましたし、それ以外の時間を患者さんと共有していただけなので、それほど長時間には及んでないと思います。

限りある実習の時間の中で、患者さんとどの程度接したら良いのかわからなくなりました。

どうやって乗り切ったか

ニーズに繋がりそうな会話を選ぶように心掛けました

ニーズに繋がりそうな会話を選ぶようにし、そのニーズに応えるようケアを行いました。それでも、看護学生の立場で患者さんと接することは大切だと思い、積極的に接するようにしました。

多くの考えが挙がるとより参考になる! 匿名でつぶやいてみよう!(200文字以内)

みんなのつぶやき

患者さんと深く関われるのは学生の特権だと指導をいただきました。学生のうちだからこそ患者さんとより深く関わることが大切だと思ってます。

私も実習のほぼ全てを患者さんと一緒にいます。だからこそ看護師には気づけない患者さんの情報を得られる事が多くあります。只お話するのではなく、五感を使ってお話をしてそこから得られた情報からアセスメントに活かしていければいいのかなと思います。

高齢者で認知機能が低下しているなら、一緒に折り紙や編み物など指を動かすことをする。

ただの世間話にならないように気をつけることは必要だと思います。でも、患者さんのニーズを知るためには患者さんと関わることが大切!看護師の方にもいろんな考えの方がいると思うので、参考意見として考えてみてはどうでしょう?

患者さんの生活リズム(活動・休息のバランス)を考えながらコミュニケーションをとりにいっているならいいと思います。

看護師さんも、教員もみんな人間です。価値観の違いに振り回されていてはより良い看護につながりません。大切なのは、あなたらしい看護をするために根拠あるコミュニケーションをとることだと私は思います。

僕も、実習では空いた時間には受け持ち患者さんとお話しています!

学ばさせて頂いているという事を常に意識して接していく。尊重につながると思います!

私は実習中ほぼほぼ患者さんのベッドサイドにいます。困っていることや患者さんのこれまでの人生、趣味や毎日の楽しみなどについてしゃべったりして、看護としてできることは何かを考えて、それを報告、看護計画に反映してました。

1人1人の患者様と仲良くなって行けば良いかなと思います

初めての実習、本当にお疲れさまでした。「臨床の場」に“看護学生”として出る緊張や不安が大きかったと思います。また記録物や事前学習の多さにびっくりされたのではないでしょうか?

実習期間中は受け持ち患者さんとの関わりが重要になります。指導者さんが言われた通り、『患者さんから得る情報』は何より大切。ちょっとした言葉の中にも、本心や不安、希望が隠されていることが多々あり、看護するヒントの糸口になります。ユエさんもそのことがわかっていたからこそ、関わりを深めるため積極的に接したのだと思います。でも、看護師さんから「ただ話している」としか評価されなかったのは悔しかったですね。

実習中、看護学生は受け持ち患者さんが休まれている時や、面会がある時など、席を外さなければなりません。かと言って、ステーションにいれば「受け持ち患者さんのところに行きなさい!」と言われたりして、なかなか居場所がないのが学生の現状だったりします。

情報収集にはコミュニケーションが大切です。そのコミュニケーションをも踏まえての爪切りや足浴や、リハビリを兼ねての運動などを実習計画に入れれば、自然と看護計画の1つにもなり、「ただ話している」とはならないと思いますよ。

紙面状の勉強はいくらでもできます。ですが、実習では限られた時間の中で、患者さんの全体像を把握し、患者さんの身体的、精神的ケアをしなければなりません。1人の患者さんのことを毎日考え(彼氏・彼女の事以上に!)、勉強し(1日24時間では足りない!)、眠れないくらい悩み(看護計画が完成しない!)、一生懸命に関われるのは、学生の時だけだと思います。私は卒後約20年経っていますが、未だに受け持ちさせていただいた患者さんの名前はフルネームで言えるくらいです(笑)。そのように、看護学生さんにしかできない看護があるのです。

もちろん、その時の状況や自分のペースもあるでしょう。ですが、一つひとつ丁寧に考え、患者さんの気持に寄り添って関わりを持ってくださいね。頑張ってください。応援しています。

プロフィール

ナースいぶき

南国出身。看護学生時代は学費捻出のため、バイトに明け暮れる毎日。 (恥ずかしながら追試が多かった…(^_^;))
就職後、内科、循環器など、数々の科を経験。現在、仮面ライダーにハマっている夫、泣き虫な4歳の息子、おてんばな2歳の娘、おばあちゃん猫(♀)と暮しながら育児とナース、医療ライター業をこなすパワフルアラフォー。

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