実習悩み相談室 こんな時、あなたならどう考える?

看護学生にとって自分の看護観を形作る重要な時間が「看護実習」。
とくに臨地実習では誰もが苦労や挫折を経験するようです。

この連載は実習での起こったトラブルとその対処方法を紹介します。
いま、この記事を読んでいるあなたならどう考えますか?たくさんの意見の中から自分なりの看護を考えてみましょう。

その他編 CASE2 カンファレンスが怖くなってしまいました…くま(短期大学2年生)

カンファレンスが怖くなってしまいました…

私は4カ月前の実習でカンファレンスが怖くなってしまいました。

なぜなら、2週間の実習の間、すべてのカンファレンスで先生に、『看護の視点になってない』『カンファレンスの時間を設けてる意味がない』などと注意されたからです。

実習1、2日目はみんな自分の思ったことを発言できていたのですが、3日目以降になると発言するにも『これ言って良いのかな?』『ちゃんと看護師の視点になってるかな?』というようなことばかり考えてしまい、カンファレンスに集中できませんでした。同じグループのメンバーも私と同じような気持ちだったらしく、全体的に発言が少なくなり、気まずい時間が増えてしまいました。

内容は【グループメンバーが担当患者さんで困ったこと】や【整形外科病棟での環境整備や入浴】などについてです。

自分たちなりに看護の視点で考えてみたり、先生に注意された事を振り返ってみたりして、次の日のカンファレンスに臨みました。しかし、最終日のカンファレンスになっても注意され、後味の悪い実習になってしまいました。

カンファレンスのテ-マが悪かったのか、考え方が悪かったのか…実習が終わった今でもよくわかりません。このままでは、次の実習のカンファレンスも上手くできなくて苦痛になってしまうのでは、と不安でいっぱいです。

どうやって乗り切ったか

どこが悪かったか振り返りました

先生に注意されたことをグル-プみんなで振り返り、どこが悪かったかを確認しました。

また、カンファレンスについての本を読んでカンファレンスが何かを振り返ったり、先輩に聞いたり、それらを参考にして自分たちのカンファレンス内容を振り返りました。

しかし、やっぱり注意されてしまいました。

思いきって先生に聞いてみたのですが、抽象的な答えしかもらえず、グル-プのみんなで頭を抱えた2週間となってしまいました。

多くの考えが挙がるとより参考になる! 匿名でつぶやいてみよう!(200文字以内)

みんなのつぶやき

私たちは援助が終わった後にお互いよ注意点を出し合ったり良かったところを言い合うプチ反省会を行い、それをもとにしてカンファレンスを行っています。反省会で出ていたことをもう少し掘り下げたり、出来たことやより良くする方法を出し合うようにすることで時間をうまく使えるようになりました!

私もカンファ苦手です。教員に「成功体験だけ?」とよく言われます。自分の失敗や知識のなさをさらけ出すのが苦手なのです。やっぱり腹を割って話すということも必要かも。。。

そのテーマについて実習経験をとおして自分の言葉で語り合うことが大切だと思います。学生でその内容について深め合い、学生なりの見解をまとめられるといいと思います。教員は学生が意見が深まるよう支援するだけです。グループ間や教員との関係性も発言に関連しますが、頑張ってください。

私のグループはカンファレンスの時間は、技術の向上や、危険に対する意識を高める目的で行っています。この援助が上手くできなかった、など特徴あるものだとみんなの学びになると思います。例:片麻痺や、体格の大きな人のトランスファー、排泄時の声かけ など

実習の始め方のカンファレンスは「ヒヤリハット」をテーマにしています。援助を行っていて危険だと感じたことなどを各自発表し合って、どう工夫したらいいのかを相談し合っています。実習の最初の方に行うと、学生の危険への認識も高まって実習中のヒヤリハット軽減につながるのではないかと考えています。

私もカンファレンスが苦手です。私は自分が援助をやっていてこうすればよかったと思ったことを皆に共有するようにしています。

それも練習だと割りきっています。注意されることは成長する機会を与えてくれてると思うので怖がらずに改善しながらたくさん発言をふやしていけば良いと思います。プラス思考で頑張りましょう!!

カンファレンスは、みんなが意見出しやすいようなテーマにする。また、事前に発表内容を決めておく。

その先生に言われたことがどういうことか、具体的なことを言ってくれる先生に聞いてみるとかどうかな?

実習お疲れさまでした。

実習を通してのグループカンファレンス。症例(ケース)やテーマに合わせ、それぞれ個々の意見を発表し合います。でもカンファレンスではそのケースやテーマを話し合うだけのことなのでしょうか?

カンファレンスでは、その内容の「問題点」「改善点」を明確にし、その内容をチームで共有することで、よりよい看護の幅を拡げるために行われます。内容は患者さんのことであったり、看護行為であったりいろいろですが、共通するのは、「カンファレンスで得たことを反映する」という点です。そのためにはなぜそうしなければならないかの「根拠」を明確にし、話し合わなければ意味がありません。

くまさんやくまさんのチームメンバーが先生方に指導された内容は「カンファレンスの内容が正しくない」のではなく、「なぜそうしなければならないかの根拠を持って発言していたか」「発言に対し、主観的意見、客観的意見を踏まえ考えたのか」を重要視されたのではないでしょうか? カンファレンスのテーマに正解があっても、改善までの経過が看護の視点を踏まえ、そのための根拠を必要とする意味がなければ、ただの話し合いだけになってしまいます。先生方はそれを伝えたかったのではないでしょうか。

カンファレンスでは、個々の意見のぶつかり合いも当然あります。むしろ、そうでなければ、カンファレンスをする意味がありません。それぞれの看護観や客観的な判断が加わることで、いろんな方向性や視点が見えて来ます。「あのとき、あの人は私の意見に反対した」「私はそう思わないのに、なぜ?」など、ほかの意見を否定するばかりではなく、ほかの意見から自分の意見も客観的に考えること、物事を柔軟に考えること、そして問題点を改善していくことに意味があるのです。

臨床に出てもカンファレンスは必要とされ、看護師だけでなく、医師やコメディカルの方々も参加して行われる場合が多々あります。各意見から情報を共有し、患者さんへ、また良い医療の向上のために重要です。

大勢の前で発言するのは緊張しますよね。しかし、怖がらず伝えること、また、意見を聞き入れることで、視野も広がっていくと思います。頑張ってくださいね。

プロフィール

ナースいぶき

南国出身。看護学生時代は学費捻出のため、バイトに明け暮れる毎日。 (恥ずかしながら追試が多かった…(^_^;))
就職後、内科、循環器など、数々の科を経験。現在、仮面ライダーにハマっている夫、泣き虫な4歳の息子、おてんばな2歳の娘、おばあちゃん猫(♀)と暮しながら育児とナース、医療ライター業をこなすパワフルアラフォー。

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