独立行政法人地域医療機能推進機構　九州地区事務所

先輩情報

• なぜ、この資格を取得しようと思いましたか？
• 現在のお仕事内容について教えてください。また、やどんなところにやりがいを感じますか？
• 資格を取得するにあたり、支援（病院・家族）はありましたか？
• 今まで仕事をしてきた中で、特に印象に残っているエピソードや嬉しかったこと、苦労したことは何ですか？
• 学生の皆さんにメッセージやアドバイスをお願いします。
• その他アピールしたいことなど、自由にご記入ください。

なぜ、この資格を取得しようと思いましたか？

当院の放射線治療室は12年前に開設されました。私は、開設当時から係わらせていただきました。開設から７年目、「私が行っている看護で十分支援できているだろうか？もっと質の高い看護を患者さんに提供したい」という思いから、久留米大学認定看護師教育センターで６か月間学び、認定審査を受けて、がん放射線療法看護認定看護師という資格を取得しました。

現在のお仕事内容について教えてください。また、やどんなところにやりがいを感じますか？

がん患者さんが受ける放射線治療の意思決定や治療中に起こる有害事象が苦痛なく、安全に治療が受けられるように支援し、治療を完遂することで治療効果が最大限になるように支援することです。主な活動として有害事象が最小限になるように予防的セルフケア指導や治療完遂後も続く症状に患者さん自身が対処できるように支援しています。がんと診断されてうつむきがちだった患者さんが、がんばって放射線治療を受けて、有害事象のセルフケアに取り組んだ結果、がんが根治して嬉しそうにされている姿をみると、この仕事をしてきてよかったと思います。

資格を取得するにあたり、支援（病院・家族）はありましたか？

研修中は、諫早市から福岡県の久留米市までJRで通学しました。研修中であっても病院から給料と久留米まで交通費の支給がありましたので、大変助かりました。当時小学生だった子供の子育てをしながら、半年間勉強することができました。また早朝に家を出て深夜に帰宅することが多く、その間の子育ては、夫、実母、姉の理解や協力がありました。研修中は勉強や実習が大変で、時には心が折れそうになりましたが、看護部長をはじめ、看護師長や多くの専門・認定看護師から励ましてもらい、乗り越えることができました。

今まで仕事をしてきた中で、特に印象に残っているエピソードや嬉しかったこと、苦労したことは何ですか？

乳がん患者さんは、術後の創部を自分自身で見ることができず、気持ちが落ち込んでいました。よく話を聞くと乳がんを自覚していましたが、怖くてなかなか病院に受診できず、進行した状態になったことを悔やんでいました。放射線治療の有害事象である放射線皮膚炎のセルフケア支援の中から、患者さんのつらい思いによりそい、患者さんが自己肯定感をもてるように支援していくことで、患者さんが創部を見ることができるようになり、社会復帰へできたときは、自分のことように嬉しかったです。

学生の皆さんにメッセージやアドバイスをお願いします。

今は就職活動や国家試験に向けて大変な時期だと思います。今頑張っていることは今後の看護師として一人の社会人として、何一つ無駄にはなりません。それぞれの目標に向かって頑張ってください。

その他アピールしたいことなど、自由にご記入ください。

諫早総合病院ではがん関連の専門・認定看護師が多く活躍しています。教育体制が充実しているので、がん治療や専門的な看護を学ぶことができます。看護師の人間関係が良く、専門的な資格取得を応援してくれますのでスキルアップできる勉強する環境が整っています。皆さんと一緒にがん看護ができる日を楽しみにしています。