実習悩み相談室 こんな時、あなたならどう考える?

看護学生にとって自分の看護観を形作る重要な時間が「看護実習」。
とくに臨地実習では誰もが苦労や挫折を経験するようです。

この連載は実習での起こったトラブルとその対処方法を紹介します。
いま、この記事を読んでいるあなたならどう考えますか?たくさんの意見の中から自分なりの看護を考えてみましょう。

その他編 CASE3 病棟の決まりや方法で「?」と感じたらどうすればいいのでしょうか。ぽこぽこた(専門学校3年生)

病棟の決まりや方法で「?」と感じたらどうすればいいのでしょうか。

実習で口腔ケアを計画した時に悩んだことです。

その方は意識レベルも低く、経口で食事摂取しておらず実習初日、患者さんの口の中が真っ白で舌苔(ぜったい)も酷かったので計画しました。歯はありません。

口腔ケア時指導者さんにお湯のみでは汚れが落ちないとの事で、消毒液の使用を命じられました。指示された液について調べると、粘膜毒性があると書いてありました。それを指導者さんに伝え、もう一方の液で行うことを計画したのですが、この病院ではこの液を使うことになっていると却下され、指導者さん提案の液で実施しました。教員にもそのように病棟で決められているのだからそうしなさいといわれました。

しかし、その液で何回か口腔ケアを行ったある日、口腔ケアチームが回診に来たとき、なぜこの液体を使用しているのか指摘されました。粘膜の乾燥と口腔内を荒らしてしまうため使うなと言われました。そして次の日の申し送りでもそのことが引き継がれました。

私は正直、やっぱり。という気持ちになりました。口腔内のトラブルはありませんでしたが、モヤモヤが残りました。あの時私がもう少し強く言っていれば。でも学生という立場ゆえ強くいえなかったり、そのときの指導者さん、教員も怖くてそれ以上いえませんでした。このように病棟の決まりや方法で「?」と感じたときどのようにすればよいかわかりませんでした。

どうやって乗り切ったか

結局言われるがままとなってしまいました…

教員にも相談しましたが、結局言われるがままとなりました。モヤモヤした感情で実習終了になりました。

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みんなのつぶやき

学校の授業と現場では全く違うことが多いよね。

私も先日の実習で「?」と思ったことがあり、私は直接指導者さんや教員には言えなかったので、日々の記録に「?」と思った事に根拠を添えて次の日に提出したら、指導者さんから「早速検討してみます」と返事がきましたよ^^

学校で習ったことと病院での実際は異なることもあります。でも、第三者から見てはじめて気付くこともあるかと思うので、指導者さんや先生に相談してみることが大切だと思います。それが報われないこともありますが、より良いケアをすることが看護学生の責任なので提案は大切だと思います。

私も同じようなことがありました。患者さんがジュースを飲みたいと言っているのに、病院の規則でお金を預かってはいけないとのことで、代わりに買ってあげることができず、悔しい思いをしたことがあります。

その場では「当たり前」になっていることって、根拠が曖昧だったりしますよね。「?」と思えること、違いに気付けることが大切なんだと思います!実習お疲れ様でした。

実習お疲れさまでした。

患者さんの状態を十分把握し、アセスメントしたうえで立てた看護計画。患者さんに対して適切な医療行為、看護行為の根拠を明確にしていたのに、苦い実習になってしまいましたね。「自分は気が付いていた」「わかっていたのに、決まりだからと却下された」。本当に悔しくつらかったと思います。

病院によっては院内での医療行為、看護行為が統一されておらず、「この病棟ではこのやり方・この薬」「あの病棟では、このやり方もこの薬も禁止」など、各病棟独特の世界があると聞きます。そして病棟実習や臨床に出て異動があった場合にとても困ったと。「ここでの決まりだから」「今までこうしてきてるから」と片付けられてしまうと、何を言っても通用しませんよね。

実習中、看護学生は本当に弱い立場にあります。根拠を持って適切な指摘や正しいことをしていても、今回のぽこぽこたさんのように「ここの決まりだから」と対処されてしまうこともきっとあることでしょう。正論を述べても、立場で負かされる場合もあるでしょう。目上で立場もある人に間違いを指摘することは勇気もパワーも使います。でも、ぽこぽこたさんの指摘は正しかった。間違いをそのままにすることは、医療行為、看護行為としてあってはならないことです。とても苦い経験になってしまいましたが、根拠を明確にし、指摘した姿勢はとても偉かったと思いますよ。

これから先、きっと何度も理不尽と感じる場面に遭遇すると思います。残念なことに、正しくても、どうにもならないこともあったりします。でも、その時々で周りに流されず自分を持つことが大切だと思います(私は自分が納得が行くまで調べないと納得できない性格なので、とことん調べ、怖いけど上申してました。変わらないことの方が多かったですけどね…)。

追求するのもありだけど、なかなか難しいですね。頑張っていきましょうね。

プロフィール

ナースいぶき

南国出身。看護学生時代は学費捻出のため、バイトに明け暮れる毎日。 (恥ずかしながら追試が多かった…(^_^;))
就職後、内科、循環器など、数々の科を経験。現在、仮面ライダーにハマっている夫、泣き虫な4歳の息子、おてんばな2歳の娘、おばあちゃん猫(♀)と暮しながら育児とナース、医療ライター業をこなすパワフルアラフォー。

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