実習悩み相談室 こんな時、あなたならどう考える?

看護学生にとって自分の看護観を形作る重要な時間が「看護実習」。
とくに臨地実習では誰もが苦労や挫折を経験するようです。

この連載は実習での起こったトラブルとその対処方法を紹介します。
いま、この記事を読んでいるあなたならどう考えますか?たくさんの意見の中から自分なりの看護を考えてみましょう。

対患者さん編 CASE4 ケアプランが上手く立てられない…ひぐらし(大学3年生)

悔いの残る実習になってしまいました

3年生最後の病院実習は精神科の実習! 私が受け持った患者さんは妄想(独語)と嘔吐を頻繁に起こす方でした。基本的には自立されており、問題の嘔吐も私の受け持ち期間中はまったくなし!独語もそんなにひどくないんです。

患者さんが良好なのは良いこととは思うのですが、ケアプランを立てるにも目標が立てられず、何もやることがなく、まさに“見守り”しかできませんでした。一応、独語がひどい時は半日も続くので、何か集中できるものを、とリハビリでもやっていた塗り絵を作成したり、風船バレーなど考えたのですが、高齢で小2までしか学校に行ったことがないとのことで、なかなか一緒にふれあえるものもなく、会話も続かず…。

先生には「アセスメントが浅い!」、担当看護師さんには「妄想から現実に戻そうと頑張っているのはわかるけど、この患者さんが好きじゃないものを提供されてもやりたくないでしょ。もっと聞き出して入り込まないと、実習の意味がないよ。独語時も、距離を置くのも大事だけど、距離おきすぎなんだよね」と言われ、いつも落ち込んでいました。

これまでの実習はケアやリハビリなどを行い、充実していたので、やるせない気持ちでいっぱいで最後の実習を終えてしまいました。もう何をやったらいいの!?と悔しかったです。

どうやって乗り切ったか

基本に立ち返ることができた

実習メンバー、先生に相談しました。メンバーのみんなも、同じようなことを言われて悩んでいました。先生は、「難しいからこそ基本をやるんだよ。難しいことをやろうとするからわからなくなるんだ。基本を見直してごらん。あくまでも、患者さん中心に考えなきゃ」と言われ、今までの私は、“患者さんのため”といいながら、私の目標を達成させるために無理に関わってしまったのではないかと反省することができました。

多くの考えが挙がるとより参考になる! 匿名でつぶやいてみよう!(200文字以内)

みんなのつぶやき

実習後のカンファレンスでみんなに意見をもらう(o^^o)

距離感を取るの凄く難しいですよね。私も学生の控え室で思わず情報収集してしまいます。 でも、指導者さんが患者を知るのはまずベットサイドに行かなければ。本当に必要な情報収集はベットサイドにある。と言われ積極的に興味のあるものをまず探り、それについて会話をし会話のなかから今必要としていることはなんなのか考えるようにしてます。

友達に相談してどんなふうにやってるかを聞くと、かなり参考になります。

私は患者さんの趣味や興味があることを一緒にして独語が減るようにとか、患者さんに合わせるようにしましたよ

私は実習の初日はまず患者さんの好きなことを聞き出して事前学習で疾患の勉強をするときに担当患者さんの趣味や好きなことについても勉強するようにしています。どんな人でも自分が好きなことを話すときは心を許してくれるのでまず相手の好きなことについて話すようにしてます。

実習本当にお疲れ様でした。1年間積み重ねた実習成果を発揮しようと思われて臨んだのに、最後の精神科実習では不完全燃焼で終わってしまいましたね。

看護計画は本当に難しいですよね。全体像の把握がうまく行かなければ、問題点も見えてきませんし、アセスメントもズレてしまいます。

その患者さんの疾患・治療方針、年齢、性格、家族歴・生育歴・職業、行動、言葉の一つひとつで問題点が異なり、その現在の状況、状態に合わせての看護が必要となります。

特に精神疾患の患者さんでは、ある程度の距離は必要であり、見守りも必要であるため、前日に立てた看護計画も、当日患者さんの状態で実施できないこともあったでしょう。ですが、そのための看護計画であり、受け持ち学生にしかできない関わりだと思います。

寝ずに考え、調べ上げ、自分が納得のいく看護計画を立てて実習に出ても「足りない、内容が薄い」と叩かれる。

「じゃ沢山書けば良いの? 内容がくどく濃ければ良いの?」と思わずにはいられないですよね。私も学生の頃、何時も「じゃあ、どうすればいいんだ!!」と当り散らしていました(笑)。

ひぐらしさんの言われるように、もしかして看護計画の目標が患者さんの状況、状態にそぐわなかったのかもしれません。でも、そうやって自分の看護を振り返る事、見直す事ができる事はとても素晴らしい事だと思いますし、そう思えるひぐらしさんも素晴らしいと思います。偉い!!

1年間の実習で、ひぐらしさんの中で何か変わり、看護の視点に変化がありましたか? 看護師となって臨床に出た時、この1年の看護計画も実習内容もベースになり、悩んだ事も力になると思います。これからも頑張ってくださいね。

プロフィール

ナースいぶき

南国出身。看護学生時代は学費捻出のため、バイトに明け暮れる毎日。 (恥ずかしながら追試が多かった…(^_^;))
就職後、内科、循環器など、数々の科を経験。現在、仮面ライダーにハマっている夫、泣き虫な4歳の息子、おてんばな2歳の娘、おばあちゃん猫(♀)と暮しながら育児とナース、医療ライター業をこなすパワフルアラフォー。

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