地方独立行政法人東京都立病院機構

先輩情報

• 現在のお仕事について教えてください。
• 今までの仕事の中で、特に印象に残っているエピソードや嬉しかったこと、苦労したことは何ですか。
• 仕事のどんなところにやりがいを感じますか。
• 都立病院に就職しようと決めた理由は何ですか。
• 学生の皆さんにメッセージやアドバイスをお願いします。

現在のお仕事について教えてください。

脳神経外科、神経内科の病棟で働いています。点滴や内服、清潔ケアのほかに、麻痺がある患者さんの棟内リハビリや、嚥下障害がある患者さんの食事介助、嚥下評価を行うことが、当病棟の特徴であると思います。
また、週一回、医師、看護師、リハビリ、ソーシャルワーカーが参加する脳神経外科、神経内科のカンファレンスで患者さん一人一人の方向性を確認し、看護師間でも共有することにより、早期からの退院支援につなげています。

今までの仕事の中で、特に印象に残っているエピソードや嬉しかったこと、苦労したことは何ですか。

重度の麻痺があり自身で寝返りをうつことも難しい患者さんの「トイレで排泄したい」という思いを看護師の間で共有し、日中を中心に移乗のリハビリを続けました。少しずつ介助量が軽減し、最終的にトイレで排泄できるまで体が動かせるようになったときには、自分のことのように嬉しく思いました。日々繁忙ななかで患者さんの気持ちを尊重しきれず苦しく感じることもありますが、患者さんが回復して退院していく姿を見ると「もっと力になりたい」と奮起させられます。

仕事のどんなところにやりがいを感じますか。

脳神経外科の患者さんは特に基本的日常生活動作が低下している方が多く、移動、食事、排泄、清潔ケアの介助量軽減が目標になることが多いです。また、失語のある患者さんとは検温時のコミュニケーションも重要になります。一つ一つの動作が患者さんのADL向上のための関わりになり、些細な変化を実感できたときにやりがいを感じます。

都立病院に就職しようと決めた理由は何ですか。

研修制度が充実しており、３年目までに看護の基礎を十分に学べると考えたからです。勤務時間内に研修の時間が設けられているので、働きながら知識・技術を習得でき、勤務終了後のプライベートの時間もつくりやすいです。

学生の皆さんにメッセージやアドバイスをお願いします。

脳外科看護の右も左もわからないなか沢山の先輩方に支えていただき、今もやりがいを感じながら看護を続けられています。患者さんの思いを第一によりよい看護を目指す先輩方の背中を追い、また現在は後輩に教える立場にもなり、自身の成長を実感できる環境にいます。
経験年数や年齢にかかわらず、穏やかなコミュニケーションと聞きやすい雰囲気があることが最大の魅力だと思います。脳外神内の看護に興味をもってくれる学生の方が増えるとうれしいなと思います。