実習悩み相談室 こんな時、あなたならどう考える?

看護学生にとって自分の看護観を形作る重要な時間が「看護実習」。
とくに臨地実習では誰もが苦労や挫折を経験するようです。

この連載は実習での起こったトラブルとその対処方法を紹介します。
いま、この記事を読んでいるあなたならどう考えますか?たくさんの意見の中から自分なりの看護を考えてみましょう。


対患者さん編 CASE16 初めての実習で、患者さんの日常生活の問題点をうまく見つけられず…。みしゃ(専門学校1年生)

初めての実習で、患者さんの日常生活の問題点をうまく見つけられず…。

初めて患者さんを担当させていただいた日常生活援助実習でのこと。

患者さんの日常生活の問題点を絞り出さなければいけませんでしたが、それが難しく、結局問題点だらけになってしまいました。

援助場面では、慣れていないということもあり、患者さんに時間的にも、手順も負担となってしまいました。

どうやって乗り切ったか

みんなとのカンファレンスやフィードバックから見えてきたものがありました。

一緒にグループの学生たちとのカンファレンスや実習指導者さん、学校の先生のフィードバックにより、誰でもある問題点から、患者さんに合った、必要な問題点に絞るということが「個別性」につながる援助だと気付きました。

また、自分だけでなく、実習を共にしたクラスの仲間みんなで本番の援助やその準備に関わることで、患者さんを待たせることなく、スムーズに援助できることに気付くことができました。

多くの考えが挙がるとより参考になる! 匿名でつぶやいてみよう!(200文字以内)

みんなのつぶやき

個別性ってワードたくさん出てきますよね。なんだ?!それは?!と思うこともありますが、患者さんが困っていることを見つけて援助して行くと良いかなと思います。このまま退院したらこの患者さんは何に困るのか。そう考えると見えてくると思います。

患者さんの価値観に合わせた援助が大切だと思います。良かれと思って行った援助でも、患者さんが必要としていなければただのお節介になってしまいますもんね。患者さんの入院前の生活と比較してみると、目標設定もしやすいと思います。

患者さんとの会話から問題点を見つける方法もあると思います(^^)わからなかったら『何かお困りになっていることはありませんか?』と聞いてみてもいいかもしれませんよ。

グループ内で話すことやその人の生きてきた時代背景などについて考えたり調べてみたらどうでしょうか。

必要な援助でも患者さんの負担になることは不必要な援助といえるのではないでしょうか?そう考えたら負担を与えない援助を心がけようと事前学習を一生懸命することが必要になってくると私は思います。

個別性ってすごく大切だと思います。よく患者のことを観察して何ができるのかできないのか把握して患者さんがいかに早く自立できる援助をするべきだと思います。

私はとにかく患者さんとお話しました。ふとした瞬間に患者さんがこういうこと困ってるとか、行動でこういうこと困ってるんじゃないかと考えて関わりました。ただ、ダラダラと話しては疲労感を与えてしまうので、予めカンペは作りました!

1年目でできることは限られているが、その中でも一生懸命さは人に伝わるもの。できることを精一杯やるのが大事だと思う。

みしゃさん ご質問ありがとうございました。4月からは2年生ですね。

1年間の実習を振り返り、この春休み、自分と向き合う時間はありましたか?
初めての臨床実習、初めての受け持ち患者さん。初めての事だらけで、分からないことが何かも分からなかったと思います。
ですが、今 振り返ると、「あ、あれも重要だった」「この援助も出来たかも」と冷静な目で判断できる事もありませんか?実習では病棟指導者さん、教官の先生も含めますが、直接受け持ち患者さんと関わります。
日常生活の問題点も、援助も、患者さんを助けるだけではなく、患者さんの苦痛を最小限にし、その中で自立を援助する事が重要となります。それを明確にするのが患者さんの全体像と看護計画。

みしゃさんは患者さんをより深く分かろうとする分、全体像を紙面上に表す事は初めてで、分からないことや戸惑いが多くなってしまったのでしょうね。
ですが、カンファレンスやフィードバックにより、患者さんの「個別性を重視すること」「最優先とする援助」が見えたのだと思います。
看護には何故チームが必要なのか、そしてチームナーシングの重要性、必要性も分かったのではないでしょうか。


これから2年生になり、実習も本格的になっていきますね。
患者さんとの係わりに悩む事、迷う事、自分の看護観、価値観が更に見えてくると思います。自分を、自分の看護を振り返り、進んで行ってくださいね。

応援しています。頑張ってください。

プロフィール

ナースいぶき

南国出身。看護学生時代は学費捻出のため、バイトに明け暮れる毎日。 (恥ずかしながら追試が多かった…(^_^;))
就職後、内科、循環器など、数々の科を経験。現在、仮面ライダーにハマっている夫、泣き虫な4歳の息子、おてんばな2歳の娘、おばあちゃん猫(♀)と暮しながら育児とナース、医療ライター業をこなすパワフルアラフォー。

バックナンバー

対患者さん編
対看護師さん編
対チームメンバー編
その他編