実習悩み相談室 こんな時、あなたならどう考える?

看護学生にとって自分の看護観を形作る重要な時間が「看護実習」。
とくに臨地実習では誰もが苦労や挫折を経験するようです。

この連載は実習での起こったトラブルとその対処方法を紹介します。
いま、この記事を読んでいるあなたならどう考えますか?たくさんの意見の中から自分なりの看護を考えてみましょう。

対患者さん編 CASE17 あまり話したがらない患者さんとの付き合い方についてちまき(短期大学3年生)

あまり話したがらない患者さんとの付き合い方について

実習で、あまりお話することを好まれない患者さんを担当しました。

できるだけ患者さんと接したいと思うのですが、あまり長くそばにいると、「何かまだすることがあるんですか?」と聞かれてしまいます。

つらい治療を乗り越えるための提案もしてみたのですが、「いかがですか?」と聞く前に、「いいですから」と一蹴されてしまいました。

私だけでなく、看護師さんたちの心配の言葉や患者さんの思いを聞く言葉についても、余計なお世話だといっている場面が見られて、どんな風に接したら少しでも信頼が得られるのか困ってしまいました。

どうやって乗り切ったか

患者さんと接する時間が短時間になるように努めました。

1度訪室したら時間を空けて患者さんの所に伺うようにしていました。

また、うかがった際にはできるだけ短時間で済ませるよう、質問は1度に1、2個にとどめることにしました。

ただ、結局最後まで打ち解けられることなく終わってしまい、次の患者さんもお話を好まれない方だったらどうしようと少し不安です。

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みんなのつぶやき

何かありましたらいつでも呼んでください と退室時声をかけていく 何かしたい気持ちは分かりますが、まずは受け入れていただくことからでもよいのではないでしょうか?

私もそのような方を受け持たせていただいたことがあるのですが、患者さんが話したくないと思っておられるなら無理に話して貰わなくてもいいと思います。信頼関係を築くためにはそれよりも、一つ一つのケアを丁寧に行った方がいいと思います(^^)

興味のある話など雑談をして打ち解けてから聞きたい情報を簡潔にたずねたりする

私も無口な、おしゃべりを好まない方に当たったことがあり、とても困りました。しかし温罨法や指圧を実施した後は、あまりお話しされないのは変わりませんでしたが雰囲気はやわらかくなりました。ケアを通して患者さんにこちらのやる気、想いを伝えるのも1つの手だと思います。

近くにいるばかりが良い関係ではないと思います。短時間で相手にあわせてコミュニケーションをとることができたことはよかったと思います。

<回答>
ご質問ありがとうございます。
ちまきさん 実習お疲れ様でした。

臨床実習での受け持ち患者さんは、病棟指導者さんと実習指導の先生が、学生が受け持ちしても大丈夫な方なのかどうか、実習期間の中で予め相談をしておいてくださいます。
年齢、疾患、病状、患者さんの性格等を考慮してのことであり、患者さんに申し出てもお断りされる場合もあります。
それは急性期の場合や、病状が芳しくない場合、正直なところ「学生嫌い」な患者さんもいらっしゃいます。

「治療をしに来たのだから治療に専念したい」「研究材料にされたくない」「煩わしい」etc・・・理由は様々です。でも本来、患者さんは治療をするために通院・入院治療をされている訳ですから、これは否めませんよね。
ちまきさんが受け持たれた患者さんはどの様な疾患の方だったのでしょうか?
年齢は?病状は?疾患に対しての受容は?元気だと思っていたのに、疾患が見つかり、入院生活を余儀なくされる。毎日の日常生活から離される事によって多大なストレスが生じることでしょう。

また元々の性格も疾患受容には大きく関係するので、患者さんも色々な意味で受け入れることが出来ないままでいたのかもしれませんね。
そのため、学生のちまきさんだけでなく、病棟の看護師さんにも突き放した言い方をされていたのでしょう。ちまきさんの関わり方は間違っていなかったと思いますよ。

臨床に出ると色々な患者さんがいらっしゃいます。
優しく対応してくださる方もいれば、無愛想で会話が無く、怒って文句ばっかり言われる患者さんもいます。
でも、その裏には元々の性格を含め、必ず理由があるのです。患者さんは医療を選べますが、私たち看護師は患者さんを選ぶことは出来ません。
楽しく、おかしく話してくださる患者さんが「良い人」ではないのです。
信頼関係は無理をして築くものではなく、自然と関わりの中で出来ていくものです。

私も学生時代、看護計画に「コミュニケーションを取ることで患者さんのとの信頼関係を築くため」と書いて、「コミュニケーションだけで信頼関係が築けるの?」と指導された事がありました。難しいですよね。

これからも実習を通して、患者さんとの関わりを学ばれると思います。
その患者さんに合ったコミュニケーションや関わり方が必要になり、自然と看護に繋がって行けると思いますよ。

頑張ってくださいね。応援しています。

プロフィール

ナースいぶき

南国出身。看護学生時代は学費捻出のため、バイトに明け暮れる毎日。 (恥ずかしながら追試が多かった…(^_^;))
就職後、内科、循環器など、数々の科を経験。現在、仮面ライダーにハマっている夫、泣き虫な4歳の息子、おてんばな2歳の娘、おばあちゃん猫(♀)と暮しながら育児とナース、医療ライター業をこなすパワフルアラフォー。

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